エルダー兄弟 THE SONS OF KATIE ELDER

作曲・指揮:エルマー・バーンステイン
Composed and Conducted by ELMER BERNSTEIN

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米La-La Land Records / LLLCD 1421)

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1965年製作のアメリカ映画。監督は「炎と剣」(1954)「西部開拓史」(1962)「ネバダ・スミス」(1966)「勇気ある追跡」(1969)「ロンメル軍団を叩け」(1970)等のヘンリー・ハサウェイ(1898〜1985)。出演はジョン・ウェイン、ディーン・マーティン、マーサ・ハイヤー、マイケル・アンダーソン・Jr、アール・ホリマン、ジェレミー・スレート、ジェームズ・グレゴリー、ポール・フィックス、ジョージ・ケネディ、デニス・ホッパー、シェルドン・オールマン、ジョン・ライテル、ジョン・ドゥーセット、ジェームズ・ウェスターフィールド、ストロザー・マーティン他。タルボット・ジェニングスの原作を基にウィリアム・H・ライト、アラン・ワイスとハリー・エセックスが脚本を執筆。撮影はルシアン・バラード。ジョン(ウェイン)、トム(マーティン)、マット(ホリマン)、バッド(アンダーソン・Jr)のエルダー4兄弟は、母親の葬式に出席するためテキサス州の故郷クリアーウォーターに帰って来た。そこで彼らは、保安官のビリー・ウィルソン(フィックス)からエルダー牧場がヘイスティングスという男(グレゴリー)に乗っ取られ、父親が何者かに殺されてしまったと聞かされる。4人は犯人探しを始めるが、疑わしきヘイスティングスが乗っ取りに対する復讐を警戒し、先回りして執拗な邪魔立てをする。そして、彼の策略によって4人は保安官殺しの濡れ衣を着せられ、さらに殺し屋の奇襲を受けたマットが殺されてしまう……。ウェインが一度がんに罹り、肺を摘出して病気を克服する過程で出演した作品。

音楽は西部劇作品を多数手がけているエルマー・バーンステイン(1922〜2004)で、これは彼のウエスタン・スコア中でも「荒野の七人」「コマンチェロ」と並ぶ傑作。「Prelude」は、豪快でキャッチーな“バーンステイン節”の前奏曲(メインの主題)で、この主題は「Hastings Manufactory」「Katie's Rocker」「Hastings Ranch」「Strange Procession」「Driving the Herd」等、全編を通して何度も登場する。「Katie's Graveside Burial」は、荘厳なタッチの曲。「John Elder」は、ジェントルでドラマティックな曲。「Curley Reports」は、ヒロイックなタッチ。「Rebuked」は、ハーモニカをフィーチャーしたジェントルな曲。「Visit to Vennar」「The Showdown」「Trouble Coming」「Sheriff Ambushed」「Recovering the Rifles」「Return to Town」「Dangerous Quarry」「John Seeks Revenge / The Explosion」は、サスペンス音楽。「Katie's Bible」「Memories of Katie」は、ジェントルな曲。「The Elders Fight」「Real Trouble」は、明るく豪快なマーチ。「Mary's Visit」「Off to Laredo / Bridge in Town / Ambush」「Matt's Misfortune」「Brotherly Love」は、抑制されたサスペンス音楽。「Finale」は、メインの主題のリプライズによるフィナーレ。最後に代替テイクやソース音楽、アーニー・シェルドンのヴォーカルによる主題歌「The Sons of Katie Elder」等のボーナストラック6曲を収録。

このスコアは公開当時にColumbiaレーベルからサントラLPがリリースされており、今回と同じLa-La Land Recordsより「ラスト・シューティスト」とのカップリングでCD化もされているが、これらは再録音音源だった。今回リリースされたCDは実際に映画で使用されたサントラ音源(紛失したとされていた)の初アルバム化(全33曲/66:06収録)で、1500枚限定プレス。
(2017年8月)

Elmer Bernstein

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