スノー・ロワイヤル COLD PURSUIT

作曲・指揮:ジョージ・フェントン
Composed and Conducted by GEORGE FENTON

(米Varese Sarabande / VSD00090)

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2019年製作のイギリス=ノルウェー=カナダ=アメリカ=フランス合作映画(日本公開は2019年6月7日)。監督は「(未公開)ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」(2014)「特捜部Q Pからのメッセージ」(2016)等のハンス・ペテル・モランド(1955〜)。出演はリーアム・ニーソン、ローラ・ダーン、マイケル・リチャードソン、マイケル・エクランド、ブラッドリー・ストライカー、ウェズリー・マッキネス、トム・ベイトマン、ドメニク・ロンバルドッツィ、ニコラス・ホームズ、ジム・シールド、アレクス・パウノヴィック、グレン・エニス、ベンジャミン・ホリングスワース、エミー・ロッサム、ウィリアム・フォーサイス他。脚本はフランク・ボールドウィン。撮影はフィリップ・ウーゴート。雪の町キーホーで模範市民賞を受賞するほどの真面目な除雪作業員ネルズ・コックスマン(ニーソン)の一人息子カイル(リチャードソン)が、地元の麻薬王“ヴァイキング”ことトレヴァー・カルコート(ベイトマン)の組織に殺されてしまう。復讐を決意し、ヴァイキングの組員たちを除雪作業で身に付けた土地勘と体力と犯罪小説で続んだ知識で一人また一人と始末していくネルズだったが、ヴァイキングたちはそれを敵対するネイティブアメリカンの麻薬組織の仕業だと勘違いして、誤って襲撃をしてしまい、2つのマフィアと警察を巻き込んだ四つ巴の戦いへと発展していく……。2014年製作のノルウェー=スウェーデン=デンマーク合作映画「(未公開)ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(KRAFTIDIOTEN)」のリメイクで、オリジナルを監督したノルウェー出身のハンス・ペテル・モランドが本作の監督も務めている。カイルを演じているマイケル・リチャードソンはリーアム・ニーソンの実子で、ニーソンの妻/マイケルの母の女優ナターシャ・リチャードソン(2009年にスキー中の事故により45歳で死去)を称えるために苗字をリチャードソンに変更している。

音楽は「ガンジー」(1982)「狼の血族」(1984)「遠い夜明け」(1987)「永遠の愛に生きて」(1993)「アンナと王様」(1999)「ディープ・ブルー」(2003)「アース」(2007)「(TV)フローズン プラネット」(2011〜2012)「ゼロの未来」(2013)等のイギリスの作曲家ジョージ・フェントン(1950〜)。アート系の作品が多いベテラン作曲家で、以外な人選。「Snow Plough」は、ギターとストリングスによるメランコリックで情感豊かな曲。「Citizen of the Year」は、フェントンらしい静かにジェントルな曲。「Cold Pursuit - Main Title」は、リズミックなシンセサイザーによるメインタイトル。「News of Kyle」「The Funeral - Turning Away」「The Plough & The Jeep - Extended」「It Just Did」「Closing In」は、シンセサイザーをフィーチャーしたダークなサスペンス音楽。「Speedo」「Kidnapped」「Come and Get It」も、シンセサイザーによるリズミックな曲。「To the Ravine」「Doing My Job」は、メインの主題のバリエーション。「Limbo Checks Out」「Iced」「Wingman」は、ダークなサスペンス音楽。「Eye to Eye」「A Son for a Son」「It's About Your Son」「The Aftermath」は、静かに幻想的でジェントルな曲。「Turf War at Nels」は、ダイナミックでドラマティックなサスペンス音楽。「Cold Pursuit - End Titles」は、メインの主題や様々な主題がメドレーで展開していくエンドタイトル。追加音楽はダン・ケアリーが作曲。ヴァイオリンはジェス・マーフィ、ギターはジョン・パリセリ、フルートはアンディ・フィンドン、シンセサイザーはダン・ケアリーとジョージ・フェントンの演奏。
(2019年4月)

George Fenton

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