(未公開)テナント/恐怖を借りた男 THE TENANT

作曲:フィリップ・サルド
Composed by PHILIPPE SARDE

指揮:カルロ・サヴィーナ
Conducted by CARLO SAVINA

(スペインQuartet Records / QR378)

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1976製作のフランス=アメリカ合作映画(フランス語題名は「LE LOCATAIRE」/日本では劇場未公開でビデオ発売済)。監督・主演は「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)「チャイナタウン」(1974)「テス」(1979)「フランティック」(1988)「死と処女」(1995)「戦場のピアニスト」(2002)「ゴーストライター」(2010)「おとなのけんか」(2011)「告白小説、その結末」(2017)等のロマン・ポランスキー(1933〜)。共演はイザベル・アジャーニ、メルヴィン・ダグラス、ジョー・ヴァン・フリート、ベルナール・フレッソン、リラ・ケドロヴァ、クロード・ドーファン、クロード・ピエプリュ、リュファス、ローメン・ブーテイユ、ジャック・モノ、パトリス・アレクサンドル、ジョジアーヌ・バラスコ、ミシェル・ブラン、シェリー・ウィンタース他。ローラン・トポールの原作『幻の下宿人(Le locataire chimérique)』を基にロマン・ポランスキーとジェラール・ブラッシュが脚本を執筆。撮影は「処女の泉」(1960)「叫びとささやき」(1972)「ファニーとアレクサンデル」(1982)「ギルバート・グレイプ」(1993)等のスヴェン・ニクヴィスト(1922〜2006)。パリの古びたアパートに空き部屋を見つけたポーランド人の役人トレルコフスキー(ポランスキー)は、前の住人だったエジプト学者シモーヌが窓から投身自殺を図ったと知って彼女を病院に見舞いに行き、そこで彼女の友人ステラ(アジャーニ)と知り合う。口うるさい家主のズィー氏(ダグラス)や無愛想な女管理人(ウィンタース)に悩まされながらも、その部屋で新生活を始めたトレルコフスキーは、隣人たちによって自分がシモーヌに変えられていき、やがて自殺に追いやられてしまうとの被害妄想を抱き始める……。1976年度カンヌ国際映画祭のコンペティション出品作品。

音楽はロマン・ポランスキー監督の「テス」(1979)「(未公開)ポランスキーのパイレーツ」(1986)も手がけているフィリップ・サルド(1945〜)で、本作は彼がポランスキーと初めて組んだ作品(当時サルドは28歳だった)。サルドは映画館でトレルコフスキーを見つめる男の役で本作にカメオ出演している。「Main Title」は、陰鬱なタッチのイントロからメランコリックなメインの主題へと展開するメインタイトル。「The Church」「Delirium (Film Version)」「Empty Window」「The Bouncing Ball」「They're After Him」「The Audience Is Ready」「I'll Show You Blood」は、不気味なタッチのサスペンス音楽。「The Tooth」「To Stella」「Hotel Room」は、メインの主題のバリエーション。「Solitude」は、メランコリックなタッチの曲。「Running Away」「The Tenant」は、静かにドラマティックな曲。「They Tried to Kill Me」は、サスペンス調から後半メランコリックな主題へ。ラストの「The Final Scream」も、メインの主題のバリエーション。最後に追加音楽5曲「Epsilon」「Letter」「Cigarettes」「Epsilon (Alternate Mix)」「The Park」、ソース曲「Dance at Robert's」、アルバム・バージョンの5曲「L'appel du verre」「Apparitions」「Conspiration」「En souvenir de Madame Choule」「Final」を収録。ホラー調のサスペンス音楽で、ブルーノ・ホフマンの演奏によるグラス・ハーモニカ(アルモニカ)が不気味なタッチを加えている。サルドがポランスキー監督とランチ・ミーティングした際に、ポランスキーが人差し指をグラスの中の水につけてグラスの縁をこすりだしたことをヒントに、グラス・ハーモニカの使用を決めたという。

このスコアは2000年に仏Universalレーベルがリリースした「テス」とのカップリングCD(Écoutez le Cinéma! 02 / 159 898-2)に9曲が収録されていたが、このQuartetレーベルのCDは新たに発見されたコンプリート・レコーディング・セッション音源による全27曲/約45分収録の完全盤で、2000枚限定プレス。
(2019年12月)

Philippe Sarde

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