ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY

作曲:クレイグ・アームストロング
Composed by CRAIG ARMSTRONG

指揮:セシリア・ウェストン
Conducted by CECILIA WESTON

(米La-La Land Records / LLLCD1581)

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2003年製作のイギリス=フランス=アメリカ合作映画(日本公開は2004年2月)。監督・脚本は「フォー・ウェディング」(1994)「ビーン」(1997)「ノッティングヒルの恋人」(1999)「ブリジット・ジョーンズの日記」(2001)「戦火の馬」(2011)等の脚本や「パイレーツ・ロック」(2009)「アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜」(2013)等の監督・脚本を手がけているリチャード・カーティス(1956〜)で、本作は彼の監督デビュー作。出演はヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、エマ・トンプソン、アラン・リックマン、コリン・ファース、ローラ・リニー、キーラ・ナイトレイ、ローワン・アトキンソン、ビリー・ボブ・ソーントン、ビル・ナイ、アンドリュー・リンカーン、マルティン・マカッチョン、ジョアンナ・ペイジ、クリス・マーシャル、ルシア・モニス、マーティン・フリーマン、トーマス・サングスター、ロドリゴ・サントロ、ハイケ・マカッシュ、キウェテル・イジョフォー、アブダル・サリス、グレゴール・フィッシャー、オリヴィア・オルソン、シエンナ・ギロリー、エリシャ・カスバート、デニース・リチャーズ、ジャニュアリー・ジョーンズ、クラウディア・シファー、エドワード・ハードウィック、ジャンヌ・モロー他。撮影はマイケル・コールター。

クリスマスを目前にしたロンドンを舞台に、男女19人が織りなすさまざまな恋愛模様を同時進行で描く群像ロマンティックコメディ。新たに英国首相に就任したデヴィッド(グラント)は、国民の熱い期待とは裏腹に、ひと目惚れしたスタッフのナタリー(マカッチョン)のことで頭がいっぱい。一方、デヴィッドの姉カレン(トンプソン)は、デザイン会社の重役である夫ハリー(リックマン)と秘書ミア(マカッシュ)との不倫を怪しむ。カレンの友人で作家のダニエル(ニーソン)は、妻を亡くした失意の中で、11歳の義理の息子サム(サングスター)から初恋の相談を受ける。作家のジェイミー(ファース)は、恋人(ギロリー)に裏切られ、執筆のためにフランスに旅して、英語が通じないポルトガル人家政婦オーレリア(モニス)に恋をしてしまう。ハリーの部下サラ(リニー)は、職場の同僚カール(サントロ)への想いを募らせる。写真家のピーター(イジョフォー)と結婚したジュリエット(ナイトレイ)は、ピーターの親友マーク(リンカーン)がずっと彼女が好きだったことを知る……。伝説のロックスター、ビリー・マックを演じたビル・ナイが、2003年度英国アカデミー賞の助演男優賞とLA批評家協会賞の助演男優賞を受賞している。製作費は約4000万ドル。全世界興行収入は約2億4520万ドル。

音楽は「ロミオ&ジュリエット」(1996)「ボーン・コレクター」(1999)「ムーラン・ルージュ」(2001)「キス・オブ・ザ・ドラゴン」(2001)「インクレディブル・ハルク」(2008)「華麗なるギャツビー」(2012)「スノーデン」(2016)等のイギリスの作曲家クレイグ・アームストロング(1959〜)。この作品は2003年にUniversalレーベルより挿入歌のコンピレーションCD(J Records/Universal 2876-56760-2)が出ており、クレイグ・アームストロングのスコアは「Glasgow Love Theme」の1曲のみ収録されていたが、このLa-La LandレーベルのCDはスコアの初リリース(全33曲/62分収録)で、2000枚限定プレス。

「Opening Titles (From The Motion Picture "Love Actually")」は、ピアノをフィーチャーした静かにジェントルなタッチのオープニング・タイトル。「Christmas Is All Around (Montage)」は、リズミックで明るくジェントルな曲。「First Day」「Natalie with Tea Trolley」「In Love with Karl」「I'm in Love」は、クラリネットをフィーチャーしたジェントルでリリカルな曲。「Sam's Bedroom」「On the Bench」「Bad Policies」「Harry & Mia」は、ピアノをフィーチャーしたややメランコリックな曲。「Total Agony」「Saddest Part of Day」「PM Redistributes Natalie」「Sarah & Karl Go Wrong」「Karen in Bed」「Natalie on the Stairs」は、ピアノをフィーチャーしたジェントルなタッチの曲。「Saucy Minx / Aurelia Arrives」「Croissants in France」は、静かにジェントルなタッチ。「Discovery of Kiss / Press Conference」は、抑制されたタッチからヒロイックな主題が盛り上がる曲。「The Lake Scene」は、ドラマティックなイントロからジェントルなワルツの主題へ。「Glasgow Love Theme」は、ピアノとストリングスによるロマンティックなラヴテーマ。「Jamie Leaves Aurelia」は、ギターとストリングスによるジェントルな曲。「Wrapping the Necklace」は、静かに躍動的なタッチ。「Natalie at the School」は、明るく躍動的。「Natalie Revealed / Karen Confronts Harry」は、大らかなタッチの主題。「Joanna Drives Off」「Sam & Joanna」は、ヒロイックに盛り上がる曲。「Portuguese Love Theme」は、ピアノとストリングスによるロマンティックなラヴテーマから、ドラマティックに盛り上がる。
これ以降、追加トラックとしてビリー・マックのヴォーカルによる明るいソフトロックソング「Christmas Is All Around (Film Version)」(作曲:レグ・プレスリー)等5曲を収録。
(2022年3月)

Craig Armstrong

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