ANNA/アナ ANNA
作曲:エリック・セラ
Composed by ÉRIC SERRA
(仏Idol/Europacorp / IDOL 071)
2019年製作のフランス映画(フランスでは2019年7月に公開済/日本公開は2020年5月8日)。監督・脚本はリュック・ベッソン(1959〜)で、彼はもともと「監督作は10本しか撮らない」と宣言していたが、既に長編映画だけでも「最後の戦い」(1983)「サブウェイ」(1984)「グラン・ブルー」(1988)「ニキータ」(1990)「アトランティス」(1991)「レオン」(1994)「フィフス・エレメント」(1997)「ジャンヌ・ダルク」(1999)「アンジェラ」(2005)「アーサーとミニモイの不思議な国」(2006)「アーサーと魔王マルタザールの逆襲」(2009)「アデル/ファラオと復活の秘薬」(2010)「(未公開)アーサーとふたつの世界の決戦」(2010)「The
Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(2011)「マラヴィータ」(2013)「LUCY/ルーシー」(2014)「ヴァレリアン
千の惑星の救世主」(2017)と17本を自ら監督しており、本作で18本目となる(CGアニメの「アーサー」3部作は1本とのカウントなのかもしれないが、それでもとっくに超えている)。主演はロシア人のファッションモデルで「ヴァレリアン
千の惑星の救世主」でリホー=ミナー王女を演じたサーシャ・ルス。共演はヘレン・ミレン、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィ、リーラ・アボヴァ、アレクサンダー・ペトロフ、ニキータ・パヴレンコ、アンナ・クリッパ、アレクセイ・マスロデュドフ、エリック・ゴドン、イワン・フラネク、ジャン=バティスト・ピュシュ、エイドリアン・キャン、アリソン・ホィーラー、アンドリュー・ハワード他。撮影はティエリー・アルボガスト。1985年のモスクワ。数名のCIA諜報員がKGBに捕らえられ、その内の1人の首が箱に入れられてCIA本部のレナード・ミラー(マーフィ)のもとに届けられる。モスクワの露店でマトリョーシカ人形を売っていた大学生のアナ・ポリアトヴァ(ルス)は、パリのモデル事務所にスカウトされるや瞬く間にトップモデルとなり、事務所の共同経営者オレグ(ハワード)と付き合い始める。そしてある時、オレグが武器商人という裏の顔を打ち明けると、アナは躊躇なく彼を撃ち殺す。彼女の正体はKGB諜報員のアレクセイ・チェンコフ(エヴァンス)にリクルートされた殺し屋で、オレグの暗殺は上官オルガ(ミレン)によって課された最終テストだった……。「ニキータ」(1990)「コロンビアーナ」(2011)「LUCY/ルーシー」(2014)等と同系列の、リュックが得意とする“闘うヒロイン”を描くサスペンスアクション。製作費は約3069万ユーロ、全世界興行収入は約3163万ドル。
音楽は「アンジェラ」「マラヴィータ」「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」以外の全てのリュック・ベッソン監督作品を手がけているエリック・セラ(1959〜)。「I
Am Criminal」「Criminal」は、ミティヴァイ・セラ(エリックの娘)のヴォーカルによるメランコリックなタッチの主題歌。「Message
from the KGB」「Mission in Milan, Pt. 2」「I Need His Finger」は、ダークで重厚なタッチの曲。「Car
Race in Moscow」「I Work for the KGB Baby」「Adversity Is a Good Teacher, Pt.
2」「Izmailovo Market」「Five Minutes to Cut a Deal」「Mexican Standoff in Paris」「Anna
Is Free」「Olga in Her New Office」は、リズミックなサスペンス音楽。「Put Faith in
Yourself, Pt. 1」「Put Faith in Yourself, Pt. 2」「Put Faith in Yourself, Pt.
3」「Adversity Is a Good Teacher, Pt. 1」「Only One Way to Leave」「Find Me in the
Closet」「Miller's Proposal」は、ダークで不気味なタッチの曲。「Brawl in
Pectopah」「Escape from KGB」は、ダイナミックでリズミックなサスペンスアクション音楽。「Settling
in Another Grey Box」は、ピアノをフィーチャーしたメランコリックでリリカルな曲。「Mission in
Milan, Pt. 1」「Meeting at Parc Monceau」「Six Months of Freedom」は、メランコリックかつドラマティックな曲。「Disturbing
Day for Maude」は、ギターをフィーチャーした静かにドラマティックな曲。ラストの「My Beauty (My
Soul Edit)」は、ビューティー・フリーク(Beauty Freak)のヴォーカルによる挿入歌。
(2019年10月)
Éric Serra
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