キリマンジャロの雪  THE SNOWS OF KILIMANJARO

作曲・指揮:バーナード・ハーマン
Composed and Conducted by BERNARD HERRMANN

(米Kritzerland / KR 20030-4)

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1952年製作のアメリカ映画(日本公開は1953年1月)。監督は「征服への道」(1947)「頭上の敵機」(1949)「慕情」(1955)「回転木馬」(1955)「陽はまた昇る」(1957)等のヘンリー・キング(1886〜1982)。出演はグレゴリー・ペック、スーザン・ヘイワード、エヴァ・ガードナー、ヒルデガルド・ネフ、レオ・G・キャロル、トリン・サッチャー、エヴァ・ノリング、ヘレン・スタンリー、マルセル・ダリオ、ヴィンセント・ゴメス、リチャード・アラン、チャールズ・ベイツ、レオナード・ケアリー、モニーク・シャンタル、ジェームズ・デイヴィス他。『日はまた昇る』(1926)『武器よさらば』(1929)『誰がために鐘は鳴る』(1940)『老人と海』(1952)等で知られるアメリカの小説家アーネスト・ヘミングウェイ(1899〜1961)の短篇小説『キリマンジャロの雪』を基にケイシー・ロビンソンが脚本を執筆。撮影はレオン・シャムロイ。製作は「怒りの葡萄」(1940)「イヴの総て」(1950)「革命児サパタ」(1952)「史上最大の作戦」(1962)「トラ・トラ・トラ!」(1970)等のダリル・F・ザナック(1902〜1979)。アフリカの最高峰キリマンジャロの麓に、妻ヘレン(ヘイワード)を連れて狩猟にやって来た小説家ハリー・ストリート(ペック)は、足の怪我から敗血症になり死にかけていた。瀕死の床でヘレンの看護を受けつつ、彼は自分が今まで歩んで来た波乱の人生を思い出していた。18歳のときにシカゴでの初恋に破れて以来、世界を放浪する身となったハリーは、パリで知り合ったモデルのシンシア・グリーン(ガードナー)と恋に落ちるが、彼女の流産が原因で破局を迎える。リヴィエラでは彫刻家の伯爵令嬢リズ(ネフ)と関係を持つが、これは一時の気休めにすぎなかった。スペイン内戦に参加したハリーは、看護婦として従軍していたシンシアと再会するが、彼女はそこで重傷を負って還らぬ人となってしまう。その心の傷を癒したのがヘレンで、ハリーは彼女の献身的な愛に安らぎを得るのだった……。1952年度アカデミー賞の撮影賞(カラー)と美術監督・装置賞(カラー)にノミネートされている。

音楽はバーナード・ハーマン(1911〜1975)が作曲しており、これは彼が20世紀フォックス時代に手がけた傑作スコアの1つ。「Overture」は、スリリングなイントロからダイナミックでドラマティックな主題へと展開する序曲。「The Buzzards」「The Lake」「Madrid」「The Death Watch」は、ダークで不吉なタッチの曲。「The Jungle」「The Tent」「Siesta」は、静かにドラマティックな曲。「Nocturne」「The Silence」「First Barcarolle」「Second Barcarolle」「The Letter」は、ジェントルで美しい曲。「The Memory Waltz」は、リリカルなワルツ。「Sunrise」は、サスペンス調の曲。「The Fall」「Witch Doctor」は、ダイナミックでドラマティックな曲。「The Awakening」は、ダイナミックなイントロから静かな主題へと展開。「Interlude #1」「Interlude #2」は、明るくリリカルな曲。「Departure」「The Farewell」「The Hyena」「Helen」は、ドラマティックなタッチ。「The River」は、ロマンティックな曲。「Panic」は、ビジーでダイナミックな曲。「Finale」は、明るく快活なフィナーレ。最後にボーナストラックとして「The Memory Waltz」の代替テイクを収録。
このスコアは米Varese Sarabandeレーベルが限定リリースしたCD14枚組のボックスセット「Bernard Herrmann at 20th Century Fox」にも収録されていたもので、このスコアだけを単独CDとして再リリースしたもの。1000枚限定プレス。
(2016年5月)

Bernard Herrmann

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