作曲・指揮：ドン・デイヴィス
Composed and Conducted by DON DAVIS
オリジナルテーマ作曲：ジョン・ウィリアムス
Original Themes by JOHN WILLIAMS
（米Decca / 440 014 325 2）
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Date of Birth: 1957/2/4
Place of Birth: Anaheim, California, USA
Mini Biography:
Davis began playing trumpet and piano at the age of nine, and started writing music at twelve. After graduation from high school, he furthered his study of music at UCLA, majoring in music theory and composition, playing trumpet in college jazz ensembles and orchestras. After graduation from UCLA, he continued to study composition with Henri Lazarof and orchestration under Albert Harris, who introduced him to film and television composer Joe Harnell. Harnell became a mentor to Davis and at the age of twenty-two, he accepted a job as one of Harnell's orchestrators on "The Incredible Hulk". He also regularly orchestrated composer Mark Snow's music for "Hart to Hart", eventually scoring four complete episodes on his own. This early compositional work caught the attention of composer Lee Holdridge, who had penned the theme music for the television series "Beauty and the Beast", and he helped Davis land the job composing weekly scores for the show. To date, Davis' television work had garnered eight Emmy nominations and two wins. He was also one of Hollywood's foremost orchestrators: he worked with virtually every major composer, including James Horner, Michael Kamen, Alan Silvestri and Randy Newman.Official website of Don Davis: http://dondavis.filmmusic.com/
| ジュラシック・パーク3
JURASSIC PARK III 作曲・指揮：ドン・デイヴィス オリジナルテーマ作曲：ジョン・ウィリアムス （米Decca / 440 014 325 2） |
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「ジュラシック・パーク」「ロスト・ワールド」に続く2001年製作のシリーズ第3作。前2作の監督だったスティーヴン・スピルバーグは製作総指揮にまわり、「ロケッティア」(1991)「ジュマンジ」(1995)「遠い空の向こうに」(1999)のジョー・ジョンストンが監督を担当。出演はサム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、アレッサンドロ・ニヴォラ、トレヴァー・モーガン、ジョン・ディール、マイケル・ジェッター、ローラ・ダーン、ジュリオ・オスカー・メチョソ、テイラー・ニコルズ、マーク・ハレリック、ブルース・A・ヤング他。脚本はピーター・バックマン、アレクサンダー・ペインとジェームズ・テイラーが担当。撮影はシェリー・ジョンソン。パラセーリング中に遭難した息子を助けるためカービィ夫妻（メイシーとレオーニ）と捜索チームが向かった島は、恐竜たちが棲息する島のすぐ近くだった。かつて、恐竜の島で恐怖の体験をしたアラン・グラント博士（ニール）は不本意ながらもチームに同行するが・・。
音楽は前2作を担当したジョン・ウィリアムスがスピルバーグ監督の「Ａ.Ｉ.」の作曲のために都合がつかず、若手作曲家のドン・デイヴィスが起用されたが、彼はこの映画のエグゼクティヴプロデューサーでもあるスピルバーグから前作のウィリアムスのテーマをスコア中で必ず使うように強調されたという。実際に用意されたTemp Trackにもウィリアムスの前作の音楽が最初から指定されており、デイヴィスはそういう箇所はそのまま前作のテーマを使ったらしい。具体的には「Isla Sorna Sailing Situation」「The Dinosaur Fly-By」「Raptor Repartee」「Brachiosaurus on the Bank」「The Hat Returns/End Credits」といった曲で部分的に1作目のウィリアムスの主題が流用されている（因みにウィリアムス自身は1作目の主題を2作目の「ロスト・ワールド」のスコアではほとんど流用していない）。デイヴィス独自の音楽も「Nash Calling」でのヒロイックな主題や、「Cooper's Last Stand」「The Raptor Room」「Tiny Pecking Pteranodons」「Bone Man Ben」「Frenzy Fuselange」といった暴力的でハイテンションなアクションスコアで聴くことができる。劇伴音楽としては非常に効果的だが、ウィリアムス作曲のテーマ以上に明確な主題が登場しないので、デイヴィスの個性はあまり感じられない。アルバムの最後にランディ・ニューマン作曲／演奏の「Big Hat, No Cattle」という挿入歌が収録されているが、カントリー調の妙に明るい曲。
ドン・デイヴィスは「俺がハマーだ！」「ニューヨークの美女と野獣」「スター・トレック：ネクスト・ジェネレーション」といったテレビシリーズの音楽からスタートしたアメリカの作曲家だが、ウォシャウスキー兄弟の監督による「バウンド」(1996)「マトリックス」(1999)のスコアを担当している他、「（未公開）ハイパー・ウォーズ／帝国の逆上」(1984)「（TV）シークエスト2／新造シークエスト完成」(1994)「（TV）ザ・ビースト／巨大イカの逆襲」(1996)「（TV）ハウス・オブ・フランケンシュタイン」(1997)「（未公開）タオの伝説」(1997)「（TV）インヴェイジョン〜侵略〜」(1997)「レッサー・エヴィル」(1998)「（未公開）タービュランス2」(1999)「TATARI
タタリ」(1999)「ユニバーサル・ソルジャー／ザ・リターン」(1999)「（TV）デッドロック」(2000)といったSF／ホラー／アクション系の低予算映画を中心に音楽を担当している。今回の「ジュラシック・パーク3」は彼が手がけた作品中では今のところ最もメジャーな映画であり、今後の活躍にも期待したい。
（2001年8月）
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