トーマス・ニューマン
 Thomas Newman

Date of Birth: 1955/10/20
Place of Birth: Los Angeles, California, USA
Mini Biography:
Thomas Montgomery Newman is a son of Alfred Newman, nephew of Emil and Lionel Newman, brother of David Newman, and cousin of Randy Newman. After graduating from Yale University with a masters in music, he spent time writing for off-Broadway productions, theatre, and pop bands such as The Innocents and Tokyo 77. He entered the movie world in 1984 with his score for "Reckless". He is a four time Oscar-nominee, twice in 1994 for "The Shawshank Redemption" and "Little Women", in 1995 for "Unstrung Heroes", and in 1999 for "American Beauty". In 1999, he was honoured with the Richard Kirk Award at the BMI Film and Television Music Awards.

 

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ロード・トゥ・パーディション  ROAD TO PERDITION

作曲・指揮:トーマス・ニューマン
Composed and Conducted by THOMAS NEWMAN

(米Decca / 440 017 167-2)

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「アメリカン・ビューティー」(1999)サム・メンデス監督の新作。出演はトム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リー、スタンリー・トゥッチ、ダニエル・クレイグ、タイラー・ホークリン、リーアム・アイケン、ディラン・ベイカー、デヴィッド・ダーロウ、ダグ・スピヌッツア、ロブ・マクシー、ニコラス・ケイド、ジェームズ・キャリー、クレイグ・スピンドル、ジーン・ジャンソン、イアン・バーフォード、ジュリアン・パルマー、ケヴィン・チャンバーリン他。マックス・アラン・コリンズとリチャード・ピアース・レイナーの原作を基にデヴィッド・セルフが脚本を執筆。撮影はベテランのコンラッド・L・ホールが担当。シカゴの犯罪組織のボス、ジョン・ルーニー(ニューマン)を育ての親と慕うマイケル・サリヴァン(ハンクス)は、ルーニーのヒットマンとして働いていた。ある日、ルーニーの実の息子、コナー(クレイグ)に同行したサリヴァンは、取引相手との銃撃戦に巻き込まれ相手を射殺するが、それを息子のマイケルJr.に目撃されてしまう。殺人現場を目撃されたと知った組織は、サリヴァンとその息子を始末するために殺し屋(ロウ)を送り込んで来る……(映画自体のレビューは「Quick! Film Review」をご参照)。

音楽はメンデス監督の前作「アメリカン・ビューティー」も担当したトーマス・ニューマン。冒頭の「Rock Island, 1931」は様々な民族楽器をフィーチャーしてストーリーの舞台・時代背景を表現。「Mr.Rance」はややサスペンス調。殺人のシーンを描いた「Murder」は、アブストラクトで無機的な音楽。「Road to Chicago」はピアノとストリングスによるストイックなタッチの曲。「Meet Maguire」は少しモリコーネの作風に似ていて面白い。「Dirty Money」は、躍動的なオーケストラによるヴィヴィッドなタッチの音楽で、スコア中最もパワフルな曲。「Shoot the Dead」はダイナミックなサスペンス・アクション音楽。「Lexington Hotel, Room 1432」ではオーケストラにより徐々にサスペンスを盛り上げて行く。スコアを締めくくる「Road to Perdition」は一転してジェントルなタッチ。アルバムのラストにトム・ハンクスとポール・ニューマンのピアノによる「Perdition - Piano Duet」(作曲はジョン・M・ウィリアムス)が収録されている。

トーマス・ニューマンは、“ニューマン・ファミリー”の一員であり、アルフレッド・ニューマンは彼の父親、デヴィッド・ニューマンは兄、エミール・ニューマンライオネル・ニューマンは彼の叔父、ランディ・ニューマンは彼の従兄弟に当たる。兄のデヴィッド・ニューマンが比較的オーソドックスなアンダースコアを書くのに対し、トーマスは少し変わった色彩の作風であり、作品的にもメンデス監督や、フランク・ダラボン監督(「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」)等とのコラボレーションにより、メジャーな映画を多く手がけている売れっ子作曲家である。
(2002年9月)

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さらば、ベルリン THE GOOD GERMAN

作曲・指揮:トーマス・ニューマン
Composed and Conducted by THOMAS NEWMAN

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米Varese Sarabande / 302 066 781 2)

