ダリオ・マリアネッリ
 Dario Marianelli

Date of Birth: 1963/6/21
Place of Birth: Pisa, Tuscany, Italy
Mini Biography:
Dario Marianelli studied piano and composition in Florence and London. After a year as postgraduate composer at the Guildhall School of Music and Drama, where he was also the chairman of the Contemporary Music Society, he received a scholarship from the Gulbenkian Foundation for a course held by Judith Weir and Lloyd Newson at Bretton University College, on the subject of Composition and Choreography. Other scholarships allowed him to go to Germany for a series of workshops on European Film Music, and to spend three years at the National Film and Television School, from which he graduated in 1997. Over the last few years he has written music for several feature films, TV dramas, documentaries, animations, theatre, contemporary dance and concerts. He has written orchestral pieces for the BBC Symphony Orchestra and for the Britten-Pears Orchestra, vocal music for the BBC Singers, and incidental music for the Royal Shakespeare Company. In 1997 he won the Benjamin Britten International Composition Prize; his music has been broadcast on BBC Radio3 and performed at a variety of festivals and concerts, including the Aldeburgh Festival.

 


プライドと偏見 PRIDE & PREJUDICE

作曲:ダリオ・マリアネッリ
Composed by DARIO MARIANELLI

指揮:ベンジャミン・ウォールフィッシュ
Conducted by BENJAMIN WALLFISCH

演奏:イギリス室内管弦楽団
Performed by the English Chamber Orchestra

ピアノ:ジャン=イヴ・ティボーデ
Piano by JEAN-YVES THIBAUDET

(米Decca / B0005620-02)

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2005年製作のイギリス映画。監督はジョー・ライト。出演はキーラ・ナイトレイ、タルラー・ライリー、ロザムンド・パイク、ジェナ・マローン、ケイリー・マリガン、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレシン、クローディ・ブレイクリー、シルヴェスター・モランド、サイモン・ウッズ、ケリー・ライリー、マシュー・マクファディン、ピップ・トーレンス、ジャネット・ホワイトサイド、トム・ホランダー、ジュディ・デンチ他。「いつか晴れた日に」(1995)「Emma エマ」(1996)等の映画化作品があるジェーン・オースティンの原作『高慢と偏見』を基にデボラ・モッガーが脚本を執筆。撮影はロマン・オーシン。18世紀後半のイギリス、ハートフォードシャーを舞台に、ベネット家の5人娘の次女エリザベス(ナイトレイ)と、彼らの隣に越してきたビングレイ氏の友人ダーシー(マクファディン)との恋愛を描くドラマ。同じ原作は、過去に「高慢と偏見」(1940/監督:ロバート・Z・レオナード、出演:グリア・ガーソン、ローレンス・オリヴィエ、モーリン・オサリヴァン、メアリー・ボーランド、アン・ラザフォード)、「(TV)高慢と偏見」(1995/監督:サイモン・ラングトン、出演:コリン・ファース、ジェニファー・エール、クリスピン・ボナム=カーター、アンナ・チャンセラー)として映画化されており、後者のBBCによるTV映画はカール・デイヴィスがスコアを作曲している(サントラCDあり)。

音楽はイタリア出身で、「ブラザーズ・グリム」(2005)「ポビーとディンガン」(2005)等のスコアを手がけているダリオ・マリアネッリが作曲。「Dawn」は、ジャン=イヴ・ティボーデのピアノ・ソロによるリリカルな主題。「Stars and Butterflies」はジェントルなタッチ。「The Living Sculptures of Pemberly」は、ピアノとストリングスによる繊細な曲。「Meryton Townhall」は陽気な舞踏音楽。「The Militia Marches In」は軽快なマーチ。「Georgiana」はピアノによるリリカルなタッチ。「Arrival to Netherfield」はピアノとオーケストラによる躍動的な曲。「A Postcard to Henry Purcell」はヴァイオリンソロとストリングスによるややトラジックな曲。「Liz on Top of the World」はジェントルで美しい曲。「Leaving Netherfield」はややトラジックなタッチ。「Another Dance」「Can't Slow Down」も舞踏音楽。「The Secret Life of Daydreams」はジェントルなピアノ曲。「Darcy's Letter」は躍動的なタッチから静かな主題へ展開。「Your Hands Are Cold」は、躍動的なイントロからドラマティックな主題へ。「Mrs. Darcy」はジェントルで美しい曲。「Credits」は静かにドラマティックなエンド・クレジット。あまり際立った特徴はないが上品で美しいスコア。BBC版のカール・デイヴィスのスコアは更に格調高いものだった。
(2006年1月)

