(未公開)THE DEMONS OF ST. PETERSBURG

作曲・指揮:エンニオ・モリコーネ
Composed and Conducted by ENNIO MORRICONE

演奏:ローマ・シンフォニエッタ
Performed by Roma Sinfonietta

(ロシアKeepMoving Records / KMRCD 028)

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2008年製作のイタリア映画(原題名は「I DEMONI DI SAN PIETROBURGO」)。監督は「明日よさらば」(1969)「盗みのプロ部隊」(1969)「死刑台のメロディ」(1971)「(TV)マルコ・ポーロ/シルクロードの冒険」(1982)「フェラーラ物語/「金縁の眼鏡」より」(1987)「(未公開)戦慄の黙示録」(1987)「(未公開)エネミー・ウォー」(1991)等のジュリアーノ・モンタルド(1930〜)。出演はミキ・マノイロヴィッチ、カロリーナ・クレシェンティーニ、ロベルト・ヘルリッカ、アニタ・カプリオーリ、フィリッポ・ティーミ、パトリツィア・サッキ、サンドラ・チェッカレッリ、ジョヴァンニ・マルトラーナ、ジョルダーノ・デ・プラノ、エミリオ・デ・マルキ、ユージニア・カルーソ、マルコ・ガンディーニ、アレックス・インファセリ、フランチェスコ・マリーノ、ステファーノ・サッコテッリ、ステファーノ・ミラ他。「ワーニャ伯父さん」(1971)「マリアの恋人」(1984)「暴走機関車」(1985)「デッドフォール」(1989)「映写技師は見ていた」(1991)「(未公開)くるみ割り人形」(2010)等の監督として知られるアンドレイ・コンチャロフスキー(1937〜)の原案を基に、ジュリアーノ・モンタルド、パオロ・セルバンディーニとモニカ・ザペッリが脚本を執筆。撮影はアルナルド・カティナーリ。『罪と罰』『白痴』『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』等の著作で知られるロシアの小説家・思想家フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(1821〜1881)を主人公にしたフィクションで、ギャンブルの借金に苦しむ彼が新作の小説を執筆する過程でロシア皇帝の暗殺計画を暴露する、というドラマ。ミキ・マノイロヴィッチがドストエフスキーを演じている。

音楽は「死刑台のメロディ」をはじめとしたジュリアーノ・モンタルド監督の大半の作品を手がけているエンニオ・モリコーネ「New Attack」は、重厚なサスペンス音楽。「Painful Eternity」「Interview」「A Story」「After the Meeting」は、ダークでミステリアスなタッチの曲。「The Publisher」「In the Underground」「Shot」は、サスペンス音楽。「Painful Eternity I」「Painful Eternity II」は、メランコリックでドラマティックな曲。「Siberia」「On the River」は、パオラ・チェッキの女声ヴォーカルをフィーチャーしたドラマティックな曲。「For Three」は、メランコリックで美しい曲。「Pursued」は、ビジーで重厚なサスペンス音楽。「The Flag」は、ストイックなタッチの曲。ラストの「For My Father」は、女声ヴォーカルによるメランコリックな主題から、後半アンドレア・ディ・マリオのトランペット・ソロとストリングスによる荘厳な主題へ展開。重厚で抑制されたサスペンススコア。このスコアの初リリースで500枚限定プレス。
(2014年3月)

Ennio Morricone

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