死霊館のシスター THE NUN
作曲・指揮:アベル・コルジェニオウスキ
Composed and Conducted by ABEL KORZENIOWSKI
演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony
(米Watertower Music / WTM
40106)
2018年製作のアメリカ映画。監督は「ザ・ハロウ/侵蝕」(2015)等のコリン・ハーディ(1975〜)。出演はデミアン・ビチル、タイッサ・ファーミガ、ジョナ・ブロケ、ボニー・アーロンズ、イングリット・ビス、シャーロット・ホープ、サンドラ・テレス、オーガスト・マテュロ、ジャック・フォーク、リネット・ギャザ、アニ・サヴァ、マイケル・スマイリー、ガブリエル・ダウニー、デヴィッド・ホロヴィッチ、テューダー・マントーヌ他。ジェームズ・ワンとゲイリー・ドーベルマンの原案を基にゲイリー・ドーベルマンが脚本を執筆。撮影はマキシム・アレクサンドル。製作は「ソウ」(2004)「デッド・サイレンス」(2007)「狼の死刑宣告」(2007)「インシディアス」(2010)「死霊館」(2013)「ワイルド・スピード
SKY MISSION」(2015)「死霊館 エンフィールド事件」(2016)「アクアマン」(2018)等の監督を手がけているジェームズ・ワン(1977〜)とピーター・サフラン。実在の心霊現象をベースにした「死霊館」シリーズのスピンオフ作品。「死霊館
エンフィールド事件」に登場したシスターに焦点を当て、シリーズの原点を描き出す。1952年のルーマニア。聖クララ修道院でシスターが自らの命を絶ち、不可解な点が多いその事件の真相究明のため、ヴァチカンはバーク神父(ビチル)と見習いシスターのアイリーン(ファーミガ)を派遣する。調査を進める2人は、修道院に隠された恐るべき秘密に迫る中で、悪魔のシスター“ヴァラク”の存在へと辿り着く……。製作費は約2200万ドル、2018年10月時点の全世界興行収入は約3億6005万ドル。
音楽は「シングルマン」(2009)「ウォリスとエドワード
英国王冠をかけた恋」(2011)「(TV)ナイトメア 〜血塗られた秘密〜」(2014〜2016)「ノクターナル・アニマルズ」(2016)等のアベル・コルジェニオウスキ(1972〜)。「God
Ends Here」は、不気味な男声を織り込んだオーケストラとコーラスによるダークで重厚な曲で、ゴシックホラー調のタッチが秀逸。「Sacrifice」「Sister
Irene」「Valak」「Corridor of Crosses」「Into the Abyss」は、ダイナミックなホラー音楽。「The
Abbey of St. Carta」は、女声コーラスをフィーチャーしたダークな曲。「Hanging Nun」「Veiled
Mirrors」「Perpetual Adoration」は、不気味な男声を織り込んだダークで重厚な曲。「Lost
Souls」「Burning Cross」「They're All Gone」は、静かにドラマティックな曲。「Anything
But Holy」は、メインの主題。「Ice House」は、男声コーラスをフィーチャーした抑制されたタッチの曲。「Branded
By the Demon」は、荘厳なタッチの曲。「Handmaid of God」「Deliver Us from Evil」は、抑制されたタッチからダイナミックなホラー音楽へ。「Possessed」は、アブストラクトなタッチ。ラストの「'Cause
I Have Faith」は、ダークで重厚な曲。コルジェニオウスキが手がけたホラーTVシリーズ「(TV)ナイトメア
〜血塗られた秘密〜」のスコアに通ずる重厚なゴシック・ホラー音楽。
(2018年11月)
Abel Korzeniowski
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