(TV)ヴィアール家の人々 DES GRIVES AUX LOUPS
(未公開/TV)LE
JUGE EST UNE FEMME: LE SECRET DE MARION
作曲:セルジュ・フランクリン
Composed by SERGE FRANKLIN
指揮:ジャンフランコ・プレニツィオ、マリオ・クレマン
Conducted by GIANFRANCO PLENIZIO (DES GRIVES AUX LOUPS), MARIO KLEMENS (LE JUGE
EST UNE FEMME)
演奏:FYSIO交響楽団
Performed by L'Orchestre Symphonique FYSIO (LE JUGE EST UNE FEMME)
(仏Music
Box Records / MBR-1890)
セルジュ・フランクリン(1942〜)がフランスのテレビドラマ作品に作曲した2スコアをカップリングにしたCDで、Music
Boxレーベルがリリースしているテレビドラマ・スコアのシリーズ「Les Grandes Musiques du Petit
Ècran/Great Television Soundtracks」の第4弾。これらのスコアの初リリースで、300枚限定プレス。
「(TV)ヴィアール家の人々(DES GRIVES AUX LOUPS)」は、1984年製作のフランスのテレビシリーズ。監督は「(TV)ジェームス・ウィルビーの二都物語」(1989)等のフィリップ・モニエ(1937〜)。出演はブリューノ・デヴォルデール、モーリス・バリエ、ジャン=ジャック・モロー、ピエール・デステイユ、ステファン・メルデッグ、ジャン=ポール・トリブー、フランク・キャボ=ダヴィッド、ソニア・ヴォルロー、ジェルメーヌ・デルバ、フィリップ・ロッシュフォール、スザンヌ・カラ、アン・ロンドゥロー、ポーリーヌ・マシア、アリックス・ドゥ・コノプカ他。クロード・ミシュレの原作を基にジャン・シャトゥネが脚本を執筆。撮影はフランシス・ジュネック。フランス南西部、コレーズ県の田園地帯を舞台に、厳格な家長ジャン=エドゥアール・ヴィアール(バリエ)、その息子ピエール=エドゥアール(デヴォルデール)、娘ルイーズ(マシア)とベルテ(コノプカ)、ピエールの妻マチルド(ヴォルロー)たちヴィアール家の人々の1899年から1968年にかけてのドラマを描き、フランスでヒットしたシリーズ。
「(TV)ジェームス・ウィルビーの二都物語」(1989)等いくつかのテレビ作品でフィリップ・モニエ監督と組んでいるセルジュ・フランクリンのスコアは、冒頭の「Des
grives aux loups」が、シャルル・デュモンのヴォーカルによる明るくジェントルな主題歌(作曲はフランクリン、作詞はソフィー・マクノ)。「Générique
début」は、大らかでジェントルなメインタイトル。このメインの主題は「Louise et
Octave」「Pierre-Édouard et Mathilde」「Pierre-Édouard et Félix」「Cantique des
grives」「Mort au service de la France」「Toute une vie」等で何度も登場する。「Mort
de Jean-Édouard」は、コーラスをフィーチャーしたドラマティックなタッチの曲。「Le travail aux
champs」は、アコーディオンをフィーチャーしたジェントルな曲。「La permission」は、ミリタリスティックでストイックなタッチ。「Retrouvailles」「Pierre-Édouard
et Mathilde se marient」は、ヴァイオリン・ソロをフィーチャーしたリリカルな曲。「Nuit de
noces」「Le retour de Berthe」「Radio Dupeuch」は、ジェントルなタッチの曲。「Léon
et Yvette se marient」は、陽気で快活なダンス・ミュージック風の曲。「Le vagabond serbe」は、メランコリックでドラマティックな曲。「Paul
Vialhe en fuite」は、ハーモニカをフィーチャーしたリリカルな曲。「Le retour de Jacques」も、ピアノによるリリカルなタッチ。「La
ferme de Coste-Roche」は、ジェントルなワルツ。「Un peu d'enfance」は、シャルル・デュモンのヴォーカルによるメインの主題のシャンソン(作曲:フランクリン、作詞:ソフィー・マクノ)。セルジュ・フランクリンらしい明るく明快な主題によるリリカルなスコア。
「(未公開/TV)LE JUGE EST UNE FEMME: LE
SECRET DE MARION」は、1995年製作のフランスのテレビドラマ。監督は「(TV)ディープ
シークレット 〜殺人者の海〜」(2003)「(TV)ドルメン 〜血の伝説〜」(2005)「(TV)テロリストゾーン」(2009)等のディディエ・アルベール。出演はフロランス・ペルネル、リシャール・ベリ、アン・リシャール、フレデリック・ディーファンタル、アルセーヌ・ジロヤン、イヴ・アフォンソ、ティエリー・ヌーヴィック、ヴァンサン・エルバズ、エリサ・メイヨー、ギヨーム・カネ他。ソフィー・デシャンの原案を基に「(未公開)ホールド・アップ」(1985)「熱砂に抱かれて」(1991)等のダニエル・サン=アモンが脚本を執筆。女性判事フロランス・ラリュー(ペルネル)を主人公にした犯罪ドラマ・シリーズで、このエピソードでは女性アスリートがチームメイトの男性2人にレイプされた事件を描く。
セルジュ・フランクリンのスコアは、冒頭の「Générique
début」がスリリングでドラマティックなタッチのメインタイトルで、「(未公開)流血の絆/野望篇(LE GRAND
PARDON)」等の犯罪ドラマにおける彼の個性がよく出た曲。「Les
vestiaires」「L'hôpital」「Inspecteur Colas enquête」は、抑制されたサスペンス音楽。「Club
sportif USL」「Témoignage de Franck」は、ドラマティックなサスペンス音楽。「Florence
et Nelson」は、ピアノをフィーチャーしたドラマティックな曲。「Caradec'h et Marion」は、スリリングなタッチの曲。「La
photographie」は、リリカルなピアノ曲。「Le secret de Marion (Prologue)」は、メインの主題のジャズ・バージョン。「Générique
de fin」は、メインの主題のリプライズによるエンドタイトル。
(2021年7月)
Serge Franklin
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