2015〜2016年製作のアメリカ=イギリス=アイルランド合作テレビシリーズ(シーズン2は60分×10話、シーズン3は60分×9話/シーズン2は2015年5〜7月、シーズン3は2016年5〜6月に米Showtime
Networksで放映/日本ではシーズン2は2016年4〜6月、シーズン3は2017年3月〜にWOWOWで放映)。製作総指揮は「グラディエーター」(2000)「ラスト サムライ」(2003)「アビエイター」(2004)「スウィーニー・トッド
フリート街の悪魔の理髪師」(2007)「英雄の証明」(2011)「ヒューゴの不思議な発明」(2011)「007
スカイフォール」(2012)等の脚本を手がけているジョン・ローガン(1961〜)。監督は「(TV)ファニー・ヒル 〜禁断の扉〜」(2007)「(TV)チャレンジャー号
73秒の真実」(2013)等のジェームズ・ホーズ、「(TV)THE
TUDORS 〜背徳の王冠〜」(2007)「(TV)デクスター 〜警察官は殺人鬼」(2009)「(TV)ゲーム・オブ・スローンズ
第一章:七王国戦記」(2011)「(TV)大いなる遺産」(2011)等のブライアン・カーク、「スナイパー」(2002)「(TV)アンダー・ザ・ドーム」(2013)「(TV)ウォーキング・デッド」(2015〜2016)等のカリ・スコグランド、「トカレフ」(2014)「バッド・バディ!私と彼の暗殺デート」(2016)等のパコ・カベサス、「ザ・ラスト・ウォーリアー」(2014)等のトア・フレイザー、デイモン・トーマスが各エピソードを担当。出演はジョシュ・ハートネット、ティモシー・ダルトン、エヴァ・グリーン、ハリー・トレッダウェイ、リーヴ・カーニー、ビリー・パイパー、ダニー・サパーニ、ロリー・キニアー、サイモン・ラッセル・ビール、ヘレン・マクローリー、ダグラス・ホッジ、セーラ・グリーン、デヴィッド・ヘイグ、ルース・ジェメル、タムシン・トポルスキー他。脚本はジョン・ローガン、アンドリュー・ハインドレイカー、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ。撮影はオーウェン・マクポーリン、P・J・ディロン、ジョン・コンロイ、ナイジェル・ウィロビー。製作総指揮に「アメリカン・ビューティー」(1999)「ロード・トゥ・パーディション」(2002)「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(2008)「007
スカイフォール」(2012)等の監督サム・メンデスが参加している。ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に、イギリス人の探検家サー・マルコム・マレー(ダルトン)、アメリカ人のガンマン、イーサン・チャンドラー(ハートネット)、透視能力を持つ霊能者ヴァネッサ・アイヴス(グリーン)、科学者ヴィクター・フランケンシュタイン博士(トレッダウェイ)が超自然の脅威に挑むホラー・ファンタジー。
音楽はシーズン1に引き続き「シングルマン」(2009)「ウォリスとエドワード
英国王冠をかけた恋」(2011)等のポーランド人作曲家アベル・コルジェニオウスキ(1972〜)が作曲。CD2枚組になっており、1枚目にシーズン2、2枚目にシーズン3のスコアを収録。1枚目の冒頭「The
Unquiet Grave」は、雷鳴のSEからララバイ風のジェントルなヴォーカルへ。「Memento Mori」「Dolls
Have Hearts」は、不吉なコーラス入りのダークで重厚な曲。「Verbis Diablo」「Joan
Clayton」「Weapon. Ritual.
Superstition.」は、ドラマティックなタッチの曲。「Poison」「Ethan's Waltz」「Until the
Storm's Past」「Little Scorpion」は、メランコリックな曲。「Vanessa's
Dream」は、ピアノをフィーチャーしたメランコリックで美しい曲。「The Cutwife of Ballentree
Moor」「Killing Sir Geoffrey Hawkes」「Breaking the Spell」「Entering the
Castle」「Coffins」は、ダークなサスペンス音楽。「Melting
Waltz」は、コルジェニオウスキの個性が強く表れたメランコリックで美しいワルツ。「Gossamer
Tennis」「Ghost Waltz」は、優雅でジェントルな曲。「House of Wax」「Be
True」も、静かに美しい。「Wallpapers」「Know Your
Master」は、ダイナミックなアクション音楽。2枚目の冒頭「The
Master」は、ダークで重厚かつドラマティックな曲。「New Mexico」「We Butcher Them」「Ethan
Kills」は、サスペンス音楽から後半ダイナミックで躍動的なタッチへ。「Las Cruces」「False
Mirrors」「White Room」「Revelation」は、ダークなサスペンス音楽。「Dr.
Jekyll」は、ドラマティックでスリリング。「Madness」「Us and Our Kin」「House of the
Night Creatures」「Such Is Our Power, Such Is Our
Kingdom」は、重厚でダイナミックなタッチ。「Nocturnal Danger」「Guardian
Angels」「Common Red Fox」「Rejection」「One Day Soon」「Boat to
Africa」は、メランコリックで美しい曲。「All Light Will
End」は、ダークなホラー音楽。「Werewolves」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。ラストにシーズン1のボーナストラックとしてメランコリックで美しい「Explorer's
Club」を収録。シーズン1と同様、ダークかつメランコリックで情感豊かなドラマティック・スコア。
(2017年2月)
Abel Korzeniowski
Soundtrack Reviewに戻る
Copyright (C) 2017 Hitoshi Sakagami. All Rights Reserved.