(未公開)ザ・テキサス・レンジャーズ THE HIGHWAYMEN
作曲・指揮:トーマス・ニューマン
Composed and Conducted by THOMAS NEWMAN
(米Sony Classical / 19075944002)
2019年製作のアメリカ映画(日本ではNetflixで配信)。監督は「オールド・ルーキー」(2002)「アラモ」(2004)「しあわせの隠れ場所」(2009)「ウォルト・ディズニーの約束」(2013)「ファウンダー
ハンバーガー帝国のヒミツ」(2016)等のジョン・リー・ハンコック(1956〜)。出演はケヴィン・コスナー、ウディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ、ジョン・キャロル・リンチ、トーマス・マン、ディーン・デントン、キム・ディケンズ、ウィリアム・サドラー、W・アール・ブラウン、デヴィッド・ファー、ジェイソン・デイヴィス、ジョシュ・カラス、デヴィッド・ボーン、ブライアン・F・ダーキン、ケイリー・ウェレス他。脚本はジョン・フスコ。撮影はジョン・シュワルツマン。1930年代前半にアメリカ中西部を暴れ回った伝説の強盗犯ボニーとクライドを追う2人のテキサス・レンジャー、フランク・ヘイマー(コスナー)とメイニー・ゴールト(ハレルソン)の闘いを描いた実話に基づくドラマ。製作費は約4900万ドル。本作は元々(「明日に向って撃て!」(1969)「スティング」(1973)で共演した)ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンの共演作として企画されたが、2008年にニューマンが他界したことでレッドフォードもプロジェクトから降板したという。ボニー・パーカー(1910〜1934)とクライド・バロウ(1909〜1934)は、世界恐慌時代に多くの殺人に関与し数え切れないほどの強盗を繰り返した実在の銀行強盗で、アーサー・ペン監督の「俺たちに明日はない」(1967)ではフェイ・ダナウェイがボニー、ウォーレン・ベイティがクライドを演じた。
音楽はジョン・リー・ハンコック監督の「ウォルト・ディズニーの約束」(2013)も手がけているトーマス・ニューマン(1955〜)。「Ford
V-8 Deluxe (Main Title)」は、静かなイントロからギター、ピアノ、フィドルをフィーチャーした乾いたタッチのメインの主題へ展開するメインタイトル。「Eastham
Prison Farm」「Into Oklahoma」は、ギター、フィドルをフィーチャーしたリズミックな曲。「Bonnie
and Clyde」「Coffeyville」「Laudanum」「Easter Morning」「Candelaria」は、静かに幻想的な曲。「Ain't
She Fun」「Red Beans & Cabbage」「Billy Mace」「Metal Man」は、乾いたタッチの曲。「16
Bullets」「The Other Fifty」「Cement City」は、静かにドラマティックな曲。「Maney
Gault」「Pump Jockey」「Bad Seed」「Ringgold Road」「The Shame of Arcadia」は、ややメランコリックなタッチの曲。「Across
Texas」は、ドラマティックで情感豊かな曲。「Bass Man Jive」は、陽気で快活なソース曲(作曲:セシル・マリンズ、演奏:オシー・ストッカード・アンド・ザ・
ワンダラーズ)。「West Dallas Viaduct」は、ダークでドラマティックなタッチのサスペンス音楽。「Bottle
Boy」「Dope for the Girl」は、リズミックなサスペンス音楽。「Afraid To Dream (From
"You Can't Have Everything")」は、マック・ゴードンとハリー・レヴェル作曲のジャズのソース曲で、演奏はベニー・グッドマン・オーケストラ。「Bienville
Parish, LA」は、抑制されたサスペンス音楽。「Terrible Gift」は、ギターとフィドルをフィーチャーしたメランコリックな曲。ラストの「The
Highwaymen (End Title)」は、ギター、バンジョー、フィドル等をフィーチャーしたリズミックなエンドタイトル。
オーケストレーションはJ・A・C・レッドフォード。ヴァイオリンはチャーリー・ビシャラット、ギター等はジョージ・ドーリング、バンジョー等はスティーヴ・タヴァリオン、ピアノはトーマス・ニューマンの演奏。
(2019年11月)
Thomas Newman
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