(未公開)LA CONQUÊTE
シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜 COMME UN CHEF

作曲・指揮:ニコラ・ピオヴァーニ
Composed and Conducted by NICOLA PIOVANI

演奏:オルケストラ・イタリアーナ・デル・チネマ、イ・ソリスティ・デロルケストラ・アラコエリ
Performed by Orchestra Italiana Del Cinema (LA CONQUÊTE), I Solisti Dell'Orchestra Aracoeli (COMME UN CHEF)

(仏Music Box Records / MBR-109)

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「カオス・シチリア物語」(1984)「グッドモーニング・バビロン!」(1987)「インテルビスタ」(1987)「ライフ・イズ・ビューティフル」(1998)「ピノッキオ」(2002)等のイタリアの作曲家ニコラ・ピオヴァーニ(1946〜)が、ゴーモン製作のフランス映画2作品に作曲したスコアのカップリング。

「(未公開)LA CONQUÊTE」は、2011年製作のフランス映画(英語題名は「THE CONQUEST」)。監督はグザヴィエ・デュランジェ(1963〜)。出演はドゥニ・ポダリデス、フロランス・ペルネル、ベルナール・ル・コック、ミシェル・モレッティ、サミュエル・ラバルト、イッポリト・ジラルド、マティアス・ムルクス、グレゴリー・フィトゥシ、ピエール・カッシニャール、ドミニク・ベスネアール、ミシェル・ボンポイル、サイーダ・ジャワド、ジェラール・シャイユー、ニコラ・モロー他。脚本はパトリック・ロットマンとグザヴィエ・デュランジェ。撮影はジル・ポルト。フランスの政治家ニコラ・サルコジ(ポダリデス)が第23代フランス大統領(2007年5月16日〜2012年5月14日)となった過程のドラマを、当時妻だった(2007年10月に離婚)セシリア(ペルネル)との関係を絡めて描く。ル・コックが第22代大統領ジャック・シラク、ラバルトが第18代首相ドミニク・ド・ヴィルパンを演じる。

ニコラ・ピオヴァーニのスコアは、「Sarkomarch」がいかにもピオヴァーニらしい、物悲しげで、かつ明るくコミカルなマーチ調の主題で、この主題は「Carillon de Nicolas」「La politique à vélo」「La conquête (Final)」でも繰り返される。「La conquête」は、明るく躍動的なメインの主題。「Promenade de l'escalade」「Au bord de la piscine」は、ジェントルでややコミカルなタッチの曲。「Largo etico」「La veille」は、抑制された不安なタッチの曲。「Télédémocratie」「Sur le devant de la scène」は、メインの主題のバリエーション。「Swing électoral」は、メインの主題のクールなジャズ・バージョン。「Largo assorto」「Langueurs politiques」は、メランコリックなタッチ。「La conquête (Final)」は、メインの主題のリプライズによるフィナーレ。政治を風刺したタッチの映画にふさわしいアイロニカルでユーモラスなスコア。

「シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜(COMME UN CHEF)」は、2012年製作のフランス=スペイン合作映画。監督はフランスの俳優で「(未公開)LES DEUX MONDES」(2007)等の監督作があるダニエル・コーエン。出演はジャン・レノ、ミカエル・ユーン、ラファエル・アゴゲ、ジュリアン・ボワッスリエ、サロメ・ステヴナン、ピエール・ヴェルニエ、サンティアゴ・セグラ、セルジュ・ラリヴィエール、ジュヌヴィエーヴ・カシル、イサ・ドゥンビア、ブン=ヘイ・ミーン、アンドレ・パンヴェルン、レベッカ・ミケル、ジェームズ・ジェラール、ケンタロウ他。脚本はダニエル・コーエンと「世界で一番好きな人」(1995)「キャラバン」(1999)等のオリヴィエ・ダザ。撮影はロベール・フレース。パリ有数の高級レストラン“カルゴ・ラガルド”は、20年間三ツ星を守り抜いてきたベテランシェフのアレクサンドル・ラガルド(レノ)のスランプで大ピンチを迎えていた。次の審査会で星を1つでも失うわけにはいかないが、新しいメニューが思いつかないのだった。そんな時、アレクサンドルは老人ホームでペンキ塗りをしていたジャッキー・ボノ(ユーン)と出会う。ボノは、天才的な舌を持つ若いシェフだったが、生意気な性格のせいでいくつものレストランをクビになっていた。そんなボノに、老人ホームの厨房で働いていた素人シェフたちも加わり、由緒あるレストランを守るために立ち上がるが……。

ニコラ・ピオヴァーニのスコアは、「Comme un chef」が明るく軽快でコミカルなタッチのメインの主題。「Crêpes flambées andante」は、コミカルでとぼけたタッチの主題で、この印象的な主題は「Fameux lento escargots」「Flamenco en soupe」「Largo fondant」等でも登場する。「Petite valse en bouillabaisse」は、ジェントルな曲。「Grande tension en gelée」「Gastronomie moléculaire」も、コミカルなタッチの曲。「Les recettes du marché d'Alexandre」は、まるでヘンリー・マンシーニのようなタッチの明るく軽快な曲。「Suspense de Bourgogne」は、サスペンスフルなタッチから明るく陽気な主題へ。「Valse tarte tatin」は、軽快なワルツ。「La recette de l'amour」は、メインの主題のリプライズ。
これらのスコアの初リリースで、300枚限定プレス。
(2017年10月)

Nicola Piovani

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