クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち

Les rivieres pourpres 2: Les anges de l'apocalypse


■ストーリー:

事件は壁に埋め込まれた死体から始まった

フランス北東部ロレーヌ地方。人里離れた空き地に聳え立つ由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が起こる。早速ベテラン警視のニーマンスが捜査のためパリから派遣された。そこで彼は、十字架のイエスと同じ体勢で死体が壁に埋め込まれているのを発見する。そして死体の横には紋章のような印が。検死の結果、生き埋めにされていた死体の名前がフィリップ・エザキダールと判明。

 

 

キリストの再来、そして・・・

同じ頃、麻薬捜査を進めていた若手刑事レダの車の前に突然、イエスにそっくりな男が飛び込んでくる。大きな傷を負った正体不明の男は、教会の門の前で「主よ! お救いください! 奴らが・・・奴らが来る」と叫び気絶する。翌日レダが、無事病院に担ぎ込んだその男の様子を見に行くと、病室から黒いマントに身を包んだ不審な僧侶が出て来る。人間と思えない跳躍力で逃げる僧侶を追い詰めようとするが、銃弾があたってもビクともしないその男を捕まえることは出来ない。

 

12人の使徒

ニーマンスはフィリップ・エザキダールの捜査上からトマ・デュレという石工に突き当たるが、彼は既に殺害されていた。トマには11人の密教徒の仲間がいて、その仲間の1人が自らをイエスと呼ばせていたことが判明。男は、12人の仲間で“最後の晩餐”を再現するなど、その常軌を逸した行動にニーマンスの直感がはたらく。ニーマンスは病院に向かった。

 

2つの事件が1つになる

レダが病院を訪れると再び黒い男の影が。レダが向けた銃口の先にいたのは、警察学校での訓練時の教官ニーマンスだった。ニーマンスは自白剤の一種C37を用い昏睡状態の男の口から言葉を引き出す。「封印が解かれる・・・」「死者が蘇る・・・第5の封印が解かれた・・・」「最後の審判の日が・・・」「来た・・・。黙示録の天使たちが・・・」そう言い終ると男は再び意識を失ってしまう。そしてニーマンスの要請により、宗教学を専門とする刑事マリーが捜査に加わることになる。

 

 

浮かび上がる事実、深まる謎

相次ぎに起こる殺人事件が“黙示録の天使たち”と名乗る黒いマントの男たちの仕業だということに行き着く3人。そして死体の傍らに残された紋章から、被害者たちの名前と職業がイエスの12人の使徒のそれと一致していることに気づく。さらにその線上に、黙示録に記される“7つの封印”の謎が浮かび上がる。黙示録の天使たちが殺戮を重ねる目的は一体何なのか? 彼らの正体は? そして彼らが追い求める7つの封印とは一体何なのか? ニーマンスたちの捜査は、さらに深い謎へとのみ込まれていく・・・。

     

 


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