(未公開)スティーブ・マーティンのロンリー・ガイ THE LONELY GUY

作曲・指揮:ジェリー・ゴールドスミス
Composed and Conducted by JERRY GOLDSMITH

(米Intrada / Intrada Special Collection Volume 416)

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1983年製作のアメリカ映画(日本では劇場未公開でビデオ発売済)。製作・監督は「おかしな夫婦」(1970)「ある愛の詩」(1970)「ラ・マンチャの男」(1972)「大陸横断超特急」(1976)「見ざる聞かざる目撃者」(1989)「夢を生きた男/ザ・ベーブ」(1991)等のアーサー・ヒラー(1923〜2016)。出演はスティーヴ・マーティン、チャールズ・グローディン、ジュディス・アイヴェイ、スティーヴ・ローレンス、ロビン・ダグラス、マーヴ・グリフィン、ジョイス・ブラザーズ、キャンディ・ブロー、ランディ・ブロー、ジュリー・ペイン、マディソン・アーノルド、ロジャー・ロビンソン、ダン・ハナフィン、ジョーン・スウィーニー、アンディ・ガルシア他。「ふたり自身」(1972)「スプラッシュ」(1984)等のブルース・ジェイ・フリードマン(1930〜)の原作を基に「おかしな二人」(1968)「名探偵登場」(1976)「グッバイガール」(1977)「カリフォルニア・スイート」(1978)「昔みたい」(1980)「ブルースが聞こえる」(1988)等のニール・サイモン(1927〜2018)が脚色し、エド・ワインバーガーとスタン・ダニエルズが脚本を執筆。撮影はヴィクター・J・ケンパー。ニューヨーク舞台に、誰からも愛されず、必要とされない孤独な男“ロンリー・ガイ”の生活を描いたコメディ。グリーティングカード会社で働くラリー・ハバード(マーティン)は、帰宅して恋人が他の男と寝ているのを見つけてしまい、一人で孤独に生きていくことを余儀なくされる。ラリーは、彼に関心のないアイリス(アイヴェイ)に惹かれつつも、自分の体験を基にした本を執筆し、それがベストセラーになる……。

音楽はジェリー・ゴールドスミス(1930〜2004)が作曲しており、これは彼が「トワイライトゾーン/超次元の体験」(1983)「アンダー・ファイア」(1983)「グレムリン」(1984)「スーパーガール」(1984)「未来警察」(1984)等のスコアを手がけていた頃の作品。冒頭はゴールドスミス作曲ではない挿入歌3曲「The Lonely Guy」(ヴォーカル:マックス・カール)「Oughta Know Love By Now」(ヴォーカル:ウィンストン・フォード)「 Don't Call Me Lonely」(ヴォーカル:ジェラード・マクマホン)で始まり、その後にゴールドスミスのスコアを収録。「Love Comes Without Warning - Main Title」は、ゴールドスミス作曲、ジョン・ベティス作詞によるジェントルでリリカルな主題歌で、イギリスのバンド「アメリカ(America)」が演奏。「In Dedication (Revised #6)」は、リヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」のイントロからシンセサイザーによるジェントルで長閑なタッチのメインの主題へ展開。この主題は「House Hunt」「Joggers Do It (Version 2)」「No Number」「Love Comes Without Warning (Piano Solo)」「I Understand」「Times Past」「Dog Overboard」等で何度も繰り返される。「Where Are You?」「Wait For The Beep (Revised)」は、リリカルで美しい主題。「So Empty」は、サスペンス調の曲。「The Book」「The Magazines (Version 3)」「Short Show」は、明るく快活なタッチの曲。「The Wedding (Version 2)」「Too Late」は、リズミックなサスペンス調の曲。「Abandon Ship (Revised #3)」は、ややメランコリックな主題から明るくリズミックなタッチへ。ラストの「Love Comes Without Warning (Instrumental #2)」は、メインの主題のリプライズ。最後に代替テイク・修正テイク20曲を収録。この時期にゴールドスミスが手がけた作品中でも最もライトで優しいスコア。

このスコアは、公開当時にMCAレーベルが4曲の歌(このCDの冒頭の3曲とゴールドスミス作曲の主題歌)とスコア2曲(「The Wedding」「No Number」)の6曲/約18分のみを収録したミニLP(MCA Records 36010)をリリースしていたが、このIntradaレーベルのCDはゴールドスミスが作曲・録音した全ての曲を含む全43曲/約68分収録のコンプリートスコアで、限定プレス。
(2018年11月)

Jerry Goldsmith

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