コクーン  COCOON

作曲・指揮:ジェームズ・ホーナー
Composed and Conducted by JAMES HORNER

(米Intrada / Intrada Special Collection Vol.260)

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1985年製作のアメリカ映画。監督は「バニシングIN TURBO」(1976)「スプラッシュ」(1984)「バックドラフト」(1991)「アポロ13」(1995)「身代金」(1996)「ビューティフル・マインド」(2001)「ミッシング」(2003)「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)「天使と悪魔」(2009)「ラッシュ/プライドと友情」(2013)等のロン・ハワード(1954〜)。出演はドン・アメチー、ウィルフォード・ブリムリー、ヒューム・クローニン、ブライアン・デネヒー、ジャック・ギルフォード、スティーヴ・グッテンバーグ、モーリーン・ステイプルトン、ジェシカ・タンディ、グウェン・ヴァードン、ハータ・ウェア、ターニー・ウェルチ、バレット・オリヴァー、リンダ・ハリソン、タイロン・パワー・Jr、クリント・ハワード他。「(未公開)恐怖の訪問者」(1985)「宇宙への選択」(1989)等の監督・脚本を手がけているデヴィッド・サパースティンの原作を基にトム・ベネディクが脚本を執筆。撮影はドン・ピーターマン。特殊メイクはリック・ベイカー。フロリダの養老院の住人たちと地球外生物との交流を描くSFファンタジー。セント・ピータースバーグにある養老院に住む3人の老人アート(アメチー)、ベン(ブリムリー)とジョー(クローニン)は、近くにある空き家のプールで泳ぐのを日課としていた。8人乗りの船マンタ三世号の船長ジャック(グッテンバーグ)は、ウォルター(デネヒー)という男から好条件で船を借りたいと持ちかけられる。ウォルターはプールのある空き家も借りていた。アートたち3人がプールに忍び込むと、そこにはウォルターがキティ(ウェルチ)、ピルスベリー(パワー・Jr)と協力して海底から引き上げた巨大なまゆ状のものが沈んでいた……。1985年度アカデミー賞の助演男優賞(ドン・アメチー)と視覚効果賞を受賞している。

音楽はロン・ハワード監督と「ウィロー」(1988)「アポロ13」(1995)「身代金」(1996)「グリンチ」(2000)「ビューティフル・マインド」(2001)「ミッシング」(2003)等でも組んでいるジェームズ・ホーナー(1953〜)で、これは彼が若くして大作に次々と起用されていたキャリア初期のスコア。「Through the Window」は、ジェントルなイントロから壮大に盛り上がるオープニング。「Going to the Pool」「Seduction / Let's Go」は、ライトで軽快なビッグバンドジャズ。「Pool Is Closed」は、静かにジェントルなイントロから明るく快活な主題へ展開。「Mysterious Dive」「Unveiling」は、抑制されたサスペンス音楽。「Discovered in the Poolhouse」は、躍動的な主題からサスペンス音楽、快活でややコミカルなタッチの主題へ展開。「A Relapse」「First Tears」「Rose's Death」「Sad Goodbye」は、静かにジェントルな曲。「The Lovemaking」は、ドラマティックかつジェントルな主題から後半アブストラクトなサスペンス音楽へ。「Returning to Sea」は、明るく快活でドラマティックな曲。「Sneaking Away」は、軽快でややコミカルなタッチの曲。「David Runs to the Boat」は、快活でビジーなアクション音楽。「The Chase」も、ダイナミックでヒロイックなアクション音楽。「The Ascension」は、ヒロイックで壮大なクライマックス。ラストの「Theme from Cocoon」は、ジェントルなメインの主題で締めくくる。最後にエクストラ・トラックとしてライトなビッグバンドジャズ「The Boys Are Out」、ディスコのソース曲「I Feel Great」「Rock Source」、マイケル・センベロによるポップソング「Gravity」を収録。
公開当時に米Polydorレーベルからサントラ盤が出ていたが、この米IntadaレーベルのCDは未発表の音楽を追加し、音質を改善したエクスパンデッド盤で、限定プレス。
(2013年12月)

James Horner

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