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2006年製作のアメリカ映画。監督は「セックスと嘘とビデオテープ」(1989)「KAFKA/迷宮の悪夢」(1991)「アウト・オブ・サイト」(1998)「トラフィック」(2000)「エリン・ブロコビッチ」(2000)「オーシャンズ11」(2001)「ソラリス」(2002)「オーシャンズ12」(2004)「オーシャンズ13」(2007)等のスティーヴン・ソダーバーグ。出演はジョージ・クルーニー、ケイト・ブランシェット、トビー・マグワイア、ボー・ブリッジス、トニー・カラン、リーランド・オーサー、ジャック・トンプソン、ロビン・ワイガート、ラヴィル・イセイノフ、ジョン・ローダー、ドミニク・コンペラトーア、デイヴ・パワー、J・ポール・ボーマー、イゴール・コロセック、ボリス・キエフスキー、ウラディミール・クリコフ他。ジョゼフ・キャノンの原作『さらば、ベルリン』を基にポール・アタナシオが脚本を執筆。撮影のピーター・アンドリュース、編集のメアリー・アン・バーナードはいずれもスティーヴン・ソダーバーグの別名。米軍の記者ジェイク・ゲイズマー(クルーニー)は、ポツダム会談の取材のために訪れたベルリンで、かつては彼の愛人だった謎の女レナ・ブラント(ブランシェット)を巡る陰謀へと巻き込まれていく……。監督のソダーバーグは、1940年代のハリウッド映画と同じ手法で撮影するため、撮影、照明、録音等に過去の機材を使用し、白黒フィルムでこの映画を製作した。ドイツ人女性を演じるブランシェットの演技は、マルレーネ・ディートリッヒとイングリッド・バーグマンを意識しているらしい。

音楽はトーマス・ニューマンが作曲しているが、映画同様にハリウッド黄金期のクラシック・フィルムスコアを再現したオーソドックスなオーケストラル・スコアとなっており、彼が尊敬するバーナード・ハーマンの音楽を意識したタッチとなっている。「Unrecht Oder Recht (Main Title)」は、大仰なイントロからややメランコリックなメインの主題へと展開。続く「River Havel」「Countess Roundheels」「Such a Boy」「The Russian Deals」「Muller's Billet」「Trip Ticket」等は、抑制されたサスペンス音楽。「Kraut Brain Trust」は、マーチ風のサスペンス曲。「Wittenbergplatz」「Safe House」等は、バーナード・ハーマンを想起させる緊迫したタッチ。「Dora」「The Big Three」「The Brandenburg Gate」「Rockets for Our Side」は、重厚なサスペンス・アクション音楽。「Stickball」は、ジェントルなタッチ。「The Good German」「Always Something Worse」「Jedem Das Seine」は、メインの主題のバリエーション。エンドタイトル「Godless People (End Title)」もハーマン風。このスコアは、2006年度アカデミー賞の作曲賞にノミネートされた。

