(未公開)続・星の国から来た仲間 RETURN FROM WITCH MOUNTAIN

作曲・指揮:ラロ・シフリン
Composed and Conducted by LALO SCHIFRIN

(米Intrada / Intrada Special Collection Volume 435)

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1978年製作のアメリカ映画(日本では劇場未公開で「トニーvsティア/マジカルパワー大激突」の邦題でテレビ放映済み)。監督は「ドラキュラ血のしたたり」(1971)「ヘルハウス」(1973)「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」(1974)「呪われた森」(1980)「(未公開)ビグルス・時空を越えた戦士」(1985)「アメリカン・ゴシック」(1986)「(未公開)サイコパス」(2002)等のジョン・ハフ(1941〜)。出演はベティ・デイヴィス、クリストファー・リー、キム・リチャーズ、アイク・アイゼンマン、ジャック・スー、アンソニー・ジェームズ、ディック・バカリアン、ウォード・コステロ、クリスチャン・ジャットナー、ブラッド・サヴェージ、ポインデクスター・ヨザーズ、ジェフリー・ジャケット、ステュー・ギリアム、ウィリアム・バセット、トム・スコット他。アレクサンダー・キーが創造したキャラクターを基にマルコム・マーモースタインが脚本を執筆。撮影はフランク・フィリップス。ティーンエイジャーの兄妹を主人公にしたウォルト・ディズニー・プロダクションによる実写版ファミリー・アドヴェンチャー映画で、1975年製作の「星の国から来た仲間(ESCAPE TO WITCH MOUNTAIN)」(監督:ジョン・ハフ、出演:エディ・アルバート、レイ・ミランド、ドナルド・プレザンス他)の続編。超能力を持つ双子の兄妹トニー(アイゼンマン)とティア・マローン(リチャーズ)は、休暇でロス・アンジェルスにやって来るが、トニーがマッドサイエンティストのヴィクター・ギャノン博士(リー)に誘拐されてしまう。ギャノンとパートナーのリーサ・ウェッジ(デイヴィス)は、トニーの脳にマインドコントロールの装置を埋め込み、彼を操って犯罪を実行しようとするが……。アメリカでの興行収入は約1639万ドル。前作「星の国から来た仲間」は2009年に「ウィッチマウンテン/地図から消された山(RACE TO WITCH MOUNTAIN)」(監督:アンディ・フィックマン、出演:ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、キアラン・ハインズ他)としてリメイクされており、本作で双子を演じたキム・リチャーズとアイク・アイゼンマンもカメオ出演している。

「星の国から来た仲間」の音楽はジョニー・マンデルが担当しているが、この続編のスコアはラロ・シフリン(1932〜)が作曲。Intradaレーベルが今回リリースしたCDは2枚組となっており、1枚目に全42曲/約73分のコンプリート・スコア、2枚目にスコアのハイライトを“アルバム風”にまとめた全21曲/約49分のボーナス盤を収録。1枚目の冒頭「Main Title - Pt. 1 “1978 Mickey Mouse Birthday Logo”」は、ミッキー・マウスの誕生日を記念したバディ・ベイカー作曲のファンファーレによるロゴ・ミュージック。続く「Main Title - Pt. 2 “Return from Witch Mountain”」はシフリンの作曲で、不協和音によるイントロからサスペンスフルなタッチ、大らかなメインの主題へと展開するメインタイトル。これ以降は数10秒から2〜3分程度の短い曲が連続。「The Locked Gate」「Empty Streets」「Premonitions」「Mental Block」「The Voice Path」「Creepy Shadow」「Tire Repair」等は、抑制されたサスペンス音楽。「Cab Drive」は、明るく爽やかなタッチからサスペンス調へ。「Fire Escape Incident」「Sickel's Fall」「Unlimited Possibilities」「Stagecoach Incident」「Dazzler」「Operation Rescue」「Furnace Control」「The Magic Van」「The Battle of the Minds」「Don't Go Any Closer」「Molecular Control」等は、シフリンらしいハイテンションなサスペンス音楽。「The Needle Jab」は、リズミックなジャズ・ベースのサスペンス音楽で、シフリンが得意とする犯罪映画的なタッチが秀逸。「Gang War」「Family Reunion」は、シフリンの代表作の1つである「燃えよドラゴン」風のダイナミックなジャズによるアクション音楽。「Yo Yo」は、静かにジェントルなタッチからサスペンス調へ。「Flashes of Light」「Letha」「Gold Exhibit」は、ダークなタッチの曲。「Lonely Tia」は、ジェントルなタッチ。「Flashes of Gold」は、幻想的でドラマティックな曲。「Magic Chase」は、短いヒロイックなファンファーレからサスペンス調、リズミックなタッチへ。「Fire Hydrant Incident」は、ライトなジャズ。「The First Goat Incident」「The Most Powerful Man」「2nd Goat Incident」「Alfred the Goat」「Alfred the Messenger」「Traveling」「Disruption」は、リズミックなサスペンス音楽。「Will We Ever See You Again?」は、リズミックで明るい主題。ラストの「Return from Witch Mountain - End Titles」は、ジェントルな大らかなタッチのエンドタイトル。このスコアの初リリースで、限定プレス。
(2020年2月)

Lalo Schifrin

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