ジャスティス ...AND JUSTICE FOR ALL.
作曲・指揮:デイヴ・グルーシン
Composed and Conducted by DAVE GRUSIN
演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony
(米Varese Sarabande /
VLE-9220)
1979年製作のアメリカ映画(日本公開は1980年3月)。製作・監督は「シンシナティ・キッド」(1965)「夜の大捜査線」(1967)「華麗なる賭け」(1968)「屋根の上のバイオリン弾き」(1971)「ジーザス・クライスト・スーパースター」(1973)「ローラーボール」(1975)「月の輝く夜に」(1987)「アザー・ピープルズ・マネー」(1991)等のノーマン・ジュイソン(1926〜)。出演はアル・パチーノ、ジャック・ウォーデン、ジョン・フォーサイス、リー・ストラスバーグ、ジェフリー・タンバー、クリスティーン・ラーチ、サム・レヴィーン、ロバート・クリスチャン、トーマス・G・ウエイツ、ラリー・ブリッグマン、クレイグ・T・ネルソン、ドミニク・シャニーズ、ヴィクター・アーノルド、ヴィンセント・ベック、ジョー・モートン他。脚本は「ナチュラル」(1984)「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」(1985)「レインマン」(1988)「バグジー」(1991)「ディスクロージャー」(1994)「バンディッツ」(2001)「(TV)ジョー・パターノ
堕ちた名将」(2018)等の監督を手がけているバリー・レヴィンソン(1942〜)と、当時レヴィンソンの妻だったヴァレリー・カーティンが執筆。撮影はヴィクター・J・ケンパー。メリーランド州ボルチモアを舞台に、理想主義者の若い弁護士の姿を描いた社会派ドラマ。妥協を許さぬ熱血漢ぶりで多くの人々に信頼されている弁護士アーサー・カークランド(パチーノ)は、車のテイルライトの故障を理由にジェフ(ウェイツ)という若者が逮捕された事件を巡り、法規のみを振りかざす横暴な権力主義者のヘンリー・T・フレミング判事(フォーサイス)と対立していた。そんなある日、フレミング判事が強姦罪で告訴されるという事件が起き、彼はアーサーに弁護を依頼してきた。アーサーは彼の申し出を拒否したが、ジェフの保釈を条件に出され、仕方なしに引き受けることにする……。1979年度アカデミー賞の主演男優賞(アル・パチーノ)と脚本賞にノミネートされている。米国興行収入は約3330万ドル。
音楽は「コンドル」(1975)「レーサー」(1969)「天国から来たチャンピオン」(1978)「黄昏」(1981)「ミラグロ/奇跡の地」(1988)「ザ・ファーム/法律事務所」(1993)等のデイヴ・グルーシン(1934〜)で、彼は2001年にHBOが製作したテレビ映画「(未公開/TV)ディナー・ウィズ・フレンズ」でノーマン・ジュイソン監督と再度組んでいる。ここではグルーシンの本領であるジャズやフュージョンをベースにしたスコアを展開。「Something
Funny Goin' On (Main Title)」は、アップビートでファンキーなメインタイトル。「Life at
Court / Go See Grandpa」は、リズミックな主題から後半リリカルなタッチへ展開。「Exercise
Class」は、ジェントルなピアノ曲。「Ballad for God」「Jay's Out」は、リリカルなジャズ。「Helicopter
1 & 2」「Client Visit」「Crying Jag」は、ダイナミックな曲。「Thanksgiving」「Plate
Finish / Frustration」は、不気味なサスペンス音楽。「Thanksgiving Sunk」「Perfect
Couple」は、ジェントルでリリカルな曲。「Hostage Visit」は、リズミックなサスペンス音楽。「Defend
or Get Out / Grandpa」は、サスペンス調から後半ジェントルなタッチへ。ここまでは映画で使用されたモノラル音源で、この後に「Something
Funny Goin' On (Main Title)」「Life at Court」「Go See Grandpa」「Ballad for
God」「Jay's Out」「Client Visit」「Thanksgiving」「Plate Finish / Frustration」「Hostage
Visit」「Crying Jag」「Defend or Get Out」の新たなステレオ・ミックスと、未使用の5曲を収録。
このスコアの初アルバム化で、1000枚限定プレス。
(2019年1月)
Dave Grusin
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