エノーラ・ホームズの事件簿2  ENOLA HOLMES 2

作曲:ダニエル・ペンバートン
Composed by DANIEL PEMBERTON

指揮:マット・ダンクリー
Conducted by MATT DUNKLEY

演奏:ロンドン室内管弦楽団
Performed by the Chamber Orchestra of London

(英Milan Music / 19658782522)

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2022年製作のイギリス=アメリカ合作映画(Netflixで2022年11月より全世界同時配信)。監督は「(TV)Fleabag フリーバッグ」(2016)「(TV)キリング・イヴ/Killing Eve」(2018)「(TV)メサイア 血塗られた救世主」(2008)「エノーラ・ホームズの事件簿」(2020)等のハリー・ブラッドビア。出演はミリー・ボビー・ブラウン、ヘンリー・カヴィル、デヴィッド・シューリス、ルイス・パートリッジ、スーザン・ウォーコマ、アディール・アクタル、シャロン・ダンカン=ブルースター、ヘレナ・ボナム・カーター、ソフィア・スタヴリヌー、ジョン・パーシャル、ヒメシュ・パテル、ハンナ・ドッド、アビー・ハーン、ロイジン・モナアハン、ガブリエリル・ティアニー他。シャーロック・ホームズの妹エノーラの活躍を描くナンシー・スプリンガーの原作『Enola Holmes Mysteries』と、ハリー・ブラッドビアとジャック・ソーンの原案を基にジャック・ソーンが脚本を執筆。撮影はジャイルズ・ナットジェンズ。前作「エノーラ・ホームズの事件簿」での活躍を経て、自ら探偵事務所を開業して張り切るエノーラ・ホームズ(ブラウン)。しかし、若い女探偵への世間の目は冷たく、失敗を認めてそろそろ事務所をたたもうと片付けはじめたとき、マッチ工場で働く10歳の少女ベッシーが最初の依頼人としてやって来る。行方不明になった姉のサラ(ドッド)を探してほしいとのベッシーの依頼を受けたエノーラは、まず2人が一緒に住んでいた貧民街の部屋を調べる。仕事を引き受けることにしたエノーラは、更なる調査のため、従業員に扮してサラたちが働いていたマッチ工場に潜入するが……。

音楽は「コードネーム U.N.C.L.E.」(2015)「キング・アーサー」(2017)「ゲティ家の身代金」(2017)「オーシャンズ8」(2018)「スパイダーマン:スパイダーバース」(2018)「(TV)ダーククリスタル:エイジ・オブ・レジスタンス」(2019)「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」(2020)や、前作「エノーラ・ホームズの事件簿」(2020)等のダニエル・ペンバートン(1977〜)。「Stop That Girl!」は、コーラス入りの幻想的なイントロから躍動的なストリングスをフィーチャーしたリズミックなアクション音楽へ展開する曲。「The Enola Holmes Detective Agency」は、躍動的でミステリアスなタッチのメインの主題。「Find Your Path」は、静かにドラマティックなタッチの曲。「To Shadwell」「221B Baker Street」「The Game Has Found It's Feet (Again)」「The Truth of the Gods」は、メインの主題のバリエーション。「Lyons Match Factory」は、メインの主題を織り込んだ抑制されたサスペンス音楽。「The Merry Dance」は、快活でややミステリアスなタッチの舞踏音楽。「A Loose Thread」「Sweet William」は、抑制されたサスペンス音楽。「Mysterious Follower」は、コーラスを加えたミステリアスなタッチの曲。「Bell Lane, Whitechapel」は、ダークなサスペンス音楽。「The Threads Intertwine」「The Curtain Falls」は、コーラスを加えたダークで抑制されたサスペンス音楽。「Le Langage de la Danse」は、躍動的なサスペンス音楽。「Dancing Lessons」「Enola and Tewkesbury」は、ジェントルでリリカルなタッチの曲。「Chaperone Waltz」は、ややミステリアスなタッチのワルツ。「Quite a Party」「The Last Dance」は、ドラマティックでスリリングなタッチの曲。「Deductions」は、躍動的でミステリアスなタッチから、メインの主題、教会風のオルガンによる主題へ。「Carriage Escape」は、コーラスを加えた躍動的でダイナミックなサスペンス音楽。「Grail on Horseback」は、不気味でダークなサスペンス調からリズミックなアクション音楽へ。「Blackmail」は、抑制されたサスペンス音楽から躍動的なタッチのメインの主題へ。「Stage Fright」は、躍動的でダイナミックなサスペンス音楽から、メインの主題へ展開し、後半コーラスを加えドラマティックに盛り上がる。「Up in Flames」は、ソプラノをフィーチャーした幻想的なタッチの曲。「The Only Power We Have」は、コーラスを加えた静かにドラマティックなタッチから、後半明るく快活なエノーラの主題へ。「Enola Holmes (One Flame to Start a Fire)」は、コーラスを加えた明るく快活なタッチから、前作のスコアと同じ西部劇調のノスタルジックなタッチのエノーラの主題へと展開するエンディング。

前作同様、ヒロインが活躍するミステリ・アドヴェンチャーのタッチを上手く表現したオーケストラル・スコア。オーケストレーションと指揮はマット・ダンクリー。合唱はロブ・ジョンストン指揮のRSVPヴォイシーズ。ソプラノはエイミー・ウッド。
(2023年3月)

Daniel Pemberton

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