(未公開)戦場のブラックボード  EN MAI FAIS CE QU'IL TE PLAIT

作曲・指揮:エンニオ・モリコーネ
Composed and Conducted by ENNIO MORRICONE

演奏:ローマ・シンフォニエッタ管弦楽団
Performed by Orchestra Roma Sinfonietta

(スペインQuartet Records / QR207)

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2015年製作のフランス映画(日本では劇場未公開でWOWOWで放映済/英語題名は「DARLING BUDS OF MAY」)。監督は「戦場のアリア」(2005)「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」(2009)等のクリスチャン・カリオン(1963〜)。出演はアウグスト・ディール、オリヴィエ・グルメ、マチルド・セニエ、アリス・イザーズ、マシュー・リス、ジョシーノ・マーロン、トーマス・シュマウザー、ローラン・ゲラ、ジャック・ボナッフェ、フランク・アンドリュー、ラズロ・ブリーディング、グザヴィエ・ブロッサール、セバスチャン・フィッシャー、ヨハネス・オリヴァー・ハム、マイク・ホフマン他。脚本はクリスチャン・カリオン、ロール・イルマンとアンドリュー・バンプフィールド。撮影はピエール・コトロー。1940年5月のフランス。パ=ドゥ=カレーの小村の人々は、ドイツ軍の侵攻に追い立てられ、村長のポール(グルメ)とその妻マドー(セニエ)の先導により家を捨てて南方へと逃亡の旅に出る。村人の1人である8歳の少年マックス(マーロン)の父ハンス(ディール)は、ナチス政権に反発してドイツを逃れ、フランスに移住していたが、国籍を偽っていたことがばれてアラスの刑務所に収監されていた。独りになったマックスの面倒は、若い女教師スザンヌ(イザーズ)がみていた。ドイツ軍によりアラスが爆撃されことで、ハンスは刑務所から解放され、仲間を全員失って母国へ帰還しようとするスコットランド人兵士パーシー(リス)と共に息子のマックスを探しはじめるが……。

音楽はイタリアの巨匠エンニオ・モリコーネ(1928〜)が作曲しており、これは彼が35年ぶりに手がけたフランス映画のスコア。「En mai」は、規則的なリズムの繰り返しによるイントロからジェントルで情感豊かな主題へと展開。「L'étau se resserre」「Ils arrivent」は、重厚なサスペンス音楽。「Ils resteront trois」「A la recherche de la paix」は、流麗かつ深遠で美しい“モリコーネ節”。「Traverser la guerre」は、メランコリックかつドラマティックな曲。「Tout laisser」は、アコーディオンとハーモニカをフィーチャーしたジェントルなタッチの曲。「Respirations」「Tous ensemble」「Et même les animaux sont avec eux」も、ジェントルで美しい曲。リッチで深遠なシンフォニック・スコア。ヴォーカルはラファエラ・シニスカルッキ、ホルンはファビオ・フラッパレッリ、トランペットはアンドレア・ディ・マリオ、ハーモニカはジョヴァンニ・リッテラ、アコーディオンはファビオ・チェッカレッリの演奏。エンニオ・モリコーネはこのスコアで2015年度セザール賞の音楽賞にノミネートされている。
(2016年1月)

Ennio Morricone

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