ザ・グリード DEEP RISING
作曲・指揮:ジェリー・ゴールドスミス
Composed and Conducted
by JERRY GOLDSMITH
(米Intrada / Intrada Special Collection Vol.278)
1998年製作のアメリカ=カナダ合作映画。監督・脚本は「ジャングル・ブック」(1994)「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(1999)「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」(2001)「ヴァン・ヘルシング」(2004)「G.I.ジョー」(2009)「オッド・トーマス
死神と奇妙な救世主」(2013)等のスティーヴン・ソマーズ(1962〜)。出演はトリート・ウィリアムズ、ファムケ・ヤンセン、アンソニー・ヒールド、ケヴィン・J・オコナー、ウェス・ステューディ、デリック・オコナー、ジェイソン・フレミング、クリフ・カーティス、クリフトン・パウエル、トレヴァー・ゴダード、ジャイモン・フンスー、ウナ・デイモン、クリント・カーティス、ウォーレン・タケウチ、リンデン・バンクス他。撮影はハワード・アサートン。VFXはドリームクエスト・イメジーズとILM。クリーチャーのデザインはロブ・ボッティン。豪華客船を舞台に未知の深海生物との死闘を描いたアクション・アドヴェンチャー作品。乗客3000人を乗せて東シナ海を処女航海中の豪華客船アルゴノーティカ号に乗り込んだスリのトリリアン(ヤンセン)は、客船の金庫までたどり着くが、船長のアサートン(オコナー)に見つかって食糧庫に監禁されてしまう。突然強い衝撃が船のパーティ会場を襲い、逃げ惑う乗客たちで船上は修羅場と化す。一方、ハノーヴァー(ステューディ)率いる傭兵たちから仕事を請け負った密輸船サイパン号の船長ジョン・フィネガン(ウィリアムズ)は、途中でモーターボートと衝突し、航行中のアルゴノーティカ号に避難する。ところが、生き残っていたのは船のオーナーであるキャントン(ヒールド)と船長、トリリアンの3人だけで、他の乗客は突然襲ってきた巨大な怪物の餌食になったという……。当初はハリソン・フォードがフィネガン役、クレア・フォーラニがトリリアン役にキャストされていた。
音楽は翌年の1999年にスティーヴン・ソマーズ監督の「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」も手がけているジェリー・ゴールドスミス(1930〜2004)で、この砂漠ホラー映画のスコアと同様、ケレン味を豪快に利かせたダイナミックでパワフルなサスペンスアクション・スコアを展開。「Underwater
Grave - The
Saipan」は、不気味なサスペンス音楽が徐々に盛り上がり、リズミックでヒロイックなメインの主題へと展開。「The
Screen - The Ship」は、ダークなタッチからメインの主題へ。「Wallet
Overboard」は、ミステリアスなタッチからメインの主題へと展開。「The
Crates」は、ダークでパーカッシヴなサスペンス音楽。「Mexican Standoff」「Where Are the
Keys」「The Shirt」は、不気味なサスペンス音楽。「The
Necklace」は、短いスティンガーからミステリアスなタッチへ。「The Torpedo - Lost
Communication - The
Intruder」は、抑制されたサスペンス音楽から後半ダイナミックに盛り上がる。「Pit Stop」「Empty
Ship」「Stay Close」「The Ottoio」「Surfing」「Loose Arm」「A Fish Story - The
Shadow」は、ダークなサスペンス音楽。「Collision
Course」は、ダイナミックでパーカッシヴなアクション音楽。「Boarding the
Ship」は、ダークなサスペンス音楽から後半ダイナミックでストイックな主題へ。「Let's Move - Wet
Repairs」は、ストイックかつミステリアスなタッチ。「On the Road - Dragged Under」「Let's
Make a Deal」「Lurking Monster」「Wall of Water」「Last Meal」「Not Every
Day」は、ゴールドスミスが得意とする重厚でダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Free Fall -
Muscles」「I'm Out of Here」は、ダイナミックで不気味なサスペンス音楽。「Leila's
Gone」は、メインの主題のジェントルなアレンジメントからヒロイックなタッチへ。「The Flare Gun」「E
Ride」は、ビジーなアクション音楽。「Hang On - End
Title」は、メインの主題によるダイナミックでパワフルなエンドタイトル。最後にエクストラ2曲を収録。
このスコアは、公開当時にHollywood
Recordsレーベルが全10曲/32分程度のサントラCDをリリースしたが、このIntradaレーベルのCDは全35曲/66分収録のコンプリート・スコアで、限定プレス。
(2015年4月)
Jerry Goldsmith
Soundtrack
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