グリズリー GRIZZLY

作曲・指揮:ロバート・O・ラグランド
Composed and Conducted by ROBERT O. RAGLAND

演奏:ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団
Performed by the National Philharmonic Orchestra of London

(米Dragon's Domain Records / DDR609)

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1976年製作のアメリカ映画。監督は「(未公開)冷血マック」(1973)「(未公開)アビィ」(1974)「アニマル大戦争」(1977)「マニトウ」(1978)等のウィリアム・ガードラー(1947〜1978)。出演はクリストファー・ジョージ、アンドリュー・プライン、リチャード・ジャッケル、ジョーン・マッコール、ジョー・ドーシー、チャールズ・キッシンジャー、カーミット・エコルズ、トム・アーキュレイジ、ヴィッキー・ジョンソン、キャサリン・リックマン、メアリー・アン・ハーン、ハーヴェイ・フラックスマン、マイク・クリフォード、デヴィッド・ニュートン、マイク・ガーシェフスキ他。脚本はハーヴェイ・フラックスマンとデヴィッド・シェルドン。撮影はウィリアム・アズマン。「JAWS/ジョーズ」のヒットに便乗して製作された動物パニック映画で、北米山岳地帯に棲む灰色大熊グリズリーと人間との戦いを描く。国立公園で一泊した2人のティーンエイジャーのキャンパーが、巨大なグリズリーに襲われた。動物管理官のマイケル・ケリー(ジョージ)は、野生動物の専門家アーサー・スコット(ジャッケル)を招いてグリズリーの追跡を開始するとともに、国立公園の責任者チャーリー・キットリッジ(ドーシー)に公園の閉鎖を要求した。しかし、キットリッジが公園を宣伝する絶好の機会ととらえ、マスコミに取材を呼びかけたため、静かだった国立公園にマスコミとハンターの大群が押しかけてきた。多数の犠牲者が出るなか、ケリーとスコットは、ベトナム帰りのヘリコプター操縦士ドン・ストーバー(プライン)を仲間に加え、新たな作戦を練るが……。製作費約75万ドルに対して全世界興行収入で3900万ドルを稼ぎ出し、1978年に「ハロウィン」がヒットするまでの2年間は独立系映画の興収記録だった。日本でのテレビ放映時の日本語吹替キャストはクリストファー・ジョージ(小林清志)、アンドリュー・プライン(仲村秀生)、リチャード・ジャッケル(田中信夫)、ジョーン・マッコール(栗葉子)、ジョー・ドーシー(村松康雄)他。監督のウィリアム・ガードラーは本作の後にホラー映画「マニトウ」を撮った直後、フィリピンでの次回作ロケハンのために乗っていたヘリコプターが電線に接触して墜落し、30歳で死去している。

音楽は「ドーベルマン・ギャング2」(1973)「シャーク・トレジャー」(1975)「ジャガーNO.1」(1979)「(未公開)空の大怪獣Q」(1982)「(未公開)殺人鬼」(1983)「メッセンジャー・オブ・デス」(1988)等、1970〜90年代に多数の低予算娯楽映画のスコアを手がけているロバート・O・ラグランド(1931〜2012)。「What Makes a Man a Man? (Chorus)」は、男声コーラスによるメインの主題。「Grizzly Main Title」は、明るく大らかなメインの主題によりメインタイトル。「The Grizzly Attacks」「Hunting Party」は、メインの主題を織り込んだサスペンス音楽。「Kelly's Love Theme」は、メインの主題のジェントルなアレンジメントによるラヴ・テーマ。「Lone Hunter Is Attacked」「Tower Teardown」「Tracking the Grizzly」「Scotty's Search and Death」「Helicopter Search / Don Is Killed / Get the Bazooka」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Scotty's Ancient Indian Story」「Boy in Yard / Boy Attacked」「Scotty's Night in the Forest」「Kelly's Midnight Plan」は、抑制されたサスペンス音楽。「Sunrise on the Tower」も、メインの主題のバリエーション。「What Makes a Man a Man? (Instrumental) 」は、ハーモニカをフィーチャーしたメインの主題のジェントルなアレンジメント。「What Makes a Man a Man? (Vocal)」は、男声ヴォーカルによる主題歌(作詞:アーサー・ハミルトン)。スコア中で何度も繰り返されるメインの主題のキャッチーな親しみやすさが秀逸。

このスコアは公開当時に米Truluvレーベルより全14曲/約37分収録のサントラLP(Truluv HWR 301)と、日本のセブンシーズ・レーベルより全15曲/約40分収録のサントラLP(Seven Seas FML 59)がリリースされていたが、このDragon's DomainレーベルのCDは全17曲/約47分を収録した初CD化で、500枚限定プレス。
(2018年11月)

Robert O. Ragland

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