ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー ROGUE ONE: A STAR WARS STORY
作曲:マイケル・ジアッキーノ
Composed by
MICHAEL GIACCHINO
指揮:ティム・シモネック
Conducted by
TIM SIMONEC
(米Walt
Disney Records / D002424702)
2016年製作のアメリカ映画。監督は「モンスターズ/地球外生命体」(2010)「GODZILLA
ゴジラ」(2014)等のギャレス・エドワーズ(1975〜)。出演はフェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、マッツ・ミケルセン、アラン・テュディック、チアン・ウェン、リズ・アーメッド、フォレスト・ウィテカー、ジミー・スミッツ、ジュネヴィーヴ・オライリー、ガイ・ヘンリー、イングヴィルド・デイラ、アンソニー・ダニエルズ、ジェームズ・アール・ジョーンズ他。ジョン・ノールとゲイリー・ウィッタの原案を基にクリス・ワイツとトニー・ギルロイが脚本を執筆。撮影はグリーグ・フレイザー。「スター・ウォーズ
エピソード4/新たなる希望」の前日譚で、反乱軍が“デス・スター”の設計図を入手するまでの経緯を描く“アナザー・ストーリー”。銀河全体を脅かす帝国軍の究極兵器の設計図を入手するため、反乱軍は極秘チームを結成。天才科学者ゲイレン・アーソ(ミケルセン)を父に持ちながらも、家族と離れ離れになり、たった一人で生き抜いてきた女戦士ジン・アーソ(ジョーンズ)は、反乱軍の情報将校キャシアン・アンドー(ルナ)、僧侶チアルート・イムウェ(イェン)、巨大銃ブラスターを駆使するベイズ・マルバス(チアン・ウェン)、貨物船の凄腕パイロット、ボーディー・ルック(アーメッド)たちとともに命を懸けた作戦に身を投じることになる……。後半、エピソード4の冒頭へとだんだん近づいていく展開が秀逸。モフ・ターキンを演じたピーター・クッシング(1913〜1994)と、レイア姫を演じた若き日のキャリー・フィッシャー(1956〜2016)がCGで再現されている(それぞれガイ・ヘンリー、イングヴィルド・デイラによる演技の顔の部分のみがCGで置き換えられている)が、特にクッシングのリアルさは見事で、ガイ・ヘンリーの声や話し方まで本人そっくりなのには驚かされる。2016年英国アカデミー賞の特殊視覚効果賞とメイクアップ&ヘアー賞にノミネートされている。
音楽は「トゥモローランド」(2015)「インサイド・ヘッド」(2015)「ジュラシック・ワールド」(2015)「ズートピア」(2016)「スター・トレック
BEYOND」(2016)「ドクター・ストレンジ」(2016)等のマイケル・ジアッキーノ(1967〜)。「He's Here for
Us」は、ダークでダイナミックなサスペンス音楽。「A Long Ride
Ahead」は、抑制されたサスペンス音楽からダイナミックなタッチ、静かな主題、ヒロイックな主題へと展開する曲。「Wobani
Imperial Labor Camp」は、ドラマティックな曲。「Trust Goes Both
Ways」は、ジョン・ウィリアムス作曲のジェダイの主題から不気味なサスペンス音楽へ。「When Has Become
Now」は、ミリタリスティックなマーチ調の主題。「Jedha Arrival」「The Master
Switch」は、ドラマティックなサスペンス音楽。「Jedha City
Ambush」は、ビジーなアクション音楽。「Star-Dust」は、静かにドラマティックな曲。「Confrontation
on Eadu」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Krennic's
Aspirations」は、ウィリアムス作曲の帝国の主題を織り込んだダイナミックでドラマティックな曲。「Rebellions
Are Built on Hope」は、メランコリックな曲。「Rogue
One」は、ジェダイの主題を織り込んだマーチ調の曲。「Cargo Shuttle
SW-0608」は、ダークなサスペンス音楽。「Scrambling the Rebel
Fleet」は、ドラマティックなサスペンスアクション音楽からジェダイの主題、「スター・ウォーズ」の主題へと展開。「AT-ACT
Assault」も、ウィリアムスの主題を織り込んだダイナミックなアクション音楽。「Your Father Would Be
Proud」は、静かな主題から後半ドラマティックに盛り上がる。「Hope」は、コーラスを加えたダイナミックな曲で、帝国の主題も登場。「Jyn
Erso & Hope Suite」は、静かに美しくドラマティックな曲。「The Imperial
Suite」は、ダークでミリタリスティックなジアッキーノ版“帝国のマーチ”。「Guardians of the Whills
Suite」は、コーラスを加えたドラマティックな曲。
当初「GODZILLA ゴジラ」でギャレス・エドワーズ監督と組んだアレクサンドル・デスプラが作曲家として起用されていたが、再撮影が長引き、デスプラがリュック・ベッソン監督の新作「Valerian
and the City of a Thousand
Planets」の仕事と重なってしまったため、マイケル・ジアッキーノが交代として起用された。
(2017年1月)
Michael
Giacchino
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