ミシェル・ヴァイヨン

Michel Vaillant




 

走るために生まれた男。勝つために生まれた女。
運命と宿命の激突。
世界照準のスペクタクル・レーシング・ロマン。

ミシェル・ヴァイヨン
世界中で半世紀にわたり愛されつづける音速のヒーロー
スクリーンで新たなる伝説がはじまる

 

 

 

原作は1957年に誕生した、ヨーロッパ圏最大のコミック“Michel Vaillant”。全64巻、全世界で2000万部を超すセールスを記録してきた伝説の人気コミックである。ここ数年、空前のコミック映画化ブームに沸くハリウッドでも、メジャースタジオによる本作の映画化が検討されていたが、45年間の伝統とその重みは、自らその輝きをヨーロッパに咲かせることを選んだ。コミックの原作者ジャン・グラトン自らの指名により、リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープによって、ヨーロッパ圏最大のコミックが、フランス映画界最大のプロジェクトとして始動した。

    

ル・マンでの奇跡の撮影
レーサーのリアルな躍動と興奮を体感!

カナダの凍てつく湖の氷上ラリーから、緑の中を駆け抜けるアイスランド・ラリーへ、青いマシンの“ヴァイヨン・チーム”と赤の“リーダー・チーム”が、熾烈なデッドヒートを繰り広げる。そしてヒーローたちは、あらゆる限界と悲しみを超え、ル・マンへ到達、宿命の対決を迎える。
本作では、2002年6月のル・マン24時間耐久レースで実際に撮影を敢行。本物のレースに主人公の青いマシンと宿敵の赤いマシンを参加させ、マシンにセットされたカメラを中心にレース場全体を10数台のカメラが包囲し撮影するという、前代未聞、圧巻のシューティングを強行したのだ。CG技術が目覚しい革新を遂げる昨今だが、敢えてその時代にCGに頼らぬ、深みと奥行きのあるリアルなレースの質感と本物のスピードを体現。観るもののすべてを、生と死の狭間を走り抜けるレーサーの“極限の地”へと誘う。息をもつかせぬサーキット美学が奇跡的にここに結晶した!

  

ヒーローに抜擢された運命のニューアクターと
宿命のヴィジュアリスト

歴史あるコミックの映画化に必要なのは、誰がその“ヒーロー”を演じるかということであり、コミックの世界をスクリーンに置き換えるにあたって誰もが納得する“進化”である。“ヒーロー”ミシェル・ヴァイヨンは、観客にとって色のついた役者であってはならなかった。そこで抜擢されたのが、新星サガモール・ステヴナン。知性と感性を併せ持つ神秘的な面影で、新しいヒーロー像を生み出す事に成功。そしてヒロインの女レーサーを演じるのは、次回作『トロイ』でヒロインのヘレン役に大抜擢され、いま最大の注目を集める女優ディアーヌ・クルージェ。
メガホンを握るのは、450本もの“車”のCMを手掛けた、フランスCM界最大のヴィジュアリスト、ルイ=パスカル・クヴレア。コミックでは表現し得なかった“スピードの極限”を遺憾なく発揮、ヨーロッパを中心に近年活躍が目覚しい人気グループ、アーカイヴの音楽に乗せ、詩情豊かに表現している。製作には22年間リュック・ベッソンのパートナーとして数々の挑戦をともに乗り越えてきた盟友ピエランジュ・ル・ポギャムがあたり、ル・マン他サーキットでの困難な撮影を見事成功に導いた。

 


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