ソウ

Saw


■ストーリー:

アダムは暗闇の水の中で意識を取り戻し、いきなり溺れそうになった。訳も分からず必死にもがくと、水が一斉に引いていく。目覚めた場所は、どうやらバスタブのようだった。「誰かいるのか? 俺は死んだのか!?」と叫ぶと、「いや」という声が返ってくる。近くにもう1人誰かがいるらしい。「明かりをつけろ!」暫くして、もう1人の誰かが電灯のスイッチを見つけたらしく、辺りが突然強烈な光に照らし出された。

そこは老朽化したバスルーム。アダムの対角線上に、蒼い顔をした男が佇んでいる。次に目に飛び込んできたのは部屋の中央に伏している男の姿だった。頭を銃で撃ち抜かれたのか多量の血に染まり、右手にテープレコーダー、左手に拳銃を握りしめている。吐き気を催したアダムは、自分の足が鎖に繋がれ、逃げられない事を知ってパニック状態に陥った。「落ち着け。騒ぐな」対角線上の男がアダムに話しかける。男はローレンス・ゴードンという名の医師で、アダムと同じように目覚めたらこの部屋にいたと言う。彼も同じように足を鎖で繋がれていた。

 

2人は、自分たちがなぜこんな状況に置かれているのかを思い出そうとするが、記憶を辿れない。部屋の壁に掛けられた真新しい時計の針は10時20分を差している。ローレンスは近くのドアを開けようとするが、扉は動かない。アダムは、何か使えそうな物をとパンツのポケットを探った。すると、自分に宛てられた1通の封筒が入っていた。封筒の中には1本のカセットテープ。ローレンスもポケットを探ると、やはり同じようにローレンス宛ての封筒が入っている。中にはアダムのものと似たカセットテープ、そして1発の銃弾と鍵が入っていた。ローレンスは鍵で足にはめられた鎖の錠を解こうとするが、鍵は合わない。カセットテープにはどちらも“聴け”と手書きで記されている。アダムは、中央の死体の男が握るテープレコーダーに目を向け、自分のシャツにバスタブの栓を縛り付けて、それをストラップに引っ掛け、テープレコーダーを手繰り寄せた。テープを入れて再生ボタンを押す。バスルームに不気味な男の声が響き渡った。

「この地下室でお前は死ぬ」―――。

続いてローレンスのテープが再生される。同じ男の声が響く。

「あんたの目的はアダムの殺害、時間は6時まで―――」。

 

では、ゲーム開始だ。

 

 


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