センチネル THE SENTINEL

作曲・指揮:ギル・メレ
Composed and Conducted by GIL MELLÉ

(米La-La Land Records / LLLCD 1496)

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1977年製作のアメリカ映画。製作・監督は「脱走山脈」(1968)「追跡者」(1970)「チャトズ・ランド」(1971)「メカニック」(1972)「シンジケート」(1973)「狼よさらば」(1974)「(未公開)大いなる眠り」(1978)「リベンジャー」(1979)等のイギリス人マイケル・ウィナー(1935〜2013)。出演はクリス・サランドン、クリスティナ・レインズ、マーティン・バルサム、ジョン・キャラディーン、ホセ・ファーラー、エヴァ・ガードナー、アーサー・ケネディ、バージェス・メレディス、シルヴィア・マイルズ、デボラ・ラフィン、イーライ・ウォラック、クリストファー・ウォーケン、ジェリー・オーバック、ベヴァリー・ダンジェロ、トム・ベレンジャー、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・ドレイファス他。ジェフリー・コンヴィッツの原作『悪魔の見張り』を基にマイケル・ウィナーとジェフリー・コンヴィッツが脚本を執筆。撮影はディック・クラティナ。特殊視覚効果はアルバート・ホイットロック。特殊メイクは「ゴッドファーザー」(1972)「エクソシスト」(1973)「タクシードライバー」(1976)等の名手ディック・スミス。ニューヨークのトップ・モデル、アリスン・パーカー(レインズ)は、恋人の若手弁護士マイケル・ラーマン(サランドン)から求婚されていた。父が他界し、葬式を終えたアリスンは、不動産業者のローガン夫人(ガードナー)の紹介でブルックリン・ハイツに新しくアパートを借りた。その最上階では、盲目のハリラン神父(キャラディーン)が毎日窓の外に顔を向けていた。アリスンが仕事の過労で倒れて部屋で休んでいると、隣人のチャールズ・チェイゼン(メレディス)が訪ねてきて、アパートの奇妙な住人たちを紹介するのだった。ローガン夫人に会ったアリスンはそのことを伝えるが、あのアパートには彼女と神父以外誰も住んでいないと聞かされる。夜中、アリスンが悪夢にうなされて目を覚ますと、誰もいないはずの上階から物音が……。犯罪アクション映画が多いマイケル・ウィナーが手がけたホラー映画だが、クライマックスで異形の悪魔たちが押し寄せてくるシーンが印象的。当初は、同じく犯罪アクション映画の名手で「ダーティハリー」(1971)「突破口!」(1973)「テレフォン」(1977)等のドン・シーゲル(1912〜1991)が監督する予定だったという。製作費は約370万ドル。

音楽は「アンドロメダ…」(1971)「夜の大捜査線/霧のストレンジャー」(1972)「SF最後の巨人」(1975)「エンブリヨ」(1976)「ラスト・カーチェイス」(1980)等を手がけているアメリカ人作曲家ギル・メレ(1931〜2004)。「There Is Danger」は、ダークで不吉な短いオープニング。「The Sentinel - Main Title」は、明るくジェントルなイントロから(シンセサイザーによる)コーラスを織り込んだダイナミックでドラマティックな主題へと展開するメインタイトル。「Marked Child」は、静かにジェントルな主題から中盤ダイナミックなサスペンス音楽へ。「Prospective Tenant」は、明るくジェントルな曲。「First Attack」は、短いサスペンス音楽。「The Photo and the Panel」「Vacant Except」「Archdiocese Break-in」は、抑制されたサスペンス音楽。「We Are Ready」「Through Me, The City of Grief」「Death of Michael」は、ダークで不気味なサスペンス音楽。「Nightmare」「Screaming Into the Streets」「About Sentinels」「Welcome Home」は、アブストラクトなタッチのサスペンス音楽。「Convicted Murderess / Never Saw Him Before」「Be One with Us, A Queen in Our Kingdom」「To the Depths」は、ドラマティックなタッチの曲。「I'd Like to Take a Look at That House」は、ややミステリアスなタッチから後半ジェントルなピアノ曲へ。「Professor's Translation」「A Familiar Quotation」は、ダークで重厚なサスペンス音楽。「God Be with You / The Franchino Car」は、コーラスをフィーチャーした不吉なタッチの曲。「The Sentinel - End Credits」は、ジェントルでドラマティックな主題からラストはパワフルに盛り上がるエンドクレジット。最後にソース音楽8曲と、SE集を収録。オーケストラとシンセサイザーによるサスペンスフルなホラー・スコア。このスコアの初リリースで、3000枚限定プレス。
マイケル・ウィナー監督は当初ジョン・ウィリアムスの起用を希望したが、本作と同年に公開された「スター・ウォーズ」の仕事のために断られたという。
(2019年9月)

Gil Mellé

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