ザ・マミー／呪われた砂漠の王女 THE MUMMY
作曲・指揮：ブライアン・タイラー
Composed and Conducted by BRIAN TYLER
演奏：フィルハーモニア管弦楽団
Performed by the Philharmonia Orchestra of London
（米Back Lot Music /
BLM0694）
2017年製作のアメリカ＝中国＝日本合作映画。製作・監督は「レジェンド・オブ・ゾロ」(2005)「M:i:III」(2006)「トランスフォーマー」(2007)「スター・トレック」(2009)等の脚本や「イーグル・アイ」(2008)「グランド・イリュージョン」(2013)等の製作を手がけたアレックス・カーツマン（1973〜）。出演はトム・クルーズ、ラッセル・クロウ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ、ジェイク・ジョンソン、コートニー・B・ヴァンス、マーワン・ケンザリ、サイモン・アザートン、スティーヴン・トンプソン、ジェームズ・アラマ、マシュー・ウィルカス、ソーム・カピラ、ショーン・キャメロン・マイケル、レズ・ケンプトン、エロール・イスメイル他。ジョン・スペイツ、アレックス・カーツマンとジェニー・ルメットの原案を基に「ジュラシック・パーク」(1993)「ミッション：インポッシブル」(1996)「スパイダーマン」(2002)「宇宙戦争」(2005)等のデヴィッド・コープ（1963〜）、「ユージュアル・サスペクツ」(1995)「ワルキューレ」(2008)「ツーリスト」(2010)「ミッション：インポッシブル／ローグ・ネイション」(2015)等のクリストファー・マッカリー（1968〜）とディラン・カスマンが脚本を執筆。撮影はベン・セレシン。ユニバーサル・スタジオが同社ライブラリのクラシック・モンスター作品をリブートする“ダーク・ユニバース”シリーズの第1弾で、過去に「ミイラ再生」(1932／監督：カール・フロイント、出演：ボリス・カーロフ、ジタ・ヨハン)、「ハムナプトラ／失われた砂漠の都」(1999／監督：スティーヴン・ソマーズ、出演：ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ)として映画化されているストーリーを再映画化。中東の戦闘地帯で古代エジプトの文字が刻まれた石棺が発見された。それは何世紀も昔にこの世への激しい憎しみを抱えたままミイラとなった王女アーマネット（ブテラ）の墓だった。発掘に立ち会った米軍関係者のニック・モートン（クルーズ）、考古学者のジェニー・ハルジー（ウォーリス）らが、調査のために石棺をイギリスに輸送しようとするが、輸送機はニックたちを乗せたままロンドン郊外に墜落。石棺は行方不明となってしまう……。同じ題材がイギリスのハマー・フィルムにより「ミイラの幽霊」(1959／監督：テレンス・フィッシャー、出演：ピーター・クッシング、クリストファー・リー)としても映画化されている。
音楽は「アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)「グランド・イリュージョン
見破られたトリック」(2016)「クリミナル 2人の記憶を持つ男」(2016)「トリプルX：再起動」(2017)「ワイルド・スピード ICE
BREAK」(2017)「パワーレンジャー」(2017)等のブライアン・タイラー。「The
Mummy」は、ダークでドラマティックかつダイナミックな主題。「The Secret of the Mummy」は、コーラスをフィーチャーしたドラマティックなタッチからサスペンスアクション音楽へ展開。「Nick's
Theme」は、ストイックでドラマティックなニックの主題。「Prodigium」「Power and Temptation」は、重厚かつダイナミック。「Egypt's
Next Great Queen」「A Warning of Monsters」「The Lost Tomb of Ahmanet」「Destiny」は、ドラマティックな曲。「Sandstorm」「The
Sands of Wrath」「Concourse of the Undead」「Chaos, Mayhem, Destruction」は、パワフルなアクション音楽。「The
Call of the Ancients」は、ストイックかつドラマティックなタッチから後半ダイナミックでパワフルな主題へ。「A
Sense of Adventure」は、ヒロイックなタッチ。「Haram」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Providence」は、ジェントルな曲。「Iniquity」「Unstoppable」は、ダークなサスペンス音楽。「Sentience」は、静かにドラマティックな曲。「Between
Life and Death」は、ヒロイックでドラマティックな曲。チェロ・ソロはハリソン・リーの演奏。
ブライアン・タイラーが得意とするフル・オーケストラによるダイナミックなサスペンスアクション・スコアで、ホラー色はあまりない。
（2017年12月）
Brian Tyler
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