サード・パーソン  THIRD PERSON

作曲・指揮:ダリオ・マリアネッリ
Composed and Conducted by DARIO MARIANELLI

演奏:ベルギー室内管弦楽団
Performed by Chamber Orchestra of Belguim

(米Varese Sarabande / 302 064 220 2)

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2013年製作のイギリス=アメリカ=ドイツ=フランス=ベルギー合作映画(日本公開は2014年6月)。製作・監督・脚本は「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)「父親たちの星条旗」(2006)「007/カジノ・ロワイヤル」(2006)「007/慰めの報酬」(2008)等の脚本や「クラッシュ」(2004)「告発のとき」(2007)「スリーデイズ」(2010)等の監督・脚本を手がけているポール・ハギス(1953〜)。出演はリーアム・ニーソン、ミラ・クニス、エイドリアン・ブロディ、オリヴィア・ワイルド、ジェームズ・フランコ、モラン・アティアス、マリア・ベロ、キム・ベイシンガー、ミシェル・メレガ、ジャンニ・フランコ、マリウス・ビゾー、カティ・ルイーズ・ソーンダース、ローン・シャバノル、オリヴァー・クラウチ、ヴァレンティナ・ガイア他。撮影はジャンフィリッポ・コルティチェッリ。 パリ、ローマ、ニューヨークを舞台に、3組の男女のエピソードを巧みに交差させて描き出すミステリアスな愛のドラマ。ピューリッツァー賞作家のマイケル(ニーソン)は、新作を書き終えるためにパリのホテルで缶詰めになっていた。妻エレイン(ベイシンガー)とは別居中で、小説家志望の若いアンナ(ワイルド)と不倫関係にあるが、彼に癒しをもたらすことはなかった……。スコット(ブロディ)は、世界中を旅しながらファッションブランドからデザインを盗用しているアメリカ人ビジネスマン。ローマで“バール・アメリカーノ”に入った彼は、エキゾチックな美女モニカ(アティアス)に心を奪われ、彼女が娘と久しぶりに再会するために必要な金を盗まれてしまったと知る……。元女優のジュリア(クニス)は、著名なアーティストの元夫リック(フランコ)と6歳の息子の親権を巡って争っていた。膨大な裁判費用を抱えたジュリアは、かつて常連客だったニューヨークの高級ホテルで客室係として働き始めるが……。タイトルの“Third Person”は三人称のことで、この言葉をキーにして3つのストーリーがラストで収斂する構成になっている。

音楽は「プライドと偏見」(2005)「つぐない」(2007)「ジェーン・エア」(2011)「アンナ・カレーニナ」(2012)等のダリオ・マリアネッリ(1963〜)。「A Tale of Three Cities」は、ピアノとストリングスによるミステリアスでスリリングなタッチの曲。「Lady in Red」は、ピアノにアコーディオン、ギターを加えたリリカルな曲。「Hotel Games」「The Note」は、明るく快活でスリリングなタッチの曲。「Shoelaces」は、ピアノ、アコーディオンによるややメランコリックな曲。「Monica」は、ギター、アコーディオン、ピアノによるメランコリックで美しいモニカの主題。「Being Late」「Yellow Cabs」は、躍動的でサスペンスフルなタッチ。「Shouldn't Be Alone」は、ピアノとストリングスによる静かにメランコリックな曲。「Three Men」も、メランコリックなタッチ。「No One Ever Called Me That」は、ピアノ、アコーディオン、ストリングスによるドラマティックな曲。「Three Rooms」は、ピアノとストリングスによるリリカルで美しい曲。「Julia」は、ストイックでドラマティックなタッチ。「Vanishing」は、メランコリックなタッチから後半明るく躍動的に展開。「Michael's Story」は、美しくドラマティックな曲。「Watch Me」は、ドラマティックで躍動的な曲。ミステリーとラヴ・ストーリーの要素を巧みに織り込んだ繊細かつスリリングで美しいスコア。ピアノ・ソロはダリオ・マリアネッリ自身の演奏。1000枚限定プレス。
(2015年10月)

Dario Marianelli

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