(未公開/TV)PRINCESSE ALEXANDRA
作曲:セルジュ・フランクリン
Composed by SERGE FRANKLIN
指揮:マリオ・クレマン
Conducted
by MARIO KLEMENS
演奏:FYSIO交響楽団、キューン合唱団
Performed by l'Orchestre Symphonique FYSIO et les Choeurs Kühn
(仏Music Box Records / MBR-112)
1992年製作のフランスのテレビドラマ(90分×2話)。監督は「(未公開)激突!!'88(Asphalte)」(1987)等のドゥニ・アマール(1946〜)。出演はアンヌ・ルーセル、マティアス・ハービッヒ、リュディガー・フォグラー、アンドレア・オキピンティ、マキシム・ルルー、ギイ・トレジャン、フランソワーズ・セニエ、マルティーヌ・サルセイ、ニコラ・シルベール、アンリ・オッキン、アンナ・カナキス、レテシア・ルグリ、クロード・エヴラール、ジャン=ジャック・モロー、フィリップ・モリエ=グノー他。アメリカ人の作家リンダ・J・ラ・ローザの原作『Winter
of the Heart』を基にフェリシアン・マルソーが脚本を執筆。撮影はアンドレ・ヌー。1869年のオーストリア。アイゼンシュタットの伯爵である夫のフランツ(ハービッヒ)から暴行を受けたアレクサンドラ(ルーセル)は、2人の子供を連れてフランスへと逃亡する。身分を偽ってパリで新しい生活を始めたアレクサンドラは、裕福なイタリア人貴族のファビオ(オキピンティ)と出会い、恋に落ちるが、フランツはアレクサンドラの行方を捜索していた……。
音楽は「(未公開)流血の絆/野望篇」(1981)「(TV)ジェームス・ウィルビーの二都物語」(1989)等のフランスの作曲家セルジュ・フランクリン(1942〜)。「Princesse
Alexandra (Générique Début)」は、オーケストラとコーラスによるダイナミックでドラマティックなイントロからピアノによるジェントルでリリカルな主題へと展開するメインタイトル。「La
Chasse」は、サスペンス調からリリカルな主題へ。「L'Attente」「Le Prix de la Liberté」は、メインの主題を織り込んだサスペンス音楽。「Le
Couvent」「Les Voleurs」「Le Retour」は、ドラマティックなサスペンス音楽。「L'Alliance」「Le
Cœur en Fuite」は、抑制されたタッチのサスペンス音楽。「Stephan」は、コーラスをフィーチャーした荘厳でドラマティックなタッチ。「L'Exil」は、メインの主題を織り込んだダークでダイナミックな曲。「Le
Destin d'Alexandra」は、コーラスと口笛をフィーチャーした荘厳でジェントルな曲。「Madame
Mabilleau」「Les Brodeuses」「Le Défilé de Mode」「Diner Chez le Marquis」「La
Déclaration en Mariage」「Une Femme Libre」は、ジェントルな曲。「La Colère de
Frédéric」は、メランコリックなタッチ。「Fabio et Alexandra」は、ピアノをフィーチャーしたリリカルで美しい曲。「Fabio
et Gisèle」は、ジェントルなオルゴール調のワルツ。「L'Invitation」「Le Secret de Jeanne
Barbier」「Le Bal Masqué」も、優雅なワルツ。「Le Marché」「La Liste des Tués」は、勇壮なマーチ調の曲。「Une
Nuit avec Fabio」は、コーラスをフィーチャーしたサスペンス音楽。「Face à Face」「Les
Adieux」は、ドラマティックな曲。「L'Affrontement」は、コーラスをフィーチャーしたダイナミックでドラマティックな曲。「Princesse
Alexandra (Générique Fin)」は、メインの主題のリプライズによるエンドタイトル。オーソドックスなオーケストラル・スコア。このスコアの初リリースで300枚限定プレス。
オーケストラのFYSIO交響楽団はチェコの「Filmový Symfonický Orchestr」で、現在のチェコ交響楽団。
(2017年7月)
Serge Franklin
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