(未公開/TV)NIKOLA TESLA
作曲・指揮:アルフィ・カビリョ
Composed and Conducted by ALFI
KABILJO
演奏:ザグレブ交響楽団
Performed by Zagreb Symphoncs
(マルタKronos
Records / KRONGOLD026)
1977年ユーゴスラビア製作のテレビシリーズ(60分×10話)。監督はエデュアルド・ガリッチ(1936〜)。出演は「M:I-2」(2000)「バットマン
ビギンズ」(2005)「ザ・シューター/極大射程」(2007)「96時間/リベンジ」(2012)等のラデ・シェルベッジア、ムスタファ・ナダレヴィッチ、スピロ・グベリーナ、イゼット・ハジダルホジッチ、ラトコ・ブルジャン、リューバ・タディッチ、イヴォ・セルダル、ミルジェンコ・ブレチッチ、ペタル・ボゾヴィッチ他。脚本はイヴィカ・イヴァネッチ。撮影は「人間は鳥ではない」(1965)「愛の調書、又は電話交換手失踪事件」(1967)「ゴリラは真昼、入浴す。」(1993)等のアレクサンダル・ペトコヴィッチ。オーストリア帝国(現クロアチア)スミリャン出身の電気技師・発明家で、交流電気方式、無線操縦、蛍光灯、空中放電実験で知られるテスラコイル等を発明したニコラ・テスラ(1856〜1943)の伝記ドラマ。米国でその生涯を閉じようとするテスラ(シェルベッジア)が、クロアチアでの少年時代からプラハ、パリ、ブダペスト、ロンドン、ストラスブール、ニューヨークで過ごした日々を回想する形で展開する。
音楽は「ガンバス(Sky Bandits)」(1986)等のクロアチア出身の作曲家アルフィ・カビリョ(1935〜)。「Nikola
Tesla Opening Credits」は、不吉なイントロからドラマティックでメランコリックなタッチのメインの主題へと展開するオープニング。「The
Flight」は、ピアノとストリングスによるロマンティックでリリカルな曲。「The Wings」は、明るく快活な曲。「Childhood」「The
Mother」「The Ship」は、ジェントルで美しい曲。「Passage to Amerika」は、躍動的なタッチの曲。「The
Laboratory」「The Earthquake」「The Fire」「Old Documents」は、不吉なサスペンス音楽。「Brother's
Funeral」は、ダークでドラマティックな曲。明るく大らかな「Prague」、陽気で快活な「Paris
1」「Paris 2」「Strasbourg」、ジェントルで美しい「Old Country」、ドラマティックな「Budapest」、優雅なワルツによる「London」、ジェントルでやや気だるいタッチのシンフォニック・ジャズ「New
York」「Hotel in New York」といった曲では、テスラが過ごした各都市の情景をカラフルに表現。「Colorado」は、ピアノとストリングスによるジェントルなタッチからダイナミックなサスペンス音楽へ。「The
Cat」は、ミステリアスなタッチ。「The American Garden」は、ジェントルで大らかな曲。「The
Bulb」は、幻想的な曲。「Second World War」「The Thunderer」は、ダイナミックなサスペンス音楽。「Mother's
Death」は、メランコリックで美しい曲。「The Death」は、静かにドラマティックな曲。「The
Cosmos」は、荘厳なタッチ。「Nikola Tesla End Credits」は、メインの主題のリプライズによるエンドクレジット。様々な主題がカラフルに展開するドラマティックなオーケストラス・スコア。
このスコアは過去に作曲家のプロモーション用のサントラ盤がリリースされていたが、このCDは正規盤の初リリースで、300枚限定プレス。
(2017年9月)
Alfi Kabiljo
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