シンデレラ  CINDERELLA

作曲:
パトリック・ドイル
Composed by PATRICK DOYLE

指揮:
ジェームズ・シャーマン
Conducted by JAMES SHEARMAN

演奏:
ロンドン交響楽団
Performed by the London Symphony Orchestra

(米Walt Disney Records / D002179702)

★TOWER.JPで購入


2015年製作のアメリカ映画。監督は「ヘンリー五世」(1989)「から騒ぎ」(1993)「フランケンシュタイン」(1994)「ハムレット」(1996)「恋の骨折り損」(1999)「スルース」(2007)「マイティ・ソー」(2011)「エージェント:ライアン」(2014)等のケネス・ブラナー(1960〜)。出演はケイト・ブランシェット、リリー・ジェームズ、リチャード・マッデン、ヘレナ・ボナム=カーター、ノンソー・アノジー、ステラン・スカルスガルド、ソフィー・マクシェラ、ホリデイ・グレインジャー、デレク・ジャコビ、ベン・チャップリン、ヘイリー・アトウェル、ロブ・ブライドン、ジャナ・ペレーズ、アレックス・マックィーン、トム・エッデン他。脚本はクリス・ワイツ。撮影はハリス・ザンバーラウコス。ディズニー・アニメの名作「シンデレラ」を実写映画化したファンタジー・ラヴストーリー。幼くして母(アトウェル)を亡くし、彼女の「辛いことがあっても勇気と優しさを忘れないで」という言葉を胸に、まっすぐな女性へと成長したエラ(ジェームズ)。ある日父(チャップリン)が再婚し、エラには継母(ブランシェット)とその連れ子ドリゼラ(マクシェラ)とアナスタシア(グレインジャー)の姉ができる。しかし父が事故で亡くなると、継母と義姉たちはエラに山のような仕事を言いつけ、屋根裏部屋に追いやって召使い同然に扱うようになる。耐え切れずに家を飛び出し、森へと馬を走らせたエラに、キットと名乗る青年(マッデン)が声をかける。キットと話すうちに笑顔を取り戻したエラは、彼に好意を抱き始める。一方、息子であるキットの将来を案じる国王(ジャコビ)は、国中のあらゆる未婚女子を招待して舞踏会を開き、そこから妃を選ぶことにするが……。

音楽はケネス・ブラナー監督作品の常連作曲家である盟友パトリック・ドイル(1953〜)。「A Golden Childhood」「A New Family」「The First Branch」「Rich Beyond Reason」は、明るくジェントルな曲。「The Great Secret」は、ストリングスとピアノによる繊細で美しい曲。「Life and Laughter」は、優雅なワルツ。「Nice and Airy」は、快活で牧歌的なタッチ。「Orphaned」は、静かにドラマティックな曲。「The Stag」は、躍動的なタッチからヒロイックな主題へと展開し、後半ジェントルな主題がドラマティックに盛り上がる。「Fairy Godmother」「Shattered Dreams」は、メランコリックなタッチ。「Pumpkins and Mice」は、明るく快活な主題からサスペンス調、ジェントルな主題へと展開。「You Shall Go」「Searching the Kingdom」は、明るく躍動的な曲。「Valse Royale」「La Valse Champagne」は、快活なワルツ。「Who Is She」は、ジェントルでドラマティックな曲。「La Valse de L'amour」は、ロマンティックで優雅なワルツで、この曲のみパトリック・ドイルが指揮している。「La Polka Militaire」「La Polka de Paris」「La Polka de Minuit」は、明るく躍動的なポルカ。「A Secret Garden」「The Slipper」「Ella and Kit」「Courage and Kindness」は、静かにジェントルな曲。「Choose That One」は、ダイナミックなタッチの曲。「Pumpkin Pursuit」は、ビジーでパワフルなアクション音楽。「Strong」は、ソンナ・レレ(Sonna Rele)のヴォーカルによるジェントルな挿入歌。最後に収録されている「夢はひそかに(A Dream Is a Wish Your Heart Makes)」「ビビディ・バビディ・ブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)」は、1950年版のディズニー・アニメで流れた曲(作曲・作詞マック・デヴィッド、アル・ホフマン、ジェリー・リヴィングストン)で、ここでは前者をリリー・ジェームズ、後者をフェアリー・ゴッドマザー役のヘレナ・ボナム=カーターが歌っている。ピアノはパトリック・ドイルとジョン・アリー、少年少女合唱団はロナルド・コープ指揮のニュー・ロンドン・チルドレンズ・クワイアの演奏。
(2015年7月)

Patrick Doyle

Soundtrack Reviewに戻る


Copyright (C) 2015  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.