(未公開)LE CHÊNE ET SES HABITANTS
作曲:シリル・オーフォール
Composed by CYRILLE AUFORT
(仏Music Box Records / MBR-210)
2022年製作のフランス映画(英語題名は「HEART OF OAK」)。樹齢210年のオーク(楢)の木を根城にする鳥や虫やねずみやリスといった生き物の生態を記録した自然ドキュメンタリー。監督はローラン・シャルボニエとミシェル・セドゥ。ローラン・シャルボニエのオリジナルアイデアを基にミシェル・フェスレとミシェル・セドゥが脚本を執筆。撮影はサミュエル・ギトン、マチュー・ジョンビーニとローラン・シャルボニエ。編集はシルヴィー・ラジェ。音響はマルティーヌ・トディスコ、フィリップ・プノ、マルク・ドワーヌとサミー・バルデ。製作はバルテレミー・フージアとミシェル・セドゥ。フランス中部、サントル=ヴァル・ドゥ・ロワール地域のソローニュで数カ月間にわたって撮影された作品で、ナレーションもなく、全編が映像とSEと音楽だけで描かれている。2022年度第72回ベルリン国際映画祭のベルリナーレ・スペシャル部門で上映された。監督のローラン・シャルボニエは、30年以上にわたり60本を超えるドキュメンタリー作品を製作・監督しているベテランで、2007年に監督した動物ドキュメンタリーの「(未公開)Les
animaux amoureux (Animals in Love)」が、セザール賞の最優秀ドキュメンタリー賞にノミネートされている。
音楽は「スプライス」(2009)「マーガレットと素敵な何か」(2010)「ロイヤル・アフェア
愛と欲望の王宮」(2012)「パーフェクトマン 完全犯罪」(2015)等のスコアを作曲したフランスの作曲家でオーケストレーターであるシリル・オーフォール(1974〜)。
「Sa Majesté le chêne」は、オーケストラに幻想的なコーラスを加えた、ややメランコリックでドラマティックなタッチのメインの主題。「Les
habitants」は、ギターをフィーチャーした静かにジェントルな曲。「La nuit du renard」は、コーラスを加えた静かにドラマティックな曲。「Techno
balanin」「Little balanin」は、奇妙なタッチのヴォーカルを加えたリズミックな曲。「Après
l'orage」は、ピアノとストリングスによる優雅でジェントルな曲。「L'arrivée de l'automne」は、オーケストラとコーラスによるジェントルで情感豊かな曲。「L'écureuil
et son trésor」は、メインの主題の躍動的でドラマティックなアレンジメント。「L'attaque du
serpent」は、ダークでサスペンスフルなタッチ。「La nuit des mulots」は、コーラスを織り込んだ静かにサスペンスフルなタッチの曲。「La
traque du geai」は、ダイナミックなサスペンス音楽から後半ピアノを織り込んだリリカルな主題へ。「Thème du
chêne」は、ピアノとストリングスによるジェントルでリリカルなオークの木の主題。ラストの「Et tu restes -
Performed by Tim Dup」は、ティム・デュップのヴォーカルによるジェントルな主題歌(作詞・作曲:ティモテ・デュプレイ、編曲:シリル・オーフォール)。
コーラスは、ガエル・ダルシャン指揮ユニカンティ・メトリーズ・デ・オー=ドゥ=セーヌ(5〜25歳のメンバーで構成されたオー=ドゥ=セーヌ県少年少女合唱団)。「メトリーズ(Maîtrise)」は、教育機関を兼ねた合唱隊のこと。
(2022年6月)
Cyrille Aufort
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