DEATH BECOMES HER

永遠に美しく…　DEATH BECOMES HER

作曲・指揮：アラン・シルヴェストリ
Composed and Conducted by ALAN SILVESTRI

演奏：ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

（米Varese Sarabande / VCL 1022 1228）

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1992年製作のアメリカ映画。製作・監督は「ロマンシング・ストーン／秘宝の谷」(1984)「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)「ロジャー・ラビット」(1988)「フォレスト・ガンプ／一期一会」(1994)「キャスト・アウェイ」(2000)「ベオウルフ／呪われし勇者」(2007)「フライト」(2012)「マリアンヌ」(2016)「魔女がいっぱい」(2020)「ピノキオ」(2022)等のロバート・ゼメキス（1952～）。出演はメリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーン、イザベラ・ロッセリーニ、イアン・オギルビー、アダム・ストーク、ナンシー・フィッシュ、アレイナ・リード＝ホール、ミシェル・ジョンソン、メアリー・エレン・トレイナー、ウィリアム・フランクファーザー、ジョン・イングル、クレメント・フォン・フランケンシュタイン、ペトリア・バーチャード、シドニー・ポラック他。脚本はマーティン・ドノヴァンと「ジュラシック・パーク」(1993)「ミッション：インポッシブル」(1996)「スパイダーマン」(2002)「宇宙戦争」(2005)「天使と悪魔」(2009)「インフェルノ」(2016)等のデヴィッド・コープ（1963～）。撮影はディーン・カンディ。VFXはILM。

若返りに異常な執着をみせる2人の中年女性のバトルを描いたブラック・コメディ。落ち目の女優マデリーン・アシュトン（ストリープ）の楽屋に、学生時代からのライヴァルで作家のヘレン・シャープ（ホーン）が著名な美容整形外科医アーネスト・メンヴィル（ウィリス）と婚約したことを自慢しに来る。ところが、数ヵ月後にアーネストと結婚したのはマデリーンの方だった。7年後、過食症による太りすぎで療養所送りになったヘレンはマデリーンへの復讐を誓い、さらに7年後、50代になったマデリーンとアル中の葬儀屋に落ちぶれたアーネストはベヴァリーヒルズの豪邸で暮らしていた。ヘレンから新作の出版記念パーティへの招待状が届き、会場で別人のように美しく変貌したヘレンを見て驚いたマデリーンは、リスル・フォン・ルーマン（ロッセリーニ）という謎の美女を紹介される。リスルから肉体の老化を止める秘薬を買ったマデリーンは、かつての美貌を甦らせるが、その頃ヘレンはアーネストを誘惑し、マデリーン殺害の計画を吹き込んでいた……。製作費は約5500万ドル、全世界興行収入は約1億4902万ドル。

音楽はロバート・ゼメキス監督作品の常連作曲家であるアラン・シルヴェストリ（1950～）。このスコアは公開当時の1992年にVarese Sarabandeレーベルから全16曲／約35分収録のサントラCD（Varese Sarabande VSD-5375）が出ていたが、同じVareseレーベルが2022年7月にリリースしたこのThe Deluxe Edition CDは全27曲／約51分収録のエクスパンデッド盤で、2000枚限定プレス。「Main Title (From the Motion Picture "Death Becomes Her")」は、ストリングスによるサスペンスフルなイントロからリズミックで快活なタッチのメインの主題へ展開するメインタイトル。いかにもダーク・コメディ的タッチにシルヴェストリの個性がよく表れている。「Me」は、メリル・ストリープのヴォーカルによる明るく陽気な挿入歌（作曲：ジェフリー・アイマー、作詞：マーティン・ドノヴァン、デヴィッド・コープ）。「Woman on the Verge」「Hurry Up, You Wimp」は、ダイナミックなサスペンス音楽。「Lisle」「A Touch of Magic」「Now, a Warning」「Sempre Viva」「Another Drunk Driver」「Self Defense / New Mad Arrives Home」「To the Morgue」は、抑制されたサスペンス音楽。「The Altar / Sexual」「Violation of Natural Law」「Helen Spies」「Another Miracle」「Seal the Room」は、ストリングスによるサスペンスフルなタッチの曲。「It's Alive」は、ややコミカルなタッチからダイナミックなサスペンス音楽へ。「She Was a Bad Actress」「I'll Be Upstairs」は、不吉なサスペンス音楽。「Loving You」は、ドラマティックなヴァイオリン・ソロをフィーチャーした曲。「I'd Rather Die」は、ダイナミックなサスペンスアクション音楽。「Switzerland」は、ジェントルな主題からストリングスによるサスペンスフルなタッチへ。「End Credits (From the Motion Picture "Death Becomes Her")」は、ストリングスによるサスペンスフルなタッチによるエンドクレジット。最後にソース曲2曲「Dark Windows (Source)」「Book Party (Source)」と「Woman on the Verge」「Self Defense」の別バージョンを収録。オーケストレーションはウィリアム・ロス、ヴァイオリン・ソロはステュアート・ケイニンの演奏。
（2023年1月）

Alan Silvestri

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