エクスペンダブルズ3 ワールドミッション THE EXPENDABLES 3
作曲:ブライアン・タイラー
Composed by
BRIAN TYLER
演奏:スロヴァキア国立交響楽団
Performed
by the Slovakia National
Symphony Orchestra
(米La-La Land / LLLCD 1313)
2014年製作のアメリカ映画。監督は「(未公開)レッド・ヒル」(2010)で長編映画デビューしたオーストラリアの新鋭パトリック・ヒューズ。出演はシルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ハリソン・フォード、アーノルド・シュワルツェネッガー、メル・ギブソン、ウェズリー・スナイプス、ドルフ・ラングレン、ランディ・クートゥア、テリー・クルーズ、ケルシー・グラマー、アントニオ・バンデラス、ジェット・リー、グレン・パウエル、ヴィクター・オルティス、ロンダ・ラウジー、ケラン・ラッツ、ロバート・ダヴィ、イワン・コスタディノフ他。シルヴェスター・スタローンの原案を基にシルヴェスター・スタローン、クレイトン・ローゼンバーガーとケイトリン・ベネディクトが脚本を執筆。撮影はピーター・メンジース・Jr。自らを“消耗品”と名乗る最強傭兵軍団エクスペンダブルズの活躍をアクション・スターの豪華共演で描くシリーズ第3弾。エクスペンダブルズを率いるバーニー・ロス(スタローン)は、CIAの作戦担当ドラマー(フォード)からあるミッションを言い渡される。それはかつてバーニーたちと共にエクスペンダブルズを結成した仲間で、今は武器商人として暗躍するストーンバンクス(ギブソン)の捕獲だった。ニューヨーク、モスクワ、ブカレスト、メキシコ、アフリカと世界各地で攻防が繰り広げられる中、バーニーたちはエクスペンダブルズの弱点を知り尽くしたストーンバンクスに苦戦を強いられる。決して若くはない仲間たちの身を案じたバーニーは、チームを一旦解散して、傭兵斡旋人ボナパルト(グラマー)の紹介でスマイリー(ラッツ)、ルナ(ラウジー)、ソーン(パウエル)、マーズ(オルティス)たち若いメンバーをリクルートし、新チームで戦いに挑む。しかし、残されたエクスペンダブルズの元メンバーたちも、ただ黙って見てはいなかった……。ベテランメンバーたち(スタローン、シュワルツェネッガー、ステイサム、ラングレン、クートゥア、クルーズ、リー、スナイプス、バンデラス)に若手メンバーが加わって全体の人数が更に増えたので、各自の見せ場が減ってしまっているが、それでも今回初参加のフォード、ギブソン、スナイプス、バンデラスを立たせているところにスタローンの気配りを感じる。
音楽はシリーズの前2作品のスコアも手がけているブライアン・タイラー。「The
Drop」は、ダイナミックでヒロイックな主題から後半サスペンス音楽へ。「Lament」は、メランコリックなタッチのギターの主題。「Right
on Time」「Too Much Faith」等は、オーケストラと打ち込みによるサスペンスアクション音楽。「The Art
of War」は、メランコリックなタッチのピアノ曲。「Stonebanks Lives」「Infiltrating the
Block」「Valet Parking Done
Right」は、タイラーが得意とするダイナミックでビジーなサスペンスアクション音楽。「Late for
War」は、ダークなイントロからダイナミックでヒロイックな主題へ。「Descent Into
War」は、ストイックな主題から後半ダイナミックなタッチへ。「Bring You
Luck」は、静かにストイックなタッチの曲。「Threat
Doubled」は、抑制されたサスペンス音楽から後半ダイナミックなアクション音楽へ。「Galgo's Grand
Entrance」は、スパニッシュギターとトランペットをフィーチャーしたガルゴ(バンデラス)の主題。「Look
Alive」「We Were Brothers」は、ダイナミックでストイックなアクション音楽。「Package
Secured」「The Last Window」「Moral Chess
Game」等は、ダークなサスペンス音楽。「Armored Freaking
Transport」は、ダイナミックでヒロイックな主題からビジーなサスペンスアクション音楽へ展開。手堅いスコアだが、(劇中でもコミックリリーフ担当の)ガルゴの主題等には遊びを感じさせる。
(2014年11月)
Brian Tyler
Soundtrack
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