ベン・ハー  BEN-HUR

作曲:マルコ・ベルトラミ
Composed by MARCO BELTRAMI

指揮:マルコ・ベルトラミ、マーク・グレアム
Conducted by MARCO BELTRAMI, MARK GRAHAM

(米Sony Classical / 88985354762)

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2016年製作のアメリカ映画(日本公開は2017年予定)。監督は「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」(2004)「デイ・ウォッチ」(2006)「ウォンテッド」(2008)「リンカーン/秘密の書」(2012)等のティムール・ベクマンベトフ(1961〜)。出演はジャック・ヒューストン、トビー・ケベル、ロドリゴ・サントロ、ナザニン・ボニアディ、アイェレット・ゾラー、ピルー・アスベク、ソフィア・ブラック=デリア、モーガン・フリーマン、マーワン・ケンザリ、モイゼズ・アリアス、ジェームズ・コスモ、ハルク・ビルギナー、デヴィッド・ウォルムズレー、ヤセン・アトゥール、フランセスコ・スキアナ他。ルー・ウォーレス将軍の原作を基にキース・R・クラークとジョン・リドリーが脚本を執筆。撮影はオリヴァー・ウッド。ユダヤがローマ帝国の支配下にあった西暦1世紀初頭。エルサレムの豪族の息子ジュダ・ベン=ハー(ヒューストン)は、ローマ駐屯軍の将校でベン=ハーの義理の兄弟であるメッセラ(ケベル)の裏切りにより、ローマへの反逆罪に問われ、奴隷としてローマ軍船へと送られる……。同じ原作が過去に何度も映画化されているが、1959年にウィリアム・ワイラー監督がチャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、スティーヴン・ボイド出演で撮り、アカデミー賞を11部門を受賞した大作が有名。

音楽は「スノーピアサー」(2013)「クーデター」(2015)「ファンタスティック・フォー」(2015)「ロスト・バケーション」(2016)「キング・オブ・エジプト」(2016)等のマルコ・ベルトラミ(1966〜)。「Ben-Hur Theme」は、オーケストラとコーラスによるメランコリックでドラマティックなメインの主題。「Jerusalem 33 A.D. / Sibling Rivalry」は、重厚でストイックなイントロからリズミックなアクション音楽へ展開。「Carrying Judah」「Dear Messala」「Ben and Esther」は、メランコリックなタッチの曲。「Mother’s Favorite」「Messala Returns」「Training」は、ドラマティックでストイックな曲。「Messala Leaves Home」「Speaking of Zealots」「Rammed Hard」「Jesus Arrested」は、ダークで不吉なタッチの曲。「Messala and Tirzah」「Horse Healer」は、ジェントルな曲。「Brothers Divide」「Galley Slaves」「Leper Colony / Messala Will Pay」「The Circus」は、重厚でダイナミックな曲。「Home Invasion」「Judah Ashore」「Invitation」「Ilderim Wagers」は、不吉でサスペンスフルな曲。「Chariots of Fire」「Brother vs. Brother」は、パワフルなアクション音楽。「Forgiveness」は、ジェントルな主題から後半コーラスを加えて壮大に盛り上がる。ラストの「Modeh Ani Haiku」は、幻想的なタッチの曲。スペクタクルやアクションよりはドラマ性に主体が置かれたスコア。追加音楽はブランドン・ロバーツが作曲。
(2016年12月)

Marco Beltrami

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