トーマス・ニューマンが手がけた作品には
「(未公開/TV)The Paper Chase」(1978)
「(未公開)Summer's End」(1984)
「(未公開/TV)The Seduction of Gina」(1984)
「俺たちの明日(Reckless)」(1984)
「(未公開)ナーズの復讐/集結!恐怖のオチコボレ軍団(Revenge of the Nerds)」(1984)
「(未公開)グランドビューU.S.A.(Grandview, U.S.A.)」(1984)
「マドンナのスーザンを探して(Desperately Seeking Susan)」(1985)
「(未公開)ハイスクールはダンステリア(Girls Just Want to Have Fun)」(1985)
「(未公開)赤い靴をはいた男の子(The Man with One Red Shoe)」(1985)
「天才アカデミー(Real Genius)」(1985)
「(TV)世にも不思議なアメージング・ストーリー(Amazing Stories - Santa '85)」(1985)
「(未公開)ガン・ホー(Gung Ho)」(1986)
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ(Jumpin' Jack Flash)」(1986)
「愛と栄光への日々/ライト・オブ・デイ(Light of Day)」(1987)
「ロストボーイ(The Lost Boys)」(1987)
「レス・ザン・ゼロ(Less Than Zero)」(1987)
「大混乱(The Great Outdoors)」(1988)
「私のパパはマフィアの首領(Cookie)」(1989)
「旅立ちの季節/プリンス・オブ・ペンシルバニア(The Prince of Pennsylvania)」(1988)
「(未公開)メン・ドント・リーブ(Men Don't Leave)」(1990)
「(未公開/TV)Heat Wave」(1990)
「(未公開/TV)Against the Law」(1990)
「悲しみよさようなら(Welcome Home, Roxy Carmichael)」(1990)
「恋の時給は4ドル44セント(Career Opportunities)」(1991)
「ネイキッド・タンゴ(Naked Tango)」(1991)
「(未公開)The Rapture」(1991)
「幸せの向う側(Deceived)」(1991)
「ニューヨーク恋泥棒(The Linguini Incident)」(1991)
「フライド・グリーン・トマト(Fried Green Tomatoes)」(1991)
「(未公開/TV)Those Secrets」(1992)
「ザ・プレイヤー(The Player)」(1992)
「(未公開)暗闇のささやき(Whispers in the Dark)」(1992)
「(TV)虚偽/シチズン・コーン(Citizen Cohn)」(1992)
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り(Scent of a Woman)」(1992)
「(未公開)フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ(Flesh and Bone)」(1993)
「(未公開)弟はミュータント?(Josh and S.A.M.)」(1993)
「スリーサム(Threesome)」(1994)
「(未公開)ブラッド・ピットのヒミツのお願い(The Favor)」(1994)
「ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)」(1994)
「8月のメモワール(The War)」(1994)
「若草物語(Little Women)」(1994)
「(未公開)想い出の微笑(Unstrung Heroes)」(1995)
「キルトに綴る愛(How to Make an American Quilt)」(1995)
「アンカーウーマン(Up Close & Personal)」(1996)
「フェノミナン(Phenomenon)」(1996)
「アメリカン・バッファロー(American Buffalo)」(1996)
「ラリー・フリント(The People vs. Larry Flynt)」(1996)
「マッド・シティ(Mad City)」(1997)
「北京のふたり(Red Corner)」(1997)
「オスカーとルシンダ(Oscar and Lucinda)」(1997)
「モンタナの風に抱かれて(The Horse Whisperer)」(1998)
「ジョー・ブラックをよろしく(Meet Joe Black)」(1998)
「アメリカン・ビューティー(American Beauty)」(1999)
「グリーンマイル(The Green Mile)」(1999)
「エリン・ブロコビッチ(Erin Brockovich)」(2000)
「(未公開)My Khmer Heart」(2000)
「ペイ・フォワード 可能の王国(Pay It Forward)」(2000)
「イン・ザ・ベッドルーム(In the Bedroom)」(2001)
「(未公開)The Execution of Wanda Jean」(2002)
「(未公開)THE SALTON SEA ソルトン・シー(The Salton Sea)」(2002)
「ロード・トゥ・パーディション(Road to Perdition)」(2002)
「ホワイト・オランダー(White Oleander)」(2002)
「(未公開/TV)3.z」(2002)
「ファインディング・ニモ(Finding Nemo)」(2003)
「(TV)エンジェルス・イン・アメリカ(Angels in America)」(2003)
「(未公開/V)A Terrible Tragedy: Alarming Evidence from the Making of the Film - A Woeful World」(2004)
「(TV)シックス・フィート・アンダー(Six Feet Under - Bomb Shelter)」(2004)
「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events)」(2004)
「シンデレラマン(Cinderella Man)」(2005)
「(未公開)La femme dans la chambre」(2005)
「ジャーヘッド(Jarhead)」(2005)
「リトル・チルドレン(Little Children)」(2006)
「さらば、ベルリン(The Good German)」(2006)
「(未公開)Nothing Is Private」(2007)
「ウォーリー(WALL・E)」(2008)
「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(Revolutionary Road)」(2008)
「(未公開)Autumn of Youth」(2009)
「マイ・ブラザー(Brothers)」(2009)
「(未公開)ペイド・バック(The Debt)」(2010)
「(未公開)La siesta de Jacinto」(2010)
「アジャストメント(The Adjustment Bureau)」(2011)
「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(The Help)」(2011)
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう(The Best Exotic Marigold Hotel)」(2011)
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(The Iron Lady)」(2011)
「007 スカイフォール(Skyfall)」(2012)
「(未公開)Side Effects」(2013)
等がある。
トーマス・ニューマンは、1994年の「ショーシャンクの空に」「若草物語」、1995年の「想い出の微笑」、1999年の「アメリカン・ビューティー」、2002年の「ロード・トゥ・パーディション」、2003年の「ファインディング・ニモ」、2004年の「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」、2006年の「さらば、ベルリン」、2008年の「ウォーリー」でアカデミー賞の作曲賞・音楽賞・歌曲賞にノミネートされている他、1999年の「アメリカン・ビューティー」でゴールデン・グローブの音楽賞、2008年の「ウォーリー」と2011年の「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」で同賞の歌曲賞にノミネート、1999年の「アメリカン・ビューティー」で英国アカデミー賞の作曲賞(アンソニー・アスキス映画音楽賞)を受賞している。
(2007年3月)
(2012年11月)

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