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アレクサンドリア AGORA

作曲:ダリオ・マリアネッリ
Composed by DARIO MARIANELLI

指揮:ベンジャミン・ウォールフィッシュ
Conducted by BENJAMIN WALLFISCH

(スペインWarner Music / 5186558472) 2009

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2009年製作のスペイン映画(日本公開は2011年3月5日)。監督は「次に私が殺される」(1996)「オープン・ユア・アイズ」(1997)「アザーズ」(2001)「海を飛ぶ夢」(2004)等のアレハンドロ・アメナーバル。出演はレイチェル・ワイズ、マックス・ミンゲラ、オスカー・アイザック、アシュラフ・バルフム、ミシェル・ロンスダール、ルパート・エヴァンス、リチャード・ダーデン、サミ・サミール、マヌエル・カウチ、ホマユン・エルシャディ、オシュリ・コーエン、ハリー・ボーグ、チャールズ・セイク、ユーセフ・スウィード他。脚本はアレハンドロ・アメナーバルとマテオ・ヒル、撮影はシャビ・ヒメネス。4世紀エジプトのアレクサンドリアに実在した女性天文学者ヒュパティアの悲劇を描いた歴史スペクタクル。ローマ帝国崩壊寸前の4世紀末。東西交易の要衝として文化的な発展を遂げたエジプトの中心都市アレクサンドリアにも徐々に混乱の足音が迫りつつあった。そんな中、美貌と明晰な頭脳を兼ね備えた女性天文学者ヒュパティア(ワイズ)は、学問に生涯を捧げ宇宙の真理を解明することに情熱を傾けていた。弟子のひとり、オレステス(アイザック)はヒュパティアに愛を告白するが、学問一筋の彼女はそれを拒絶する。ヒュパティアに仕える奴隷ダオス(ミンゲラ)も彼女に思いを寄せていたが、その身分ゆえ、それは秘する恋だった。一方街では、急速に台頭してきたキリスト教徒と、古代の神々を信じてきた科学者たちの対立が激化し、ついには人類の叡智が詰まる図書館が両者の争いの犠牲となる。教え子の多くがキリスト教に改宗し出世を遂げる中、変わらず研究に没頭していたヒュパティアだったが……。本国スペインで2009年度のゴヤ賞を7部門受賞し、スペイン映画最高興行収入を記録した作品。アメナーバル監督にしてはストレートな作りのドラマだが、ラストは感動的。

アレハンドロ・アメナーバル監督は、自作の「次に私が殺される」(1996)「オープン・ユア・アイズ」(1997)「アザーズ」(2001)「海を飛ぶ夢」(2004)や他の監督による「蝶の舌」(1999)「パズル」(1999)では自ら音楽を作曲しているが、この作品では「プライドと偏見」(2005)「ブラザーズ・グリム」(2005)「つぐない」(2007)等のイタリア出身の作曲家ダリオ・マリアネッリがスコアを担当。「Have you ever asked yourselves」は、幻想的な女声をフィーチャーした、静かにドラマティックな主題。「Alexandra」は、ジェントルでエキゾチックな主題から後半は女声を加え躍動的に盛り上がる。「The miracle of the bread」「The rule of the Parabalani」「A boat experiment」「If I could just unravel this」「Ungodliness and witchcraft」「The truth is elliptical」等は、美しくドラマティックな曲。「Thinking aloud」「Aristarchus the visionary」は、ジェントルな曲。「Orestes' offering」は、ルチオ・ゴディ作曲の荘厳で宗教色の強い曲。「An insult to the Gods」「The library falls」「As Christian as you are」は、オーケストラにコーラスを加えた重厚でダイナミックな曲。「What do the skies see?」「Hypatia's last walk」も、コーラスをフィーチャーしたドラマティックな曲。ラストの「The skies do not fall」は、幻想的な女声を加えた美しくドラマティックな曲。オーケストラとコーラス(シナジー・ヴォーカル)にダーク・キャンベルの演奏によるデュデュク(アルメニア楽器)等を加えた、非常に情感豊かでドラマティックなスコア。
(2011年3月)

