リチャード・マーヴィン
  Richard Marvin

Date of Birth: 
Place of Birth:

Mini Biography:
Richard Marvin was a studio musician in the eighties in Los Angeles, playing synthesizers, keyboards and piano in the film and television score arena. He worked for such people as Mike Post, David Newman, Thomas Newman, Maurice Jarre, Jerry Goldsmith, John Williams - all the big composers of the eighties when synthesizers were very popular. He worked on electronic scores like "Witness"(1985), "Fatal Attraction"(1987), "Ghost"(1990) and "Jacob's Ladder"(1990) by Maurice Jarre. In the early nineties, as he was also doing most of Mike Post's TV work as one of his synthesizer guys, Post gave him an opportunity to help write on a couple of TV shows like "Hardcastle and McCormick"(1983), "The A-Team"(1983) and "Magnum P.I."(1980). Shortly after that, a friend of Marvin was a production designer on a small direct-to cable movie called "Flight of Black Angel"(1991) directed by Jonathan Mostow, and that was his first score on his own. Gradually, he stopped doing sessions; the last sessions he did were with Thomas Newman on "The Horse Whisperer" and "Meet Joe Black"(both 1998), and by then he was doing a lot of TV movies and direct-to-cable films. He also did a couple of scores for Disney - the "3 Ninjas" kids movies - and in the late nineties he was writing and composing full-time, which led to getting into Jonathan Mostow's second movie "Breakdown"(1997), and his third "U-571"(2000). Then he got into doing TV series, with "Six Feet Under"(2001-2005), "The O.C."(2005-2007), "Without a Trace"(2008-2009), "In Treatment"(2008) and "Three Rivers"(2009).

 


U−571 U-571

作曲・指揮:リチャード・マーヴィン
Composed and Conducted by RICHARD MARVIN

(米Super Tracks / RMCD 01)

「(TV)F-16」(1991)「ブレーキ・ダウン」(1997)「(TV)フロム・ジ・アース [人類、月に立つ]」(1998)等のジョナサン・モストウが2000年に監督した第二次大戦潜水艦アクション映画。出演はマシュー・マコノヒー、ビル・パクストン、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ボン・ジョヴィ、デヴィッド・キース、ジェイク・ウェバー、マシュー・セトル、エリック・パラディーノ、デイヴ・パワー、トーマス・グアリー、ジャック・ノーズワージー他。脚本はサム・モンゴメリー、デヴィッド・エイヤーとモストウが執筆。撮影はオリヴァー・ウッド。(映画自体の内容・評価についてはQuick! Film Reviewをご参照)

音楽は、監督のモストウと「(TV)F-16」で組んで以来の友人であるリチャード・マーヴィンが担当しているが、彼にとっては初めてのメジャー作品で、大編成オーケストラをガンガン鳴らした豪快なミリタリー・アクション・スコアになっている。「S-33 Leaves Port」「Finale and Dedication」「End Credit」等でのペイトリオティックで勇壮な音楽や、「Sub Battle」「Chase」「Destroyer Battle」「Taking the U-571」等での緊迫感に溢れたパワフルなアクション音楽は、最近では珍しい荒削りな迫力に満ちている。映画の中では若干鳴りすぎという印象もあったが、アルバム単独で聴くと、アルフィ・カビリョ「ガンバス」や、ジョン・デブニー「カットスロート・アイランド」と同様の純粋に映画的な興奮を覚える傑作スコアである。

リチャード・マーヴィンは、「クロオビキッズ」(1992)「インターセプター」(1992)「(未公開)ファイナル・ミッション」(1993)「(未公開)セーブ・ミー/我慢できない女」(1993)「(未公開)インターセプター2」(1994)「(未公開)クロオビキッズ/日本参上!」(1994)「(TV)ポイズン」(1996)「(未公開)ガルガメス」(1996)「(TV)ゲッタウェイ'99」(1998)といった低予算映画の音楽ばかりを手がけており、サントラCDもこれまで1枚も出ていなかった(この「U-571」のCDですらプロモーション盤で正規のリリースではない)が、この作品の成功によって今後は彼のスコアがアルバムとして次々とリリースされるのを期待している。
(2000年9月)

