(TV)フローズン プラネット  FROZEN PLANET

作曲・指揮:ジョージ・フェントン
Composed and Conducted by GEORGE FENTON

演奏:BBCコンサート管弦楽団
Performed by the BBC Concert Orchestra

(英Silva Screen / SILCD1392)

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英BBC、米ディスカバリーチャンネル、スペインのアンテナ3TV、ドイツのZDF、英オープン大学、ギリシャのSKAIの共同製作によるTVシリーズ(2011〜2012年製作)。日本語版は2012年1〜8月にNHK BSプレミアムで放送された。南極と北極という極地の大自然を、「氷」の美しさと極地に住む生き物から捉えたドキュメンタリー。製作総指揮はアラステア・フォザーギルスーザン・ホワイト、シリーズ・プロデューサーはヴァネッサ・バーロウィッツ。脚本はデヴィッド・アッテンボロー、ポール・スピレンガーとマーク・リンフィールド。撮影はマーク・スミス。ナレーションをデヴィッド・アッテンボローとアレック・ボールドウィンが担当。日本語版のナビゲーターは大沢たかお。

音楽はアラステア・フォザーギル製作の「(未公開/TV)ブルー・プラネット(THE BLUE PLANET)」(2001)「ディープ・ブルー(DEEP BLUE)」(2003)「(未公開/TV)プラネットアース(PLANET EARTH)」(2006)のスコアも作曲しているジョージ・フェントン。スコア全体が「極地 -氷の王国-(To the Ends of the Earth)」「春 -命の目覚め-(Spring)」「夏 -命わく白夜の大地-(Summer)」「秋 -氷結する海の攻防-(Autumn)」「冬 -極寒との戦い-(Winter)」「人 -極地への挑戦-(The Final Frontier)」の6部で構成されている。第1部の「Frozen Planet Opening Titles」は、大らかなファンファーレによるオープニング。「The North Pole」は、ミステリアスでストイックな北極の主題。「Rapid Change」は、躍動的でスリリングな曲。「Sufing Penguins」は、ペンギンを描写した快活なワルツ。「Antarctic Mystery」は、ややメランコリックな南極の主題。「Flying South」は、打ち込みによるサスペンス音楽。第2部の「Stones」は、コミカルなタッチ。「McKenzie River」「Elephant Seal Duel」は、重厚でサスペンスフル。「Cubs First Hunt」「Narwhals」は、ドラマティックな曲。「Returning Seabirds / Albatross Love」は、大らかでジェントルな曲。第3部の「Ice Sculptures」は、ピアノとストリングスによるドラマティックな曲。「Leaping Penguins」は、明るく快活な曲。「Owlets / Protection」は、ミステリアスで躍動的。「Seal Ballet / Arrival of the Humpbacks」は、重厚でダイナミックなタッチから後半ジェントルで大らかな主題に。第4部の「Lazy Bear」「Belugas」は、ジェントルで大らかな曲。「Exercise」は、躍動的な曲。「Competing for the Girl」は、ダイナミックでビジーなアクション音楽。「The Long March」は、ドラマティックな曲。第5部の「Winter」は、不吉なタッチ。「Activity」「Weasel」「Battle of Wills」は、躍動的な曲。「Winter Sets In」は、ダークで重厚なタッチから後半ドラマティックに。「Emperors Return」は、ジェントルで大らかな曲。第6部の「Greenland Patrol」「Following the Herd」は、ドラマティックな曲。「Minus Forty」は、氷点下を表現した不気味なタッチ。「Walrus Kill」は、ストイックで躍動的。「Scott's Legacy」は、ジェントルで快活な曲。極地の大自然を大らかにサスペンスフルに表現したシンフォニック・スコア。
(2013年5月)

George Fenton

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