ロビン・フッド ROBIN HOOD: PRINCE OF THIEVES
作曲・指揮:マイケル・ケイメン
Composed and Conducted by MICHAEL KAMEN
演奏:グレーター・ロス・アンジェルス管弦楽団
Performed by the Greater Los Angeles Orchestra
(米Intrada / Intrada
Special Collection Volume 395)
1991年製作のアメリカ映画。監督は「ファンダンゴ」(1985)「ウォーターワールド」(1995)「モンテ・クリスト伯」(2002)「トリスタンとイゾルデ」(2006)「(TV)宿敵
因縁のハットフィールド&マッコイ」(2012)「復活」(2016)等のケヴィン・レイノルズ(1952〜)。出演はケヴィン・コスナー、モーガン・フリーマン、メアリー・エリザベス・マストラントニオ、クリスチャン・スレイター、アラン・リックマン、ジェラルディン・マクイーワン、マイケル・マクシェーン、ブライアン・ブレスト、マイケル・ウィンコット、ニック・ブリンブル、スー・ドルーエット、ダニエル・ニューマン、ジャック・ワイルド、ブライアン・アダムス他。ペン・デンシャムの原案を基にペン・デンシャムとジョン・ワトソンが脚本を執筆。撮影はダグ・ミルサム。幾度となく映画化されている中世イギリスの英雄ロビン・フッドの活躍を描くアドヴェンチャー。12世紀後半のイギリス。十字軍遠征隊の一員である英国貴族ロックスリーのロビン(コスナー)は、トルコ軍に捕えられるが、ムーア人のアジーム(フリーマン)と共に牢を脱出する。アジームを伴い故国へ戻ったロビンを待っていたのは、変わり果てた領土だった。獅子王リチャードの留守に乗じてノッティンガムの代官(リックマン)がロビンの父を殺し、領土を私有化して住民を支配し、部下たちに破壊と略奪の限りを尽くさせていたのだ。復讐を誓ったロビンは代官の配下たちを成敗し、お尋ね者にされてしまうが……。「ロビンとマリアン」(1976)でロビン・フッドを演じたショーン・コネリーが獅子王リチャード役でカメオ出演している。1991年度アカデミー賞の主題歌賞(「(Everything
I Do)I Do It For
You」)、同年のゴールデン・グローブの音楽賞、歌曲賞にノミネートされ、同年の英国アカデミー賞の助演男優賞(アラン・リックマン)を受賞している。製作費は約4800万ドル、全世界興行収入は約3億9050万ドル。
音楽は「リーサル・ウェポン」(1987)「ダイ・ハード」(1988)「三銃士」(1993)「陽のあたる教室」(1995)「X-メン」(2000)等のアメリカの作曲家マイケル・ケイメン(1948〜2003)で、これは彼の作品中でも最もポピュラーなスコアだろう。公開当時にMorgan
Creekレーベルが全10曲/約60分(主題歌含む)収録のサントラ盤をリリースしているが、このIntrada盤はCD2枚組で全37曲/約135分のスコアを収録したリマスター/エクスパンデッド盤。
CD1枚目の冒頭「Main Title - Prince of Thieves」は、躍動的なイントロからダイナミックでヒロイックなメインの主題へと展開するメインタイトルで、ケイメンのスコア中でも最も明確にヒロイックな主題。「From
Chains to Freedom」は、不気味なサスペンス音楽からダイナミックなアクション音楽、メインの主題へと展開。「Robin
Foils Gisborne」は、ダイナミックでドラマティックなサスペンス音楽。「I Will Not Rest」「Camp
Oak」は、静かにドラマティックな曲。「Meet Marian」「Robin Escapes」「Village
Destructo (Alternate #2)」は、ダイナミックなアクション音楽。「Escape to Sherwood」は、メランコリックで美しい主題から躍動的でヒロイックな主題へ。「The
River」も、躍動的な曲。「Little John Fight」は、素朴でジェントルなタッチから後半ヒロイックな主題へ。「Training
Sequence」は、ダークなサスペンス音楽からメインの主題、明るくヒロイックな主題へと展開。「The Merry Men
Continue Raids」は、コミカルなタッチの曲。「The Merry Men Ambush Gisborne」は、ジェントルな主題から躍動的でヒロイックな主題へ。「Marian
at the Waterfall / Camp」は、抑制されたサスペンス音楽からジェントルでリリカルな主題、メインの主題へと展開。CD2枚目の冒頭「Medieval
Dance Source」は、舞踏音楽のソース曲。「Baby」「The Plot Thickens (Maid
Marian)」は、ジェントルでリリカルな曲。「Warning Arrow」は、ダークなサスペンス音楽。「Celt
Battle」「Rescue Marian」は、ダイナミックなアクション音楽。「Duncan's Death」は、ジェントルな主題からサスペンス音楽へ。「Plans
for Rescue」は、ドラマティックな主題からダイナミックなサスペンス音楽へ。「Mayhem in Town」は、メインの主題のバリエーション。「Reunited
and Finale」は、メインの主題のジェントルなアレンジメントからヒロイックなファンファーレへと展開するフィナーレ。最後にエクストラとして代替テイク等11曲を収録。リッチでパワフルなオーケストラル・スコアで、マイケル・ケイメンの代表作の1つ。限定プレス。
尚、主題歌の「(EVERYTHING I DO) I DO IT FOR YOU」(作詞:ブライアン・アダムス、ロバート・ジョン・ラング、作曲:マイケル・ケイメン、歌:ブライアン・アダムス)は収録されていない。
(2018年4月)
Michael Kamen
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