(未公開)ロメオとジュリエット ROMEO AND JULIET
作曲・指揮:アベル・コルジェニオウスキ
Composed and Conducted by ABEL
KORZENIOWSKI
演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed
by the Hollywood Studio Symphony
(英Sony Classical / 88883741162)
2013年製作のイギリス=イタリア=スイス合作映画。監督は「フライト・オブ・ジ・イノセント」(1992)「(未公開)フルーク」(1995)等のカルロ・カルレイ。出演はヘイリー・スタインフェルド、ダグラス・ブース、エド・ウエストウィック、クリスチャン・クック、ポール・ジアマッティ、レスリー・マンヴィル、コディ・スミット=マクフィー、トム・ウィスダム、ナターシャ・マケルホーン、ダミアン・ルイス、ステラン・スカルスガルド、ラウラ・モランテ、トマ・アラナ、マット・パトレシ他。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲を基にジュリアン・フェロウズが脚本を執筆。撮影はデヴィッド・タッタサール。有名なシェイクスピア悲劇を現代のヴェローナを舞台にアップデートしたドラマで、対立するモンタギュー家(アラナ、モランテ)とカプレット家(ルイス、マケルホーン)の一員とは互いに知らずに恋に落ちたロメオ(ブース)とジュリエット(スタインフェルド)の悲劇を描く。「トゥルー・グリット」(2010)でアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされ、「エンダーのゲーム」(2013)やヨーロッパコープ製作の「(未公開)Three
Days to Kill」(2014)「(未公開)The
Homesman」(2014)等の新作が控えるヘイリー・スタインフェルドがジュリエットを演じている。
音楽は「シングルマン」(2009)と「ウォリスとエドワード
英国王冠をかけた恋」(2011)でゴールデン・グローブの音楽賞にノミネートされているポーランド出身のアベル・コルジェニオウスキ。「Juliet's
Dream」は、メランコリックなピアノとストリングスによる繊細で美しい曲。「Forbidden Love」「Come,
Gentle Night」「Tempt Not a Desperate
Man」等は、ドラマティックでストイックな曲。「Queen
Mab」は、ピアノとストリングスによるメランコリックな曲。「The Cheek of Night」「Trooping with
Crows」「Wedding
Vows」は、タマラ・ベヴァードのソプラノをフィーチャーしたストイックでドラマティックな曲。「First
Kiss」は、繊細で美しいピアノ曲。「A Thousand Times Good
Night」は、ピアノとストリングスによるメランコリックなタッチから後半ドラマティックに盛り上がる。「Fortune's
Fool」「From Ancient Grudge」は、躍動的でダイナミックなアクション音楽。「Death Is My
Heir」は、ストイックなタッチのピアノ曲。「The Crypt, Pt.1」「The Crypt,
Pt.2」は、静かに繊細な曲。ラストの「Eternal
Love」は、ソプラノをフィーチャーしたドラマティックで美しい曲。「シングルマン」「ウォリスとエドワード
英国王冠をかけた恋」と同様、エモーショナルで極めて情感豊かなオーケストラル・スコアを展開。ピアノはランディ・カーバー、ヴァイオリンはロジャー・ウィルキーとテレザ・スタニスラフ、ヴィオラはアンドリュー・デュクルス、チェロはアンドリュー・シュルマンの演奏。コーラスの指揮はジャスパー・ランドール。
(2013年11月)
Abel Korzeniowski
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