Top


サロゲート SURROGATES

作曲:リチャード・マーヴィン
Composed by RICHARD MARVIN

指揮:ニック・グレニー=スミス
Conducted by NICK GLENNIE-SMITH

演奏:ハリウッド・スタジオ交響楽団
Performed by the Hollywood Studio Symphony

(米Lakeshore Records / LKS 341122)

cover
このCD(輸入盤)を購入する

2009年製作のアメリカ映画(日本公開は2010年1月22日)。監督は「(TV)F-16」(1991)「ブレーキ・ダウン」(1997)「(TV)フロム・ジ・アース[人類、月に立つ]」(1998)「U-571」(2000)「ターミネーター3」(2003)等のジョナサン・モストウ。出演はブルース・ウィリス、ラダ・ミッチェル、ロザムンド・パイク、ボリス・コジョー、ジェームズ・フランシス・ギンティ、ジェームズ・クロムウェル、ヴィング・レイムス、ジャック・ノーズワージー、デヴィン・ラトレイ、マイケル・カドリッツ、ジェフリー・デ・セラノ、ヘレナ・マットソン、マイケル・フィリップ、ダニー・F・スミス、ブライアン・A・パリッシュ他。ロバート・ヴェンディティとブレット・ウェルデル作のグラフィック・ノヴェルを基にマイケル・フェリスとジョン・D・ブランカートが脚本を執筆。撮影はオリヴァー・ウッド。人類が自分の身代わりとなる“サロゲート”というロボットを通じて日常生活を送り、犯罪や伝染病、人種差別から解放された近未来社会を舞台に、サロゲートの破壊によりその持ち主まで変死するという殺人事件を調査するFBI捜査官トム・グリアー(ウィリス)とジェニファー・ピーターズ(ミッチェル)が、事件の背後に隠された陰謀へと迫る……。設定やストーリー展開が古風な印象のSFサスペンス。人間そっくりのロボットと生身の人間との対立の図式は、マイケル・クライトン監督の「ウエストワールド」(1973)を思い出させる。

音楽はジョナサン・モストウ監督と「(TV)F-16」「ブレーキ・ダウン」(追加音楽)「U-571」でも組んでいるリチャード・マーヴィン「Pix Title Sequence」は、シンセサイザーにセンシュアルな女声を加えたサスペンス調のメインタイトル。「Drive to Club」は、ストイックなタッチのサスペンス音楽。「Cam's Apt / Greer's Apt」「Prophet Lies / Greer Rides」等は、ミステリアスなタッチの曲。「Warrant Received / Foot Chase」「Operation Prophet」「T-Bone / Stone Zapped」は、ダイナミックでハイテンションなサスペンスアクション音楽。「Urine Abomination」「Stone's Headache」「Shift Enter」等も、サスペンス調の曲。「I Want You」は、ジェントルなタッチ。ラストの「Aftermath」も、ジェントルな主題からサスペンスフルなエンディングへと展開。シンセサイザーとオーケストラの組み合わせによるハードボイルドなタッチのスコア。

リチャード・マーヴィンは、1980年代にスタジオミュージシャンとしてマイク・ポスト、デヴィッド・ニューマン、トーマス・ニューマン、モーリス・ジャール、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムス等が作曲したスコアのシンセサイザーやキーボード、ピアノの演奏を手がけている。モーリス・ジャールのスコアでは「刑事ジョン・ブック/目撃者」(1985)「危険な情事」(1987)「愛は霧のかなたに」(1988)「ジェイコブス・ラダー」(1990)「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990)等に参加しているほか、ジョン・ウィリアムス作曲の「JFK」(1991)トーマス・ニューマン作曲の「モンタナの風に抱かれて」(1998)「ジョー・ブラックをよろしく」(1998)でも演奏している。友人がジョナサン・モストウ監督の「(TV)F-16」(1991)のプロダクション・デザイナーを担当していたことから、その紹介でこのテレビ映画のスコアを手がけたのが、映画音楽作曲家としてのデビュー。それ以来の盟友であるモストウ監督の戦争アクション「U-571」(2000)では、パワフルなオーケストラル・スコアを提供して注目された。その後は「(TV)シックス・フィート・アンダー」(2001〜2005)「(TV)The OC」(2005〜2007)等のテレビシリーズの音楽を主体に手がけており、今回の「サロゲート」は久々のハリウッド大作映画のスコア。

