猿の惑星:新世紀(ライジング) DAWN OF THE PLANET OF THE APES
作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by
MICHAEL GIACCHINO
指揮:ティム・シモネック
Conducted by
TIM SIMONEC
(米Sony Classical / 88843088262)
2014年製作のアメリカ映画。監督は「ハッピィブルー」(1996)「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008)「モールス」(2010)等のマット・リーヴス(1966〜)。出演はアンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセル、トビー・ケベル、コディ・スミット=マクフィー、カーク・アセヴェド、ニック・サーストン、テリー・ノタリー、カリン・コノヴァル、ジュディ・グリア、ジョン・アイズ、エンリケ・ムルシアーノ、ドック・ショウ、リー・ロス他。脚本はリック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァーとマーク・ボンバック。撮影はマイケル・セレシン。傑作SFシリーズ「猿の惑星」の前日譚を描いたリブート作「猿の惑星
創世記(ジェネシス)」(2011)の続編。カリスマ的な統率力を誇る猿のシーザー(サーキス)が、仲間を率いて人類への反乱を起こしてから10年後。遺伝子の進化、知能と言語の獲得により猿たちはさらに進化を遂げ、独自の文明を形成、森の奥に平和なコミュニティを築いていた。一方、10年前に自らが生み出したウイルスにより人類は90%が死に追いやられ、僅かな生存者グループは、荒廃した都市部の一角に身を潜め、希望なき日々を過ごしている。そんなある日、人間たちが資源を求めて森に足を踏み入れたことから、猿たちとの間に危うい緊張が走る。異なる種でありながらもお互いに家族や仲間を持ち、平和を望むシーザーと人間側のリーダー、マルコム(クラーク)は和解の道を探るが、両陣営の対立は激化。共存か闘いか、最終決戦へのカウントダウンが刻まれるなか、シーザーとマルコムは種の存亡を懸けた重大な選択を迫られる……。
前作のスコアはパトリック・ドイルが担当したが、今回はマット・リーヴス監督と「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008)「モールス」(2010)でも組んでいるマイケル・ジアッキーノ(1967〜)が作曲。「Level Plaguing
Field」は、静かにジェントルなピアノとコーラスによる曲。「Look Who's
Stalking」は、不気味な人声を織り込んだ抑制されたサスペンス音楽から、後半はダイナミックなアクション音楽へ。「The
Great Ape Processional」「Past Their
Primates」は、ジェントルで大らかな曲。「Close Encounters of the Furred
Kind」「Monkey to the City」「The Lost City of Chimpanzee」「Gibbon
Take」は、抑制されたサスペンス音楽。「Along Simian
Lines」は、静かにリリカルな主題から後半はダイナミックなアクション音楽へ。「Caesar No Evil, Hear No
Evil」は、メランコリックなタッチの曲。「Monkey See, Monkey
Coup」は、サスペンス音楽から後半はダイナミックでパーカッシヴなアクション音楽へ。「Gorilla
Warfare」は、バーバリックなアクション音楽。「The Apes of Wrath」「How Bonobo Can You
Go」「Enough Monkeying Around」は、重厚でパーカッシヴなサスペンスアクション音楽。「Aped
Crusaders」は、サスペンス音楽から中盤は静かにリリカルな主題へ。「Primates for
Life」は、ジェントルなタッチから後半はドラマティックに盛り上がる。「Planet of the End
Credits」は、不気味なイントロから静かにジェントルな主題、ダイナミックでサスペンスフルな主題へと展開し、コーラス入りで大らかに盛り上がるエンドクレジット。ラストの「Ain't
That a Stinger」
も、サスペンス音楽。
(2014年11月)
Michael Giacchino
Soundtrack
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