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ジェーン・エア JANE EYRE

作曲:ダリオ・マリアネッリ
Composed by DARIO MARIANELLI

指揮:ベンジャミン・ウォールフィッシュ
Conducted by BENJAMIN WALLFISCH

(米Sony Classical / 88697852582)

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2011年製作のイギリス映画。監督は「闇の列車、光の旅」(2009)等のケイリー・ジョージ・フクナガ。出演はミア・ワシコウスカ、マイケル・ファスベンダー、ジェイミー・ベル、ジュディ・デンチ、ソフィー・ウォード、スー・エリオット、ホリデイ・グレンジャー、タムジン・マーチャント、アメリア・クラークソン、クレイグ・ロバーツ、サリー・ホーキンス、リジー・ホップリー、ジェーン・ワイズナー、フレヤ・ウィスロン、エミリー・ヘイ他。シャーロット・ブロンテ(1816〜1855)の原作を基にモイラ・ブッフィーニが脚本を執筆。撮影はアドリアーノ・ゴールドマン。薄幸な女性の半生を綴ったブロンテの原作は、過去に「ジェーン・エア」(1944/監督:ロバート・スティーヴンソン、出演:オーソン・ウェルズ、ジョーン・フォンテイン、エリザベス・テイラー)、「ジェーン・エア」(1970/監督:デルバート・マン、出演:スザンナ・ヨーク、ジョージ・C・スコット)、「ジェイン・エア」(1996/監督:フランコ・ゼフィレッリ、出演:シャルロット・ゲンズブール、ウィリアム・ハート)等、何度も映画化されている。孤児として暗い少女時代を過ごしたジェーン・エア(ワシコウスカ)は、ソーンフィールド邸で家庭教師として働きはじめ、屋敷の主人であるロチェスター(ファスベンダー)を愛するようになるが、彼はある秘密を隠していた……。

過去の映画化作品のうち、1944年版の音楽はバーナード・ハーマン、1970年版はジョン・ウィリアムス、1996年版はアレッシオ・ヴラドクラウディオ・カポーニが作曲しているが、この作品ではイタリアの作曲家ダリオ・マリアネッリが音楽を担当。ジャック・リーベックのヴァイオリン、ジョン・アレイのピアノ、メラニー・パッペンハイムのソロ・ヴォーカルをフィーチャーした上質でクラシカルなスコアを展開している。「Wandering Jane」は、繊細でややトラジックなストリングスによる主題。「A Thorough Education」は、女声コーラスを織り込んだ幻想的でメランコリックな曲。「Arrival at Thornfield Hall」「An Insuperable Impediment」「Jane's Escape」「The Call Within」等は、ドラマティックなタッチの曲。「The End of Childhood」「White Skin like the Moon」は、メランコリックなタッチ。「A Game of Badminton」「In jest or earnest」「The Wedding Dress」は、ピアノとストリングスをフィーチャーした美しく繊細な曲。「Do You Never Laugh, Miss Eyre?」「A Restless Night」は、幻想的なタッチ。「Waiting for Mr. Rochester」は、躍動的でドラマティックな曲。「Yes!」「Mrs. Reed is Not Quite Finished」は、ストリングスによる繊細で美しい曲。「Life on the Moors」は、ジェントルなピアノ曲。「Awaken」「My Edward and I」は、ピアノとヴァイオリンによる美しい曲。ヨーロッパの映画音楽の香りが強い繊細でドラマティックなスコア。