リチャード・マーヴィンが手がけた作品には「(TV)F-16(Flight of Black Angel)」(1991)「インターセプター(Interceptor)」(1992)「クロオビキッズ(3 Ninjas)」(1992)「(未公開/TV)When Love Kills: The Seduction of John Hearn」(1993)「(未公開/V)ファイナル・ミッション(Final Mission)」(1994)「(未公開)セーブ・ミー/我慢できない女(Save Me)」(1994)「(未公開/TV)Separated by Murder」(1994)「(未公開)クロオビキッズ/日本参上!(3 Ninjas Kick Back)」(1994)「(未公開)インターセプター2(Aurora: Operation Intercept)」(1995)「(未公開/TV)Escape to Witch Mountain」(1995)「(未公開/TV)Trail of Tears」(1995)「(TV)ポイズン(Escape Clause)」(1996)「(未公開)ガルガメス(Galgameth)」(1996)「(未公開)DMZ 38(Dead Men Can't Dance)」(1997)「(TV)ゲッタウェイ'99(The Perfect Getaway)」(1998)「(TV)アリッサ・ミラノのゴールドラッシュ(Goldrush: A Real Life Alaskan Adventure)」(1998)「(TV)キラーズ・イン・ザ・ハウス/真夜中の来訪者(Killers in the House)」(1998)「(未公開/TV)Balloon Farm」(1999)「(未公開/TV)Absence of the Good」(1999)「(未公開)キーファー・サザーランド IN ガンブラスト(Desert Saints)」(2000)「U-571(U-571)」(2000)「(未公開)密告の代償(Protection)」(2001)「(未公開/TV)Brian's Song」(2001)「(TV)ファイブ・デイズ・ウォー(The Lost Battalion)」(2001)「(TV)シックス・フィート・アンダー(Six Feet Under)」(2001〜2005)「(TV)おてんば探偵ナンシー・ドリュー(Nancy Drew)」(2002)「(TV)もしも願いが叶うなら(You Wish!)」(2003)「(未公開/TV)Hunger Point」(2003)「(未公開)The Battle of Shaker Heights」(2003)「(未公開/TV)Gracie's Choice」(2004)「(未公開/TV)The Mystery of Natalie Wood」(2004)「(未公開/TV)Naughty or Nice」(2004)「(未公開/TV)Clubhouse」(2004〜2005)「(未公開/TV)Dynasty: The Making of a Guilty Pleasure」(2005)「(未公開/TV)Vinegar Hill」(2005)「(未公開/TV)Mom at Sixteen」(2005)「(TV)EMPIRE -エンパイア-(Empire)」(2005)「(未公開/TV)Wanted - Pilot, - The Wild Bunch, - The Promise of Darkness, - Sex Pistols, - Shoot to Thrill」(2005) 「(TV)The OC(The O.C.)」(2005〜2007)「(未公開/TV)Life and Loss: The Impact of 'Six Feet Under'」(2006)「(TV)THIEF/シーフ(Thief)」(2006)「(未公開/TV)Them」(2007)「(未公開/TV)Girl, Positive」(2007)「(未公開/TV)Long Island Confidential」(2008)「(未公開/TV)In Treatment - Laura: Week One, - Alex: Week One, - Sophie: Week One, - Jake and Amy: Week One, - Paul and Gina: Week One」(2008)「(未公開/TV)Princess」(2008)「(未公開/V)Picture This」(2008)「(未公開)The Narrows」(2008)「(未公開/TV)Without a Trace」(2008〜2009)「(未公開/V)Dead Like Me: Life After Death」(2009)「(未公開)A Fork in the Road」(2009)「(未公開/TV)Acceptance」(2009)「サロゲート(Surrogates)」(2009)「(未公開/TV)Three Rivers - Place of Life, - Ryan's First Day」(2009)「(未公開)Street Dogs of South Central」(2009)等がある。
(2010年1月)

「サロゲート」のスコアに関するリチャード・マーヴィンへのインタビュー

Top


Film Music Composersへ戻る


Copyright (C) 2000 - 2010  Hitoshi Sakagami.  All Rights Reserved.