(未公開)THE LOVERS

作曲・指揮:ディルク・ブロッセ
Composed and Conducted by DIRK BROSSE

(米Varese Sarabande / 302 064 226 2)

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2015年製作のベルギー=インド=オーストラリア合作映画。監督は「キリング・フィールド」(1984)「ミッション」(1986)「シティ・オブ・ジョイ」(1992)「スカーレット・レター」(1995)「グッバイ・ラバー」(1999)「宮廷料理人ヴァテール」(2000)「キャプティビティ」(2007)「(未公開)フロントミッション 革命の反逆者たち」(2011)等のローランド・ジョフィ(1945〜)。出演はジョシュ・ハートネット、タムシン・エガートン、アリス・イングラート、シモーヌ・ケッセル、ターミナ・サニー、オム・プリ、ロシャン・セス、ビパシャ・バス、マヘシュ・ジャデュ、アンドレア・デック、ジェームズ・マッケイ、アブヘイ・デオル、スティーヴ・ニコルソン、シェーン・ブライアント、アトゥル・クルカルニ他。アジェイ・ジャンカールの原作を基にローランド・ジョフィが脚本を執筆。撮影はベン・ノット。2020年のオーストラリア北東岸グレート・バリア・リーフ。海洋考古学者のジェイ・フェネル(ハートネット)は、難破船の探索中に事故で溺れそうになった妻ローラ(エガートン)を救おうとして意識不明となり、ボストンの病院のベッドで脳死状態になっていた。舞台は1778年のインドへと飛ぶ。イギリス東インド会社に駐在する若き兵士ジェームズ・ステュワート(ハートネット二役)は、反逆者に夫を殺されたインドの女王をボンベイに送り届けるとの使命を受けるが、彼は同行する一団に加わった女兵士テュラジャ(バス)と恋に落ちる……。

音楽はベルギー出身の作曲家ディルク・ブロッセ(1960〜)。「Visions of James」は、インドの弦楽器シタールやパーカッションをフィーチャーしたダークでミステリアスなイントロからエキゾチックでジェントルなタッチの主題へと展開。「Singularity」は、オーケストラによるドラマティックで力強く情感豊かな曲。「Against All Odds」「Mutiny」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Freediving」「Tulaja's Return」「The Wreck」は、ダークで不気味な曲。「Through Time and Space」「I Like What I See」「Separation」は、エキゾチックでドラマティックな曲。「Taraka Bridge」「The Dragon's Throat」は、パーカッシヴでビジーなサスペンスアクション音楽。「The Lovers' Ring」「Saving James」「Meeting Destiny」は、抑制されたサスペンス音楽。「Egerton's Jig」は、躍動的な民族舞踊風の曲。「Killidar」は、ダークでドラマティックな曲。「Lovers Reunited」「Sonubai」「The Premonition」「A Change of Happiness」は、ジェントルでリリカルな曲。「The Betrayal」は、エキゾチックな主題からサスペンス音楽へ展開。ラストの「The Lovers」は、ドラマティックで力強い主題により締めくくる。シタール(演奏はジョナサン・メイヤー)や、中国の擦弦楽器アルフー(二胡/演奏はワン・シャオ)、民族木管楽器を加えたオーケストラの演奏による情感豊かなスコアで、地味なタッチの作品が多いディルク・ブロッセとしては珍しく、明確にドラマティックで力強いスコア。1000枚限定プレス。
(2015年10月)

Dirk Brosse

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