陽のあたる場所  A PLACE IN THE SUN

作曲・指揮:フランツ・ワックスマン
Composed and Conducted by FRANZ WAXMAN

(米Kritzerland / KR 20026-1)

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1951年製作のアメリカ映画(日本初公開は1952年9月)。製作・監督は「ガンガ・ディン」(1939)「シェーン」(1953)「ジャイアンツ」(1956)「アンネの日記」(1959)「偉大な生涯の物語」(1965)等のジョージ・スティーヴンス(1904〜1975)。出演はモンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウィンタース、アン・リヴェール、キーフ・ブラッセル、フレッド・クラーク、レイモンド・バー、ハーバート・ヘイズ、シェパード・ストラドウィック、フリーダ・イネスコート、キャスリン・ジブニー、ウォルター・サンド、テッド・デ・コルシア、ジョン・リッジェリー、ロイス・チャートランド他。セオドア・ドライサーの原作『アメリカの悲劇』を基にマイケル・ウィルソンとハリー・ブラウンが脚本を執筆。撮影はウィリアム・C・メラー。貧しい家に育ち、シカゴのホテルでボーイをしていたジョージ・イーストマン(クリフト)は、伯父チャールズが経営する水着製造工場に就職した。ジョージは職場の同僚のアリス・トリップ(ウィンタース)と映画館で隣合わせになったことから付き合いはじめる。ある日、ジョージは伯父の邸のパーティに招かれ、社交界の令嬢アンジェラ・ヴィッカース(テイラー)に会い、心を惹かれる。アンジェラとジョージは愛し合うようになり、アンジェラの別荘で夏を過ごした。一方、アリスはジョージに結婚を迫り、承諾しなければ彼女との仲を公にすると脅す。ジョージは出世の妨げになるアリスを溺死させようと考え、彼女を湖に誘うが……。1951年度アカデミー賞の作品賞、主演男優賞、主演女優賞にノミネートされ、同賞の監督賞、脚色賞、撮影賞(白黒)、劇・喜劇映画音楽賞、衣装デザイン賞(白黒)を受賞しているほか、同年のゴールデン・グローブの作品賞(ドラマ)を受賞している。

音楽は「フランケンシュタインの花嫁」(1935)「レベッカ」(1939)「フィラデルフィア物語」(1940)「サンセット大通り」(1950)「裏窓」(1954)「炎と剣」(1954)「ミスタア・ロバーツ」(1955)等で知られるハリウッド黄金期の名作曲家フランツ・ワックスマン(1906〜1967)で、これは彼の代表作の1つ。「Prelude and First Scene」は、華麗なイントロからロマンティックでドラマティックなアンジェラの主題へと展開する前奏曲。このメインの主題が「Love's Meeting」「Dance and Angela (original version)」「Loon Lake - Part 2」等で何度も繰り返される。「The First Mile」は、躍動的なサスペンス音楽。「Evil Plans」は、不吉なタッチから後半メインの主題へ。「To the Lake」は、ダイナミックなサスペンス音楽。「Buildup to Murder」「The Drowning - Part 1」「The Drowning - Part 2」は、徐々にサスペンスを盛り上げていく。「Farewell and Frenzy (original version)」は、メインの主題から後半ビジーなサスペンス音楽へ。「Angela Collapses」「Witness Montage」は、重厚かつダークなサスペンス音楽。「The Last Mile (Finale) (original version)」 は、ドラマティックなフィナーレ。最後にボーナストラックとして別バージョン等の9曲を収録。クラシック・フィルム・スコアの名作の1つ。
スコアの一部は新録音で何度もリリースされているが、サントラ音源の初リリースで1000枚限定プレス。
(2013年9月)

Franz Waxman

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