シノーラ  JOE KIDD

作曲・指揮:ラロ・シフリン
Composed and Conducted by LALO SCHIFRIN

(米Intrada / Intrada Special Collection Vol.234)

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1972年製作のアメリカ映画。監督は「OK牧場の決斗」(1957)「荒野の七人」(1960)「大脱走」(1963)「墓石と決闘」(1967)「鷲は舞いおりた」(1976)等のジョン・スタージェス。出演はクリント・イーストウッド、ロバート・デュヴァル、ジョン・サクソン、ドン・ストラウド、ステラ・ガルシア、ジェームズ・ウェインライト、ポール・コスロ、グレゴリー・ウォルコット、ディック・ヴァン・パタン、リン・マータ、ジョン・カーター、ペペ・ハーン、ホアキン・マルティネス、ロン・ソーブル、ペペ・キャラハン他。脚本は「決断の3時10分」(1957)「デス・ポイント/非情の罠」(1986)「ゲット・ショーティ」(1995)「ジャッキー・ブラウン」(1997)「アウト・オブ・サイト」(1998)等の原作で知られるエルモア・レナード(1925〜)。撮影はブルース・サーティース。ウエスタン映画の名手ジョン・スタージェス監督(1911〜1992)がクリント・イーストウッドと唯一組んだアクション西部劇。住んでいた土地を牧場主たちに奪われたメキシコ人のルイス・チャマ(サクソン)とその一味は、西部の町シノーラに乗り込んで保安官を監禁し、土地管理事務所の書類を焼き払って砂塵の中に消えた。大地主のフランク・ハーラン(デュヴァル)は、ラマー(ストラウド)、ミンゴ(ウェインライト)たちガンマンを引き連れてチャマを追う。町の拘置所に拘留されていた流れ者のジョー・キッド(イーストウッド)も、その腕を見込まれてハーランに雇われるが……。

音楽はクリント・イーストウッド作品を数多く手がけているラロ・シフリン「Joe Kidd (Main Title)」は、メランコリックなタッチのギターによるストイックなメインタイトル。このメインの主題が「Arrival」「Mitchell」「Emilio」「Rita」「Jug」等で様々なバリエーションにより繰り返し登場する。「Chamas」は、サスペンス調のチャマの主題。「There Was a Fire」は、シフリンらしいダイナミックなサスペンス音楽から後半ビジーなアクション音楽へ。「Harlan」は、ダイナミックで躍動的なハーランの主題。「Manolo」「El Rebano」「Out of Range」「Mingo」は、サスペンス音楽。「Lamarr」は、ストイックなラマーの主題。「El Jay」「Point Blank」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「We Try, We Fail」は、メランコリックなタッチ。「Joe Kidd (End Title)」は、メインの主題のリプライズによるエンドタイトル。このスコアの初リリースで限定プレス。
(2013年3月)

Lalo Schifrin

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