ファンダンゴ  FANDANGO

作曲・指揮:アラン・シルヴェストリ
Composed and Conducted by ALAN SILVESTRI

(米Intrada / Intrada Special Collection Vol.249)

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1985年製作のアメリカ映画。監督・脚本は「(未公開)レッド・アフガン」(1988)「ロビン・フッド」(1991)「モアイの謎」(1994)「ウォーターワールド」(1995)「モンテ・クリスト伯」(2002)「トリスタンとイゾルデ」(2006)「(TV)宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ」(2012)等のケヴィン・レイノルズ(1952〜)。出演はケヴィン・コスナー、ジャド・ネルソン、サム・ロバーズ、チャック・ブッシュ、ブライアン・セサック、マーヴィン・J・マッキンタイア、スージー・エイミス、グレン・ヘドリー、ペペ・セルナ、エリザベス・デイリー、ロビン・ローズ、スタンリー・グローヴァー、ジェーン・A・ジョンストン、ドン・ブラナー、マイケル・コン他。撮影はトーマス・デル・ルース、製作総指揮はキャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャルとスティーヴン・スピルバーグ。ヴェトナム戦争中の1971年。テキサス州オースティンの大学寮のルームメイト5人組“グルーヴァーズ”は、メンバーの1人ケネス・ワッゲナー(ロバーズ)の独身最後のパーティを開いていたが、召集令状を手にしたケネスが突然、結婚中止を宣言。一同が茫然とする中で、自らも令状を受け取っていたリーダーのガードナー・バーンズ(コスナー)は、今こそグルーヴァーズの友情の絆を捜し求める時だと叫ぶ。優等生のフィル・ヒックス(ネルソン)のキャデラックに乗り、泥酔したレスター・グリフィン(セサック)や、牧師志望のドーマン(ブッシュ)も参加して、彼らはグループ結成時にメキシコ国境に埋めたシャンパン“ドム・ペリニヨン(DOM)”を探しに旅立つ……。南カルフォルニア大学(USC)映画学科の卒業制作としてケヴィン・レイノルズ(当時29歳)が1981年に監督した22分の短編映画「Proof」を見たスピルバーグが、彼のアンブリン・エンターテインメントの製作により長編リメイクした作品。

音楽はアラン・シルヴェストリ(1950〜)が作曲しており、これは彼がキャリアの初期、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)の少し前に手がけたパワフルなオーケストラル・スコア。「Road Trip」は、軽快でアップビートな曲。「Desert Trek」「Fatal Fall」は、ダークなサスペンス音楽。「The Train」「Plane Take-Off」は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のスコアに通ずるダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Grave Stone」は、ダークでメランコリックな曲。「Desert Dream」は、シンセサイザーによる幻想的な曲。「Plane Ride」は、パワフルで重厚なアクション音楽。「Desert Walk」は、ジェントルなギターによるドラマティックな曲。「Fandango (Piano Solo)」は、リリカルなピアノ・ソロによる曲。「Wedding」「Dance」は、明るく軽快でアップビートな曲。「Goodbye Friend」は、荘厳でヒロイックなファンファーレから静かにジェントルな主題へ展開。最後にボーナストラック3曲を収録。
映画では既成曲に差し替えられ、わずか15分しか使用されなかったスコアだが、ここではシルヴェストリが作曲した全ての音楽を収録。このスコアの初CD化で、限定プレス。
(2013年8月)

Alan Silvestri

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