対決 THE FOURTH WAR
作曲・指揮:ビル・コンティ
Composed and
Conducted by
BILL CONTI
(仏Music Box Records / MBR-025)
1989年製作のアメリカ映画(日本初公開は1991年5月)。監督は「影なき狙撃者」(1962)「五月の七日間」(1963)「大列車作戦」(1964)「フレンチ・コネクション2」(1975)「(未公開)ブラック・サンデー」(1977)「デス・ポイント/非情の罠」(1986)「RONIN」(1998)等のジョン・フランケンハイマー。出演はロイ・シャイダー、ユルゲン・プロフノウ、ティム・リード、ララ・ハリス、ハリー・ディーン・スタントン、デイル・ダイ、ウィリアム・マクドナルド、デヴィッド・パルフィー、ニール・グラーン、アーニー・ジャクソン、ロン・キャンベル、ジョン・ドッズ、リチャード・ダーヴェン、ハロルド・ヘクト・Jr、アリス・ペスタ他。スティーヴン・ピータースの原作を基にスティーヴン・ピータースとケネス・ロスが脚本を執筆。撮影はジェリー・フィッシャー。冷戦が終わり緊張の解けた西ドイツとチェコの国境。チェコ側からの亡命者がソ連軍に射殺されたことにより一時緊張が高まるが、外交的手段によって解決されようとしていた。しかしソ連に対し強い憎悪を抱くヴェトナム帰りの駐屯米軍指揮官ジャック・ノウルズ大佐(シャイダー)は独断で単身国境を越え、個人的復讐を行なう。一方、ソ連軍の指揮官ヴァラチェフ大佐(プロフノウ)もアフガニスタン帰りの好戦的な男で、ノウルズのジープを破壊するという報復に出た。こうして2人の指揮官は軍の立場を越えて個人対個人の闘いに没入していく……。
音楽はタフなアクション・スコアを得意とするビル・コンティで、ジョン・フランケンハイマー監督とは「イヤー・オブ・ザ・ガン」(1991)でも組んでいる。「Main
Title」は、サスペンスフルなイントロからヒロイックでリズミックな主題へと展開するメインタイトル。「Salute
Practice」は、メインの主題によるヒロイックな曲。「Defector's Demise」「Pub
Confrontation」等は、サスペンス音楽。「Snowball Fight / In the
Cracks」は、ミリタリスティックでストイックな曲。「Jack's
Party」は、大らかなタッチ。「Jack's First
Outing」は、荘厳かつストイックな曲。「Looking Thru the
Fence」は、重厚な曲。「Jack in the Jeep」「Jack Meets
Elaina」は、ストイックなタッチの曲。「Jack's Second
Outing」は、コンティらしいドラマティックでダイナミックなサスペンス音楽。「Jack and Elaina
Sneak」は、ジェントルで静かにメランコリックな曲。「To the
Church」は、荘厳な曲。「Border Crash / Jack and Val Fight / The Big
Threat」は、ミリタリスティックなサスペンスアクション音楽。「The Last Snowball / End
Title」は、荘厳でヒロイックなエンドタイトル。このスコアの初リリースで1000枚限定プレス。
(2013年5月)
Bill Conti
Soundtrack Reviewに戻る
Copyright (C) 2013 Hitoshi Sakagami. All Rights Reserved.