42 〜世界を変えた男〜 42: THE TRUE STORY OF AN AMERICAN LEGEND
作曲:マーク・アイシャム
Composed by MARK
ISHAM
指揮:ロバート・ジーグラー
Conducted by ROBERT
ZIEGLER
(米WaterTower Music / WTM 39447)2013
2013年製作のアメリカ映画。監督・脚本は「暗殺者」(1995)「陰謀のセオリー」(1997)「L.A.コンフィデンシャル」(1997)「ブラッド・ワーク」(2002)「ミスティック・リバー」(2003)「マイ・ボディガード」(2004)「ボーン・スプレマシー」(2004)「サブウェイ123
激突」(2009)「ロビン・フッド」(2010)等の脚本や「ペイバック」(1999)「ROCK
YOU![ロック・ユー!]」(2001)「悪霊喰」(2003)等の監督・脚本を手がけているブライアン・ヘルゲランド(1961〜)。出演はチャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード、ニコール・ベハーリー、クリストファー・メローニ、ライアン・メリマン、ルーカス・ブラック、アンドレ・ホランド、アラン・テュディック、ハミッシュ・リンクレイター、ブT・R・ナイト、ジョン・C・マクギンリー、トビー・ハス、マックス・ゲイル、ブラッド・バイヤー、マット・クラーク他。撮影はドン・バージェス。メジャーリーグ・ベースボール(MLB)史上初のアフリカ系アメリカ人選手として1947年にメジャーデビューし、そのプレーを通して差別や偏見を乗り越え、多くの人々に希望を与えたジャッキー・ロビンソン(1919〜1972)の不屈の人生を描く伝記ドラマ。1945年、ブルックリン・ドジャースのジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキー(フォード)は、黒人選手のジャッキー・ロビンソン(ボーズマン)と契約を交わす。当時メジャーリーガーは白人だけの世界で、リッキーのこの決断は他球団や一般大衆、マスコミはもとより、チームメイトからすらも非難を浴びる。それでも下部リーグの3Aに出場し、逆境の中で実績を積み上げていったジャッキーは、1947年、ついにドジャースの一員として、背番号42のユニフォームに袖を通し、メジャーのグラウンドに立つ。どんなに理不尽な差別にあっても自制心を働かせ、己の力を発揮することに集中するジャッキー。そんな彼の姿にチームメイトやファンは心を動かされ、ジャッキーはやがて野球界を、そして世界を変えていく……。1997年よりジャッキー・ロビンソンの背番号42は全球団共通の永久欠番となっており、2009年4月15日の「ジャッキー・ロビンソン・デー」では全ての選手、コーチ、監督、審判が42番のユニフォームを着て試合に出場している。
音楽は「NEXT
-ネクスト-」(2007)「ミスト」(2007)「メカニック」(2011)「コレクター」(2012)「バトルフロント」(2013)等、様々なジャンルの多数の作品を手がけているマーク・アイシャム(1951〜)。「He's
Coming」は、ピアノとストリングスによる静かに荘厳な主題。「You Can't Go in There」「Hate
Mail」等は、ダークで抑制されたタッチの曲。「Jack Roosevelt Robinson」「Can You Do
It」「Jackie Talks to His Son」「Jackie Apologizes to Wendall」「Peewee and
Jackie」「Branch Rickey」等は、ジェントルなタッチの曲。「Spring Training」「Jackie
Has to Run」「They Are Never Going to Beat
You」「Spiked」は、静かにドラマティックな曲。「You Are a Hero」「Jackie's Style of
Baseball」は、明るく躍動的でダイナミックな曲。「Why Are You Doing This?」「Jackie Is
Brought」は、ジェントルなタッチから後半ヒロイックに盛り上がる。「Rachel Is Pregnant」「A White
Man's Game」は、ヒロイックでドラマティックな曲。「Jackie
Steals」は、サスペンスフルなタッチ。ラストの「Jackie
Robinson」は、ヒロイックでドラマティックな曲。映画の題材にふさわしいオーケストラによるクラシカルなアメリカーナ音楽で、ストレートに感動的なスコア。米Amazon.comでのCD-Rによるリリース。
(2014年8月)
Mark Isham
Soundtrack
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