ダリオ・マリアネッリが手がけた作品には
「(未公開)Models Required」(1994)
「(未公開)Ailsa」(1994)
「(未公開)The Long Way Home」(1995)
「(未公開)I Don't」(1996)
「(未公開)The Sheep Thief」(1997)
「(未公開)I Went Down」(1997)
「(未公開/TV)Preserve」(1999)
「(未公開)Southpaw: The Francis Barrett Story」(1999)
「(未公開)The Funeral of the Last Gypsy King」(1999)
「(未公開)Being Considered」(2000)
「(未公開)Pandaemonium」(2000)
「(未公開/TV)Private Lives of the Pharaohs」(2000)
「(未公開)Happy Now」(2001)
「(未公開)The Warrior」(2001)
「(未公開)The Visitor」(2002)
「(未公開/TV)Into the Great Pyramid」(2002)
「(未公開/TV)Blood Strangers」(2002)
「イン・ディス・ワールド(In This World)」(2002)
「(未公開)I Capture the Castle」(2003)
「(未公開/TV)This Little Life」(2003)
「(未公開)September」(2003)
「(未公開)The Bypass」(2003)
「(未公開)Cheeky」(2003)
「(未公開/TV)Passer By」(2004)
「ルワンダの涙(Shooting Dogs)」(2005)
「プライドと偏見(Pride & Prejudice)」(2005)
「ブラザーズ・グリム(The Brothers Grimm)」(2005)
「(未公開)Sauf le respect que je vous dois」(2005)
「ポビーとディンガン(Opal Dreams)」(2005)
「Vフォー・ヴェンデッタ(V for Vendetta)」(2006)
「(未公開/TV)9/11: The Falling Man」(2006)
「(未公開)The Return」(2006)
「(未公開)We Are Together (Thina Simunye)」(2006)
「(未公開)デス・トリップ(Shrooms)」(2007)
「マンデラの名もなき看守(Goodbye Bafana)」(2007)
「つぐない(Atonement)」(2007)
「(未公開)ザ・ノース -北極の宿命-(Far North)」(2007)
「ブレイブ ワン(The Brave One)」(2007)
「(未公開)Uneternal City」(2008)
「(未公開)Trancity」(2008)
「(未公開)My World」(2008)
「路上のソリスト(The Soloist)」(2009)
「アレクサンドリア(Agora)」(2009)
「(未公開)みんな元気(Everybody's Fine)」(2009)
「食べて、祈って、恋をして(Eat Pray Love)」(2010)
「(未公開)Tick Tock Tale」(2010)
「ジェーン・エア(Jane Eyre)」(2011)
「砂漠でサーモン・フィッシング(Salmon Fishing in the Yemen)」(2011)
「アンナ・カレーニナ(Anna Karenina)」(2012)
「カルテット!人生のオペラハウス(Quartet)」(2012)
「ハミングバード(Hummingbird)」(2013)
「サード・パーソン(Third Person)」(2013)
「(未公開)A Long Way Down」(2014)
「(未公開)The Boxtrolls」(2014)
「ワイルドカード(Wild Card)」(2015)
「エベレスト 3D(Everest)」(2015)
「(未公開)Ali and Nino」(2015)
「KUBO/クボ 二本の弦の秘密(Kubo and the Two Strings)」(2016)
「パディントン2(Padinton2)」(2017)
「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(Darkest Hour)」(2017)
等がある。
ダリオ・マリアネッリは、2005年の「プライドと偏見」でアカデミー賞の作曲賞、ヨーロッパ映画賞の音楽賞、2012年の「アンナ・カレーニナ」でアカデミー賞の作曲賞、ゴールデン・グローブの音楽賞、英国アカデミー賞の作曲賞、2017年の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞にノミネートされ、2007年の「つぐない」でアカデミー賞の作曲賞、ゴールデン・グローブの音楽賞を受賞している。

(2011年4月)
(2015年10月)
(2018年1月)

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