(未公開)ロウヘッド・レックス RAWHEAD REX

作曲:コリン・タウンズ
Composed by COLIN TOWNS

指揮:アラン・ウィルソン
Conducted by ALLAN WILSON

(英Silva Screen Records / SILCD1606)2020

 ★TOWER.JPで購入(LP)

   ★AMAZON.CO.JPで購入 


1986年製作のイギリス=アイルランド合作映画(日本では劇場未公開でビデオ発売済)。監督は「(未公開)アンダーワールド」(1985)等のジョージ・パヴロウ(1953〜)。出演はデヴィッド・デュークス、ケリー・パイパー、ヒュー・オコナー、コーラ・ラニー、ローナン・ウィルモット、ニオール・トイビン、ニオール・オブライエン、ハインリッヒ・フォン・シェレンドルフ、ドーナル・マッカン、エレノア・フィーリー、グラディス・シーハン、マデリン・アースキン、ジェリー・ウォルシュ、ノエル・オドノヴァン、ジョン・オロハン他。「ヘル・レイザー」(1987)「ミディアン」(1990)「キャンディマン」(1992)等で知られるイギリスのホラー作家クライヴ・バーカー(1952〜)の短編小説『髑髏王』を基に、バーカー自身が脚本を執筆。撮影はジョン・メットカルフ。アメリカ人の教授ハワード・ハレンベック(デュークス)は、地方の伝説や神話を調べるため、妻のエレイン(パイパー)や子供たちとアイルランドの片田舎を訪れていた。一方、農民たちが原野で不吉な石柱を取り壊そうとしていたとき、稲妻が石柱を直撃し、中から太古の魔獣ロウヘッド・レックス(シェレンドルフ)が復活してしまう。レックスは、ハワードたちが滞在している村で人々を容赦なく惨殺していくが……。製作費は約150万ポンド。原作者のクライヴ・バーカーは、この映画でのロウヘッド・レックスの造形や俳優の演技に不満で、作品の出来に失望したため、翌年の「ヘル・レイザー」では自ら監督を手がけることにしたという。

音楽は「ウィロビー・チェイスのおおかみ」(1989)「(TV)修道士カドフェル」(1994)「(未公開)ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」(1994)「(TV)女には向かない職業」(1998〜1999)「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち」(2004)「ダブルオー・ゼロ」(2004)等のイギリスの作曲家コリン・タウンズ(1949〜)。「Rawhead Rex Main Theme」は、オーケストラによる重厚でダークかつダイナミックなメイン・テーマで、かつてのハマー・フィルム的な仰々しさに好感が持てる。「Welcome to Ireland」は、ドラマティックでスリリングなタッチの曲。「Rawhead Appears」は、重厚でダークなサスペンス音楽。「Nicholson's Farm」「Boy Runs for His Life through the Wood」は、アブストラクトなタッチの不気味なサスペンス音楽。「“Just you wait”」は、ダークなサスペンス音楽から、荘厳なボーイソプラノがフィーチャーされ、後半静かにメランコリックなタッチへ。「Minty - “gotta pee”」は、ピアノをフィーチャーしたドラマティックでリリカルなタッチから、後半不吉なサスペンス音楽へ。「The Vicarage」は、不気味なサスペンス調からオルガンによる讃美歌へ。「The Family Is Leaving」は、ドラマティックでリリカルなタッチからサスペンス調へ。「Gussing Opens Book」は、荘厳なオルガンとコーラスによる主題から、不吉なサスペンス音楽へ。「Howard Discovers a Strange Glass Window in the Church」は、重厚なサスペンス調から、ダイナミックでスリリングなタッチへ。「Declan Goes Wild in the Church」は、不気味なサスペンス調から後半荘厳なコーラスへ。「Howard Discovers the Power of the Stone」は、重厚でダークなタッチの曲。「Rawhead Rex End Credits」は、重厚かつダイナミックなエンド・クレジット。「There Is a Green Hill Far Away」は、荘厳なボーイソプラノによる曲。60人編成のオーケストラとシンセサイザーによる、重厚で不気味なサスペンス・ホラー・スコア。オーケストレーションとキーボードの演奏はコリン・タウンズ。
(2022年3月)

Colin Towns

Soundtrack Reviewに戻る


Copyright (C) 2022  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.