ANGELIQUE

（未公開）アンジェリク　ANGELIQUE

作曲：ナタニエル・メシャリー
Composed by NATHANIEL MECHALY

指揮：オリヴィエ・オルト
Conducted by OLIVIER HOLT

演奏：プラハ市フィルハーモニー管弦楽団
Performed by The City of Prague Philharmonic Orchestra

（仏BOriginal / BO 013）

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2013年製作のフランス＝ベルギー＝チェコ＝オーストリア合作映画。監督は「YAMAKASI ヤマカシ」(2001)の監督や「（未公開）バンディダス」(2006)「コロンビアーナ」(2011)等の製作を手がけているアリエル・ゼイトゥン。出演はノラ・アルネゼデール、ジェラール・ランヴァン、トメル・シスレー、ダヴィッド・クロス、シモン・アブカリアン、マチュー・ブージュナー、ミゲル・エルツ＝ケストラネック、ジュリアン・ワイジャン、レネール・フリーブ、フロランス・コスト、ミシェル・カルリーツ、マチュー・カソヴィッツ、ジョン・ドブリニーヌ、ファブリス・ロドリゲス、パトリック・デキャンプ他。アン・ゴロンとセルジュ・ゴロン夫妻の原作を基にフィリップ・ブラスバン、ナディア・ゴロンとアリエル・ゼイトゥンが脚本を執筆。撮影はピーター・ザイトリンガー。仏ヨーロッパ・コープ他の共同製作。ゴロン夫妻による原作は、1956年に発刊され27カ国で5000万部を販売したベストセラーで、日本では講談社から翻訳本全26巻が刊行されているほか、木原敏江によるコミック化（秋田書店刊）や宝塚歌劇団による舞台化もされている。17世紀フランス。ポワトゥー地方に住む貧しい貴族の娘アンジェリク（アルネゼデール）は、家を守るため、醜いが聡明な大貴族ペイラック伯爵（ランヴァン）との政略結婚を承諾する。初めこそ夫に恐れを抱いたアンジェリクだったが、彼の真の男らしさを知り、一途に彼を愛するようになる。しかし、金の採取技術によって王族のごとき暮らしをし、美女を妻にするペイラック伯爵に嫉妬した国王ルイ14世（クロス）は、魔術を行ったとして彼を火あぶりの刑に処す。残されたアンジェリクは財産も没収され、最底辺の世界へと堕ちていくが……。フランスでは、「アンジェリク／はだしの女侯爵（ANGELIQUE: MARQUISE DES ANGES）」(1964／監督：ベルナール・ボルドリー、出演：ミシェール・メルシェ、ロベール・オッセン、ジャン・ロシュフォール、ジュリアーノ・ジェンマ他、音楽：ミシェル・マーニュ)から始まる5作品のシリーズとして過去に映画化されている。

音楽は「リボルバー」(2005)「（未公開）ブラック・ボックス～記憶の罠～」(2005)「（未公開）秘密 THE SECRET」(2007)「96時間」(2008)「コロンビアーナ」(2011)「96時間／リベンジ」(2012)「（TV）トランスポーターザ・シリーズ」(2012)等、ヨーロッパ・コープ作品のスコアを定常的に手がけているナタニエル・メシャリー。「Prologue Angelique」は、ダークで幻想的なプロローグ。「Les ecuries」は、明るく快活なマーチから後半ストイックなタッチに。「Angelique」は、繊細かつドラマティックなアンジェリクの主題。「Je partirai」は、静かに繊細な曲。「Geoffrey de Peyrac」は、メランコリックで美しいピアノの主題から後半ストイックなワルツに。「Peyrac et Angelique」は、明るく快活な曲。「Scene d'amour」は、ドラマティックなラヴ・テーマ。「Des jours heureux」「Les lettres」は、ジェントルな曲。「La fabrique」は、明るく躍動的でクラシカルな曲。「Le complot」「La decision du roi」は、ダークなサスペンス音楽。「Flipo va chercher les lettres」は、躍動的なサスペンス音楽。「Le frere」「Arrestation de Peyrac」「Mort d'Angelique」は、繊細でドラマティックな曲。「Le tribunal」は、ダークでメランコリックな曲。「Le bucher - Desgrez s'echappe」は、重厚でダイナミックな曲。「Epilogue」は、ドラマティックなエピローグ。ラストの「Generique de fin Angelique」は、メランコリックで美しいピアノからストイックなワルツへと展開するエンドタイトル。ドラマティックで繊細なオーケストラル・スコアで、現時点でのメシャリーのベスト・スコアだろう。ヴァイオリン・ソロはルーシー・スヴェーロヴァ、チェロはマレク・エルズニック。
（2014年2月）

Nathaniel Mechaly

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